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ファンダメンタル認知言語学

ファンダメンタル認知言語学 みんなのレビュー

専門書

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2016/02/04 20:53

投稿元:ブクログ

 認知言語学の基本的な考え方を、様々な例を通して紹介した入門書。大学の半期授業で使えるテキスト用として書かれたらしく、全15章の章末には「練習問題」や「レポート課題」がついている。また各章に「読書案内」もついており、入門レベルから基礎・中級レベルへと移行する足掛けが用意されている。さらに、「英語学関係の授業の教科書として使われることを念頭におき、本書は英語の言語現象を中心に扱っている」(p.iv)というのが大きな特徴で、認知言語学の勉強を通して英語そのものの勉強にもなる。
 ひつじ書房の「ファンダメンタルシリーズ」は、これまで「英語学」、「英文法」、「英語史」のどれも読みやすくて分かりやすいし面白い、という印象を持っていたが、この「認知言語学」も、とても面白いものだった。第1章ではヒトがどう世界を認知するかということを中心に、世界が<意味>として立ち現われるということが述べられているが、そこではダニの生態の話から始まり、生物の「環世界」というものが紹介される。いかに生物は「自己の周囲の環境に意味を与えることによって主体的にそれぞれの世界を構築している」(p.3)かということについて、「読書案内」では2冊の生物関係の本が紹介されるところなど、面白いと思った。「意味」についての話で、coastとshoreの違い、landとgroundの違い、などは英語そのものの勉強にもなる。leaveの「残す」と「去る」の2つの意味を、メトニミーによる意味変化として説明(p.70)することも面白いし、earに「穂」の意味がある(p.77)こと、"What's the occasion?"(p.91)というclicheも恥ずかしいけど知らなかった。というように、他にも英語好きのツボを刺激するポイントが盛りだくさんで全てを挙げることができないけれど、とても楽しい。日英対照の話で、日本語話者は「状況の内部にいて自分でビデオカメラ片手に撮影する」(p.171)というのは、まるでNHKの「世界ふれあい街歩き」みたいだなと思った。それに対して「状況の外部から他者が撮影する」(同)のが英語らしいから、それに対応するようなテレビ番組があったら面白いのにな、とか考えていた。
 ことばの面白さを考えたい時、英語好きのツボを刺激されたい時には大いにおすすめできる本。(16/02/04)

2014/11/23 03:18

投稿元:ブクログ

【書誌情報】
 単行本(ソフトカバー):208ページ
 出版社:ひつじ書房 2014/05/14
 言語 日本語
 ISBN-13:9784894766082
 寸法:20.8 x 15 x 1.6 cm
・出版社商品ページ
(http://www.hituzi.co.jp/hituzibooks/ISBN978-4-89476-608-2.htm)
・ウェブ版 書香の森(北大文学部)
(http://www.let.hokudai.ac.jp/book/7380)

【著者】
野村益寛(ノムラ マスヒロ )
1963年東京生まれ。1987年東京大学文学部英語英米文学専修課程卒業、1990年東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻修士課程修了(文学修士)、2000年カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院言語学科博士課程修了(Ph.D.)。北海道大学大学院文学研究科教授。

北海道大学 教員一覧 
(http://www.let.hokudai.ac.jp/staff/3-1-03)

【目次】
 はしがき
第1章 世界の立ち現われ方1 ──「〜として」の構造
1. ダニの世界
2. 世界は〈意味〉として立ち現われる
3. ことばは世界を切り分ける
4. 何を名づけるのか?
5. 世界に切り取り線はあるか?
6. 認知と言語
第2章 世界の立ち現われ方2 ──「〜らしさ」の構造
1. 古典的カテゴリー観
2. 古典的カテゴリー観の問題点
3. プロトタイプ
4. 基本レベル・カテゴリー
5. プロトタイプ、基本レベルの由来
第3章 意味とは何か?
1. 「意味」の意味
2. 意味はどこにあるか?
3. 辞書と百科事典
第4章 比喩1 ─―メタファー
1. 〈未知〉を〈既知〉として理解する
2. メタファー
3. 概念メタファー
4. 部分的理解としてのメタファー
5. メタファーの経験的基盤
第5章 比喩2 ──メトニミー・シネクドキー
1. メトニミーの日常性と遍在性
2. メトニミーの認知的基盤
3. シネクドキー
4. シネクドキーの認知的基盤
第6章 意味変化
1. 意味の変化
2. オックスフォード英語辞典
3. 意味変化の仕組みⅠ―─シネクドキー
4. 意味変化の仕組みⅡ―─メタファー
5. 意味変化の仕組みⅢ―─メトニミー
6. 意味変化の仕組みⅣ―─その他
7. 複合的な意味変化
第7章 多義語
1. 多義語の認定基準
2. 多義語と同音異義語の曖昧例
3. 多義語の意味記述
第8章 語から文へ
1. ネイティブらしさとは何か?
2. 慣用表現のタイプ
3. 「記号」としての慣用表現
第9章 文法とは何か?
1. 文法の立ち上がり
2. 「記号」としての文型(構文)
3. 文法の存在意義
第10章 文法マーカー・品詞・文法関係
1. 文法マーカー
2. 品詞
3. 文法関係―主語
第11章 他動性
1. 他動詞文・自動詞文
2. 他動性
3. プロトタイプ・カテゴリーとしての他動性
4. 他動性と受身
5. 文全体の性質としての他動性
6. 他動性と事態把握
第12章 文法化
1. 文法化とは何か?
2. 文法化の事例:be going to
3. 文法化の特徴
第13章 小さな記号、大きな記号
1. 「記号」としてのオノマトペ
2. 「記号」としての音象徴
3. 音象徴の普遍性の可能性
4. 英詩にみる音象徴
5. 文を超えた「記号」
第14章 日英対照研究
1. 日英語の好まれる表現形式
2. 「なる」的な言語、「する」的な言語
3. 日英語の好まれる事態把握
第15章 まとめ
1. 認知システムとしての言語
2. 認知能力の反映としての言語

 注
 参考文献

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