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みんなのレビュー12件

みんなの評価4.1

評価内訳

12 件中 1 件~ 12 件を表示

紙の本

身体というより、遺骨と墓をめぐる中欧旅行にまるわるエッセイ

2015/01/26 21:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タロー - この投稿者のレビュー一覧を見る

身体というより、遺骨と墓をめぐる中欧旅行にまるわるエッセイ集。解剖学者ならではの見地があり、言葉もやさしくユーモアがあり、楽しく読める。死後の人間の扱いについての考察は考えさせられるし、写真も多数あってよかったが、もっと練れた構成であればもっと興味が湧いたかもしれない。なんとなく読み終わった気がする。続編に期待したい。

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2014/08/12 18:47

投稿元:ブクログ

 人はどうやって死者を弔ってきたのか。解剖学者養老孟司氏のヨーロッパの墓地巡礼。非常に興味深い事例が数多くあった。以下列挙。

・ハプスブルク家では代々心臓を取り出して銀の容器に入れ、身体とは別に保管する。これは現代でも行っている。心が心臓に宿るという心臓信仰によるもの。

・やたらと骸骨堂があり、骸骨を飾り立てる。乾燥していて「モノ」が残ってしまうヨーロッパの風土のせいか。

・ユダヤ人の墓地がやたらと多い。ユダヤ人は墓地を壊さない。(ユダヤ教は徹底した現世利益の宗教であるのに不思議だ)

・墓と共同体の関係。日本におけるそれとヨーロッパでは当然異なる。日本は火葬にして戒名をつけて「あちら側の人=仏」とするがヨーロッパではもっと現実的で、この世と密接に繋がっている。

などなど。とりとめもないけれど、多くの美しい写真とともに読むと極めて楽しい知的興奮が味わる。

2015/02/14 06:26

投稿元:ブクログ

どのように身体を埋葬するか、屍に対する考え方って、その土地の風土や気候に大きく左右されるんだなぁと、今更ながら気づかされる。まぁ当然と言えば当然か。乾燥するからミイラとか、土壌の性質によって骨が残るとか。そういうのがとても面白いと思った。


死んだら別ものか、死んでも当人であり続けるか。やっぱり日本的な考えの方がしっくりくるなぁ。死んでも社会的に自分であり続けるなんて、面倒だし、つらい。戒名っていいシステムなのかも(笑)
お金とかさ、お寺側の都合でこれまた面倒なんだけど。


そう思うと、やはり人間は、どのように身体と向き合うにしろ、社会的な動物なんだと、気づかされました。

2014/12/15 14:08

投稿元:ブクログ

チェコクトナー・ホラ市のセドレツ納骨堂。4万体の人骨のうち1万体の人骨で装飾されている。写真を見るとなんだかユーモラスで笑ってしまいます。ここでは三人称の死、骨はモノに近いようでもあり、同じ礼拝堂の仲間として二人称の死ともいえると説明されています。ヨーロッパの墓巡りをするにあたり、内田樹先生の「私家版/ユダヤ文化論」は必読のようです。

2014/07/21 17:01

投稿元:ブクログ

雑誌『考える人』で、ところどころ読んでいた、一冊の本としてまとまって読むと一層面白かった。養老先生の語り口で話が多岐に渡り脱線するところがまた宜しい。

隣近所の博識の年長者の話を聴いているような心持になるのだ。難しい事を難しく説明するのは誰でも出来る。それって説明している本人の腑に落ちていない可能性があるわけで、その点で言えば、先生は腑に落ちたところから話してくれるので判り易い、判った気になってしまう。(これはこれで考えものだが…)

本書では、死体とか墓地とかに関する彼我の考え方の違いであるとかそれに関連する諸々の事象についての様々な考察~先生のつぶやきが興味深く読めた。写真も豊富で興味深い内容だった。(ちょっと気持ち悪いケド)


既に、続編が決まっているようなのでそちらも今から楽しみである。

2016/05/23 20:58

投稿元:ブクログ

さすがの養老節。
何気ないものから、抽象的観念を取り出し平易なことばで読み解く。よくは、わからない。
でも、それでいいのだ。
なんとなくわかったような気になるぐらいが、ちょうど良い。

『詳細の全てを「事実」でガチガチに固めた嘘を科学という』

2014/04/22 08:28

投稿元:ブクログ

ナンマンダブナンマンダブ

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「向き合った死体3000。身体を通し人間を観察する解剖学者が中欧を歩く。骨、墓、棺……埋葬から見えるミステリー・ワールド!」

2014/11/13 22:34

投稿元:ブクログ

大好きな養老先生の本。日本人の身体観に続けて読んだ。この間20年が経っている。養老先生はその間もずっとお墓のことが気になっていらっしゃったそうだ。ご自分ではしつこい性格だとおっしゃっているが、その疑問の持ち続け方がまるで少年のように感じられた。

そういえば、こんな記述があった。
「骸骨はなんとなくユーモラスである。骸骨を組み立てると、次は動かしたくなる。」
なんて無邪気なんだろう!と吹き出して笑ってしまった。駄洒落やユーモアも随所に散りばめられていて楽しい。

この本の最後の一言は、
「悪くないよ。」
である。ちょっと、涙が出そうになった。憧れだなぁ〜

Mahalo

2014/07/27 16:41

投稿元:ブクログ

養老先生による中欧の墓地巡礼記。
何か結論があるわけでもなく、話もあちこちに脱線するし
説明もなく難しい単語がポンと出てきたりするし(笑)。
と言ってわからないわけでもつまらないわけでもない。
最近の養老先生の文章は「読む」ものではなく、「感じる」
ものになってきている、と何となくそう思った。

2014/08/22 18:50

投稿元:ブクログ

別に死体に関心があるわけではないし、墓巡りが趣味というわけでもない。なんで手に取ったかといえば、愛読する著者の最新刊であり挿し絵の写真の豪華さに魅かれたから。テーマとなっているのはヨーロッパの墓事情や死生観だが、日本との対比に強い印象を覚えた。死んだら世間から出され人間でなくなる日本では、墓は身体の安息所ではなく霊の依り代で、現物が入り死者の生前の写真が飾られた墓石に生臭さを感じてしまう。死んだとたんにホトケにされ、火葬を普及させ、社殿を作り替え何百年前のつもりにさせるのは、日本文化の何によるものなのか?

この中で天才の出現に地域的・時代的な片寄りが見られるという話も面白かった。人口比から考えても突出して高いギリシャ・アテネの賢人たちや戦前の一時期の京都府立一中や三高に集った秀才たちなど。そう言えばオリンピックの金メダルの国別獲得数も、人口比や投資金額比でならすとずいぶん偏ったランキングになりそうだ

2014/07/25 00:09

投稿元:ブクログ

死生学をめぐる旅行記です。「一人称の死」「二人称の死」「三人称の死」を軸に、オーストリア・ドイツ・チェコの死者と墓について扱っています。
著者の知人である解剖学者に言われたのですが、私の「死生学」は死生学ではなく、文学研究の域を出ていないそうです。やはり文系の場合、人体に対する認識がまだまだだと思います。この本を読むと、宗教学を含めた文系の「死生学」をどうすべきか、考えさせられました。
その意味で、赤の他人である「三人称の死」であるヨーロッパの死者に対する視点は、親しいものの「二人称の死」に引き寄せるものがあります。それでいて、文系の人間から見ると、やはり「三人称の死」なのです。解剖学者としてのスタンスを感じました。
図版もカラーで、巻末に編集部の解説があります。これはかなり苦手な人がいそうです。
ユダヤ人墓地の狭さのクローズアップは考えさせられます。

2015/04/15 10:01

投稿元:ブクログ

骨を超かっこいくあしらったセドレツの教会はなんだかダミアン・ハーストを思い出した。「ユダヤ人のお墓は動かしてはいけない」という言葉が代表するように、ヨーロッパと日本での、死者と生者の関わりの違いにも考えさせられる。あと私が大好きな「ペット・セメタリー」に触れてる点も嬉しい。とはいえ、基本的にお墓や死について、あまり関心がないので、養老先生の思索についていけず、ちょっと退屈してしまいました。

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