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空也上人がいた(朝日文庫)

空也上人がいた みんなのレビュー

文庫

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みんなのレビュー5件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (1件)
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  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
5 件中 1 件~ 5 件を表示

2014/10/05 08:41

投稿元:ブクログ

【本の内容】
27歳のヘルパーの草介と、彼に淡い恋心を抱く46歳の女性ケアマネの重光さん、そして彼女に不思議な欲望を覚える81歳の吉崎老人。

それぞれの秘密が静かな日々の中でふと泡立ち、奇妙な恋が動き出す。

彼らの心の痛みに寄り添ってくれる空也上人とは?

[ 目次 ]


[ POP ]
特養ホームをやめた27歳の青年は、ケアマネジャーの中年女性から、ひとり暮らしの老人の世話をしないかと紹介され、通うようになる。

そこでは、豪華な食事が振る舞われ、ミッション付き京都旅行までプレゼント。

目的地で見た空也上人像に衝撃を受けた青年は……。

世代の異なる3人、それぞれ孤独を抱えて暮らす男女の切なく複雑な恋心。

人の心を繊細に描く脚本家による中編小説。

[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

2015/08/29 18:05

投稿元:ブクログ

ヘルパー2級 沢山の老婆の性器や尻から汚れを綺麗に拭き取る事が毎日の重要な業務 今は建前なしで聞いてるの 一瞬の鬱の通過 これはまた随分な決まり文句だ いやいや、その、大変とかね、じきに灰になっちまうとか、そういうことは言わない事にしてる 雑巾のような身体になっても、そのような配慮があり、頭がしっかりしていることに無残な不自然を感じた。 ろくはらみつじ六波羅蜜寺 針金に支えられて小さな仏像が六体 「おいおい、泣くか」いいのか、これでいいのか、と激しく問いかける目だった 「自分を憐れんで泣くようなことか?」ボケかかりの私でも、そのくらいの察しはつくよ ケア・マネージャーの研修 飛騨牛コロッケ 高山 伺いまァす 紫陽花の季節 なけなしの性欲がかき集められたようだった 「すぐ三十、四十だ。人生、出会いなんてそんなにあるもんじゃない。重光さんを逃すんじゃないぞ」いてくれよ。寛容も福祉だ。 身体中の細胞がきゅんと立ち上がるような思いを、この齢で味わっただけでも幸せだった。 明日が早いのでと節度のあるところを見せる 羞じたね。自分のインチキな罪の意識とやらを羞じた。 閑話休題かんわきゅうだい 霊柩車れいきゅうしゃ 弔意ちょうい 「ブランデーを、飲む前に、言うね。酔って言うのは情けないから」「そんな偽善、声に出して言うなよ」アイウォンチュウ英語かよ 新宿駅の東口から伊勢丹へ向かう道とかじゃないかと思う 中津草介27 重光雅美46 吉崎征次郎81 老人とヘルパーとケアマネの、風変わりな恋模様 巨大地震 家の居間のようなあたたかさ

2014/04/25 15:06

投稿元:ブクログ

シナリオライターである著者が、「生きているうちにもう一つだけ書いておきたい」と思って書いた小説だそうだ。まぁその後でドラマの脚本をいくつか書いておられるから、文字通りの最後の作品 というわけではないようだが。

「老いること」「介護」という現代的なキーワードをもとに、81歳・46歳・27歳の三者が出会い、距離を縮めていく。

それ以上の詳細はネタバレになるので、ここでは記さずにおく。読み終わって思ったのは、京都・六波羅蜜寺の空也上人像というものを、この目で見てみたいということ。表紙イラストで雰囲気はつかめるが、やはり実物を。そうすれば、作中の吉崎さん(81)の思いが、より実感を伴って感じ取れるかもしれない。

作者が著名なシナリオライターだから というのもあってか、主要登場人物3名のキャスティングを想像しながら読み進めていた。実年齢とのギャップを最小限に、且つ山田太一作品で見慣れた顔で…。

2016/03/15 10:42

投稿元:ブクログ

捨ててこそ空也を読んで、ものすごい衝撃をうけて、一瞬自分を見つめ直した。
空也上人、あなたの精神を忘れないでいたい。
さすが山田太一。おなじみのとぎれとぎれのセリフのなかに、しっかと心情を読み取らせながら、するすると進んでいく。
妙な取り合わせの登場人物に心を通い会わせ、おもしろい展開へと導く。
京都六波羅蜜寺、いつか行こう。

2016/05/30 12:22

投稿元:ブクログ

 老いるとは、介護とは、男とは、女とは…あまねく人間に横たわるテーマをさらっと掬っているような小説。会話描写の心地よさに驚いた。

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