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アンソロジー・プロレタリア文学 2 蜂起

アンソロジー・プロレタリア文学 2 蜂起 みんなのレビュー

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2015/09/06 12:17

投稿元:ブクログ

おさえても/おさえても湧く/憤激よ/解雇の辞令を/妻とみつめる
 清水 信

 全7巻の「アンソロジー・プロレタリア文学」の、2巻と3巻が刊行された。

 2巻のテーマは「蜂起」。帯文の「個の『さけび』から集団の『うた』へ」のとおり、個人の怒りに端を発し、徐々にそれが集団的エネルギーへと変化していくさまが詳述された作品が集められている。

 小説では、小林多喜二「防雪林」、中野重治「交番前」、佐多稲子「女店員とストライキ」など、よく知られた短編とともに、大杉栄「鎖工場」という、一人称による夢幻的短編も収録され、発見も多い。

 また、楽譜付きの「女工小唄」が折々に挟まれ、たとえば、作者の経歴は未詳だが「信州岡谷」の製糸女工の詩の一節「わしらの賃金試験法/一日いくらかわからない/(略)そこに四万の姉妹【きょうだい】が/何の武装も武器もなく/小わくの下で搾【しぼ】られる」。何パターンもある「女工小唄」こそ、労働者の肉声として大切な口承文芸であり、目の行き届いた編集と思う。

 掲出歌の作者は、1900年(明治33年)、奈良県生まれ。製鋼所で働きながら、大正末期から口語短歌を発表し、この短歌も五行分かち書きの口語短歌である。一方的な「解雇」辞令に従うしかできないという「憤激」の歌だが、その怒りを、1人ではなく「妻」と共有している点に、夫婦間の連帯も感じられる。

 ちなみに3巻のテーマは、「戦争」。こちらには鶴彬【つる・あきら】はじめ川柳の収録が中心で、短歌が見られないのが残念だが、併せて手にとっていただきたい。

(2015年9月6日掲載)

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