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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.0

評価内訳

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4 件中 1 件~ 4 件を表示

2014/06/11 17:53

投稿元:ブクログ

滅法面白い。

19世紀後半から20世紀初頭に活躍したとされる天才科学者、スペンサー・ブラック博士に関する伝奇と幻の主著『絶滅動物図録』を一冊にしたものです。

伝奇は実にスペクタクル的。天才的な医師と称され地位と名声を手に入れながら、やがて異端の研究にのめりこんでいく博士の姿はかなりの迫力です。
特に博士が奇形の研究、そしてやがてスフィンクスやサテュロスといった架空の生物が実在のものであることを証明せんとする試みに着手してからは圧巻ですね。
終盤、博士が兄へとあてた手紙はもはやホラー小説の何ものでもありません。「眠らない」「不死」との形容詞が冠された息子アルフォンスの行く末も不明瞭なままであり、伝奇を読了後も一種不気味な余韻が残ります。

付属の『絶滅動物図録』がまた素晴らしい。
博士が発見した/あるいは作成した未知動物たちの詳細な骨格図および解剖図が収録されています。セイレン、ミノタウロス、ガネーシャ、人間と獣のハイブリッドとでも言うべきそれらの姿は禍々しいまでにリアル。これらの「絶滅動物」たちはどこで、どうやって生きていたのか。いかなる生態を有していたのか。詳細な図と断片的な解説が、そんな想像をさらに活性化してくれます。
図を眺めて想像をめぐらせるだけで時間を忘れてしまうこと請け合いです。

『鼻行類』『秘密の動物誌』といった、「幻の動物学」に連なる一冊といえましょう。
お好きな方は必読です。

2016/03/31 18:02

投稿元:ブクログ

19世紀アメリカの医師、
スペンサー・ブラック博士の研究の秘密に迫る評伝と、
彼の著書を抱き合わせにした書物

……という体裁の偽書スタイルのフィクションなのだが、

作者の真の目的は
伝説上の架空の生物の骨格標本などを
描くこと(本書の後半『絶滅動物図録』)であって、
真っ当な医者だったはずの博士が
道を踏み外していった過程、
つまり本書の前半「スペンサー・ブラック博士の生涯」
は後付けだろうな、という印象。

図録に心を惹かれて購入したのは確かだが、
ラヴクラフト的なホラー小説を期待していたので
ちょっと残念。
妄想に取り憑かれた男の言動が常軌を逸していく様を
もっと文章で丹念に表現してほしかった、というか。

【余談】
 諸星大二郎ファンなので、読んでいて、ついつい
 『私家版鳥類図譜』『未来歳時記バイオの黙示録』を
 連想してしまった。

2014/05/09 07:34

投稿元:ブクログ

悪趣味万歳

原書房のPR
「19世紀末、スフィンクス、ケンタウロスにハルピュイアなど伝説の奇獣の解剖図を『絶滅動物図録』として記し消息を絶ったスペンサー・ブラック博士。
その数奇な人生をたどり、代表作『絶滅動物図録』を付したゴシック風味に満ちた奇書。 」

2016/09/12 23:24

投稿元:ブクログ

半分以上は図鑑です。
お話は鋼の錬金術師のアレを思い出す。
人の道を踏み外した医者。
名前から黒いしね。
中途半端に終わる話、妙に詳しい図鑑。
1時間程度で読めるし話のネタに。

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