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2014/08/09 19:27

投稿元:ブクログ

この小論文集は純朴正攻法の哲学書というより、哲学(史)「についての」哲学書である。このローティさんの主著とされる『哲学と自然の鏡』も、未読だが、同様の本であるようだ。
最初この書名から、プラグマティズムないし、その結実であるアメリカ文化を批判的に考察したものかと思ったが、逆で、著者はプラグマティストであって、近代西洋哲学伝統の「観念論」や「実在論」を批判し、それらを脱する第3の道としてのプラグマティズムを奨励する、というのが主旨である。著者のこの主張は「序論」に最もよく現れている。
ずっと読んでいると要するにローティさんはデューイが大好きで、「みんなデューイを読め」とだけ言っているように感じた。
私もデューイは幾つか文庫本を読んだ限りでは好きだったが、大型の著書は文庫化されておらず、よく知っているとは言えない。
プラグマティズムと米国文化史とが、どのようにリンクしてきたかということに私は興味があるのだが、この本ではそんなことは触れられていなかった。
デューイは、もっと読んでおこう。

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