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協力と罰の生物学(岩波科学ライブラリー)

協力と罰の生物学 みんなのレビュー

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みんなのレビュー9件

みんなの評価3.9

評価内訳

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9 件中 1 件~ 9 件を表示

紙の本

倫理とは…

2016/10/28 11:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:390 - この投稿者のレビュー一覧を見る

人間だけでなく様々な生き物に見られる「協力」そして「罰」。協力のみならず「罰」も同様に多くの生き物の間で社会システムとして存在する。「協力のための罰」がこれほど根源的なものだとは…ちょっとフクザツな気分。罰とは…、倫理とは……

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紙の本

協力あるところに罰はつきもの?

2015/06/03 16:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書前半の「協力」や「共生」の話はどこかで読んだこともあるものも多い感じがする。後半になり「罰」を考える章に入るとがぜん面白くなる、というのが正直な感想だ。本書のタイトルは「協力と罰」になっているが、著者の感心も「罰」の方にあるようだ。

 多くの生き物が近くで暮らしていれば、その工夫として「協力」が始まる。協力するシステムができると「ただ乗り」も出てくる。人間社会でも、「皆がルールを守ればスムーズに行く」と決められた規則はたくさんあり、そしてそこに「ちょっとぐらいいいだろう」と「ずる」をするもの、悪質なものもいるのが事実である。「働かないアリにも意義がある」ようだが、いいところだけ取っていく「ただ乗り」が増えすぎればシステムは崩壊する。それを防いでいるのが「罰」だ、という視点で本書は考えていく。

 「協力」がヒトにも他の動物にもあるなら、「罰」も同じようなものがあるのだろう、と動物の罰の例も載っている。人間の、心理学的なゲーム実験なども紹介されている。「罰を与える」側の脳に「快感物質」が分泌されるとか、「罰を与えたものの評価が上がる」など面白い結果があるものだ。

 協力のためのルールに従わせるためには、実は「報酬」という方法もある。本書で紹介された実験では、どうやら報酬(誉めるとか評価を上げることも含める)の方が罰よりも効果があるという結果のようだ。たしかに「人を動かすには叱るよりも誉めろ」と言う。「子供はほめて育てろ」ともうのではないだろうか。
 人間以外に「報酬」でルールを守らせている動物は何かあるのだろうか。犬や馬、家畜では「誉めて教える」ことは結構多い。サルならグルーミングとか「誉めて動かす」行動がある。では犬同士、馬同士でも「誉める」行動があるのだろうか。協力を維持するために罰はつきもの、と動物一般では言えるようだが「報酬」は?さらにいろいろ知りたくなってきた。

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2014/09/04 01:23

投稿元:ブクログ

とあるラジオ番組で筆者がフリーライダーの話をしていたのが私的に興味深いトピックだったので、すぐに書店に行き購入した。ヒト以外の生物の世界における協力的、懲罰的行動、とっても面白いテーマを面白く解説してくれている。ただ、わかりやすく説明してくれているのだけれど、少し説明が噛み砕きすぎているかな、と感じる部分もあった。また、私の勉強不足もあろうが、それは本当に「罰」と解釈していいのかな?と思うところもあった。例えば接着物質をつくれないキイロタマホコリカビが村八分を受ける話。そのようなキイロタマホコリカビは何も選択的に接着物質をつくらない手段をとったわけではなくて、つくることができない、つまり「裏切り者」と形容するよりも「先天的な病気、障害を抱えた個体」と形容した方が妥当な気もするし、とすればそういう個体への「村八分」という解釈は不適切ではないか、と思うのである。こういう例は協力と罰の観点から見るよりも、単に生存競争に勝ち残れないダーウィンの自然淘汰説から見た方が、やはりすんなり腑に落ちやしないか、と思った。

2014/09/28 12:16

投稿元:ブクログ

フリーライダー、囚人のジレンマなど、生物学の本?というキーワードが登場します。生物の世界では、他人の活躍にただ乗りするものは駆逐されていきます。人間の暮らしも仕事場も同じく、助けて助けられの関係が築けないと孤立し、排除さていくことになる、はず。気をつけよう。

2014/08/08 21:49

投稿元:ブクログ

人間の協力志向を説明するのに、他人からの評判を気にするとのことだが、納得できる説だ.また人間は村八分のような罰を相手に与えることがあるが、他の生物も同様な罰を与えている由.豊富な事例をもとに分かりやすく解説している.

2015/07/13 19:42

投稿元:ブクログ

最近話題に上ることの多い「利他的行動」。
利他的行動は虫からほ乳類までに見られるとのこと。
これはこの行動に生存的メリットがあることの証拠だと思った。
希薄になってきたといわれることの多い最近の人間関係は、われわれの生存&永続に影響を与えるのだろうか?

2015/07/11 15:00

投稿元:ブクログ

菌類、昆虫、動物、人間、どの生物もDNAレベルでプログラムされている所作や「社会」の均衡を保つためのルールが備わっています。
生物は皆、種を残すために種同士、あるいは種を越えて「協力」というかたちで共生します。しかし同時に、協力行動に“ただ乗り”して楽して種を残そうとする非協力者(フリーライダー)も一定数いるもので、そういったフリーライダーが幅を利かせるのを食い止めるために様々なかたちの「罰」が存在します。
果てしなく長い過程のなかで、「協力」と「罰」の双方が絡み合いバランスが保たれている『自然の摂理』。その一片を垣間見ることができる1冊。

血を口移しで分け合うコウモリ、クマノミとイソギンチャクのwin-winの関係性、中絶するユッカなど、生物学の研究結果を一般の読者にも分かるようとても噛み砕いて解説しているため、分かり易く何より興味深く読み進められる内容です。
種全体のために率先して自身を犠牲にすることもあれば、ルールに沿った本能的な行動が期せずして種を存続の危機に陥れることになる等、規則的に流れているように見える世界でも、そこには様々なドラマがあり驚きと発見があります。
この本を取っ掛かりにもう少し専門的な本に手を伸ばしたくなる面白さ。好奇心が刺激されました。

2015/02/20 17:08

投稿元:ブクログ

【著者】
大槻 久(おおつき ひさし)
1979年福島県生まれ.2006年九州大学大学院理学府生物科学専攻修了(理学博士).ハーバード大学Program for Evolutionary Dynamicsポストドクトラルフェロー,科学技術振興機構さきがけ「生命現象の革新モデルと展開」専任研究者を経て,現在,総合研究大学院大学先導科学研究科助教.専門は数理生物学.協力の進化理論をはじめ,進化ゲーム理論,人間行動進化学の研究に携わる.最近は文化現象にも興味をもっており,知識や流行というものがどのように伝達されるかを調べたいと思っている.
<http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0296260/top.html>


【目次】

1 仲良きことは美しきかな――自然界にあふれる協力のすがた
協力というシステム/くっつくバクテリア――ヌルヌル物質の秘密/キイロタマホコリカビ――みんなでつくる集合体/働きアリの献身/オナガの共同繁殖/血を分けてあげるコウモリ/敵が来たぞ――ミーアキャットの警戒声/嬉しい声――フードコール/チンパンジーの道具の貸し借り/植物と細菌の助け合い/クマノミとイソギンチャク/ようこそ!クリーニング場へ
 第1章のまとめ
 BOX 協力とは

2 ダーウィンの困惑――なぜ「ずるいやつら」ははびこらないか
ダーウィン登場/強い者が生き残る――適者生存の「自然淘汰」/ただ乗りという誘惑/ミクロの世界のフリーライダー/蛍光菌のフリーライダー/働く気のないアミメアリ/養蜂業者の誤算/蜜だけ盗むハチ
 第2章のまとめ
 BOX 共生とフリーライダー

3 協力の進化を説明せよ!――男たちの挑戦
フリーライダーという矛盾/「群れの利益のため」理論/ハミルトンの血縁淘汰理論――働きアリのからくり/もちつもたれつ――直接互恵性理論/ハミルトン,政治学者と出会う/囚人のジレンマ/しっぺ返し戦略/情けは人のためならず――間接互恵性理論
 第3章のまとめ
 BOX 間接互恵性と我々の道徳心
 
4 罰のチカラ――自然界には罰がいっぱい
罰にもいろいろ/大腸菌のお仕置き?――制限修飾酵素系/用心棒の逆襲/親しき仲にも礼儀あり――ユッカとユッカガの相利共生/植物から細菌への罰/キイロタマホコリカビの村八分/磔にされるアリ/掃除をさぼるのは誰だ!/ミーアキャットのイジメ
 第4章のまとめ
 BOX 懲罰と制裁

5 ヒトはけっこう罰が好き?
社会脳仮説/ヒトの親戚びいき/裏切り者には敏感/目があるだけで協力/公共財ゲームと罰/高次のフリーライダー問題/二度と会わないのに懲らしめたい――利他的罰/罰の文化差/協力する人に罰をする?/罰のある社会とない社会/罰と快感/罰が勝るか,報酬が勝るか/罰のもつイメージ
 第5章のまとめ
 BOX 制度化された罰

おわりに――ヒトと罰,その未来
 あとがき
 参考文献

2015/05/16 11:39

投稿元:ブクログ

生物の中に、アクセルとブレーキのような機構が必ず併存してるってのは何となく理解していたが、個体間でも同様の事が有り、更に罰まであって面白い絡み合いをしているってのは初めて(多少体系的に)理解出来た。
それがDNAの中に織り込まれていて、社会や科学の進歩には早々に変化追従しないってのも、なるほど感あり。
100ページちょいしかないので、軽く読めます。
この分野に関心のある方なら一読をお勧めできるけど、お値段も考えると、買ってまで読む?という点では微妙かも知れない...。

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