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みんなのレビュー4件

みんなの評価3.7

評価内訳

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4 件中 1 件~ 4 件を表示

2014/08/26 20:26

投稿元:ブクログ

甘えなんじゃないかと思われる原因に、休職中に遊びに行ったり旅行したりしてそれを隠そうとせず話題に出す、ということがあるけれど、普通の感覚でいくと、仕事をズル休みして遊びに行った話をベラベラ話したりはしないだろうので、やっぱり普通ではない=健康ではない=病気なのである。
うらやましいというより、可哀想である。

2014/11/22 19:04

投稿元:ブクログ

著者の語り口はところどころユーモアもあり,くすりと笑えるところが何度もありました。

肝心のうつは病気か,甘えかというのは,医者である著者にも結論が出ないというのがその結論のようです。

とにかく,うつという概念が爆発的な広がりを見せており,そのことに関して問題提起したというのが本書の真の目的であると考えました。
「うつ」の今を知ることができるという点で,読んで損はない本です。

2014/04/28 11:25

投稿元:ブクログ

本書で繰り返される「『うつ』は病気か甘えか」の問い。 周囲に「うつ」と診断されている方がいる人は、少なからず思った事がある問いではないだろうか。
ことさらに冷たく厳しくしたいわけではない。できれば理解したい。でも、ふとよぎるタブーとも言える問い。
本書を読むことで、少しだけ理解が広がった気がする。

2014/07/16 11:02

投稿元:ブクログ

多くの方が抱いているであろう疑問(あるいは憤懣)を、精神科医がこれでもかというくらいに掘り下げていく本です。

わたしも読書家の端くれである以上、意見が合わない人の話にこそ耳を傾けるべきだという自分の中のモラリストが背中を押す一方、だがしかしこの本はさすがに・・と逡巡すること数週間。やっと読みました。

他のレビューでも書いた通り、わたしはこの問題について、「もし詐病だとしても、世の中タダのランチはない、つまり疾病利得とともにそれなりのリスクもあるのだから、好きにさせればええじゃないか」という立場です。というか本書の記述に従うとわたし自身も「灰色うつ病」になるので、自己正当化も兼ねた見解ではあります。

副題に「ミステリ」とある通り、この謎は実に根が深いです。そもそもこの問い自体がある種のタブー扱いになっているので、本当のところは極めて見えづらい。しかし本書は現場に接している精神科医が本音で語りつくすので、なにもかもが圧倒的にリアルです。変な新聞記者の妄言とは解像度が違う。

本書の最大の特徴は、この問いをタブー化した最大の問題、すなわち「自殺(およびそれに伴う訴訟)」について正面から向き合っていることだと思います。あの痛ましい(?)「電通事件」をベースに、「ストレス(過労)⇒うつ病⇒自殺」というストーリーの妥当性を冷静に検証していくあたりがすごい。潔い。

もちろん矛先は「患者」だけではなく、医師や治療者、製薬会社にも向けられます。ヒポクラテスバイアス、ハンマーバイアスという耳慣れない概念もおもしろい。精神医学以外の世界にも応用が利く議論になっています。

わたしがどうしても同意できなかったところは、"甘えなら、対応として必要なのは治療ではなく適度な厳しさである"(P.205)という箇所。甘えている人を追い出したいという気持ちは分かりますが・・ガツンと言って追い出すというだけではさすがに狭量に過ぎるような・・。わたしは多少税金や保険料が上がろうとも、もう少しゆるーい世の中になることを希望するものです。

最後に申し述べておくと、病気かどうかはともかくとして、現在「落ちている」という方(特に希死念慮・自傷癖のある方)にはまったくおすすめできません。わたしも体調の良い日を選んで読んだのですが、丸一日この本のことばかりぐるぐる考えて、焦慮の中で何も手がつかず眠れもしないという結構な時間を過ごしました。一方的に責められているような気分になりますので、それに耐える覚悟が必要です。

(2014/8/10)

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