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別冊REAL 鬼平と大江戸犯科帳
(洋泉社MOOK)
前出(昨日アップ)の「旗本たちの昇進競争~鬼平と出世~(講談社新書」と合わせ読んだら最高でした。講談社新書で文字で色々知り、このムックで図鑑的に確認できました。
新書で書かれていたことを、さらに分かりやすく、また、補足的に書いていたので、理解も深まりました。
前半3分の1ぐらいは鬼平の史実について、残りは、町奉行所の取り締まりや裁判、それに、名奉行や有名犯罪人などもリスト化されていました。
こぼれ話的な内容を2つ紹介
町奉行の与力(与力は管理職、同心は平社員)はには特典がある。
その一つとして、毎朝、組屋敷の近所にある風呂の女湯に入れた。
理由は、男湯のうわさ話を聞くためとも、女湯がすいているためともいう。(51ページ)
「市中引廻し」とは、死刑になる前に見せしめとして町中を引き回されることだが、娑婆の見納めになるため、途中で水が飲みたい、蕎麦が食べたい、などと言えば、お上の慈悲で望みを叶えた。
しかし、ある時、店先で若い女房が小児に乳をやっているのを見た罪人が、乳を飲みたいと言い出した。仕方なく飲ませたが、以後、そういう要求は認めなくなった。(81ページ)