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北斎と応為 上

北斎と応為 上 みんなのレビュー

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みんなのレビュー8件

みんなの評価3.7

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (4件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
8 件中 1 件~ 8 件を表示

2014/07/29 00:49

投稿元:ブクログ

タイトル見て即読み。
応為が主人公の小説ってほとんどないから貴重な本だとおもいます。
ときどき時代考証に首をかしげるけど(笑)、面白さの方が勝ってる。

酒好きで口悪くて絵にうるさくてお父さん並に性格ねじ曲がってるお栄ちゃんがすごく生き生きしていとおしくて抱きしめたくなった…!
北斎との関係が複雑すぎて一言で表現できない。
北斎をふだんは「父」、客観的なときは「北斎」と呼び分けてて「北斎」はドライなんだけど「父」と言うときものすごく愛憎入り混じってて生々しい。

吉原の女性たちも、何も知らないお栄ちゃんの目を通すから全然いやらしくないし、吉原の意味を知ってからもお栄ちゃんが全然変な目で見てなくて、そこも好き。
志乃さんは美しい人。

お栄ちゃんが志乃さんと訪れた南禅寺に百日紅が植えてあってニヤリとしました( ̄ー ̄)
杉浦日向子さんのマンガも読もう~。

2014/08/17 13:56

投稿元:ブクログ

葛飾北斎の三女、女流絵師応為と北斎の生き様を描いた作品。カナダ人の女性作家の翻訳物だが、翻訳物であることをあまり意識させない秀作。原作を読んでいないのでなんとも言えないが、訳者のモーゲンスタン陽子さんの訳が素晴らしいのではと感じる作品。
北斎の影武者として晩年まで父を支えた娘、北斎作といわれる作品のいくつかは彼女の作品であるとの前提のもと、変人天才画家北斎と暮らしたお栄を主人公に、激動の幕末を力強く生きる女絵師を描いていた秀作の上下二巻物。

2014/06/11 17:56

投稿元:ブクログ

さささ「百日紅」が映画化~
コミックナタリー - 杉浦日向子「百日紅」を原恵一がアニメ映画化、来年公開
http://natalie.mu/comic/news/115198

彩流社のPR
http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-2027-5.html

2014/10/02 21:47

投稿元:ブクログ

天才浮世絵師北斎とそれを支えた絵師の娘、応為の物語。
江戸末期から開国にかけて、きっちり調べて書いた歴史小説であるとともに、一人の女性の内面を掘り下げたことで、私小説的な香りもする歴史小説である。
なぜか、涙が浮かんでくる場面がいくつかあった。哀しみのためというよりも、自然と情景が浮かび、人々の気持ちが流れこんできて、心を揺さぶられたようだ。
外国人である作者が応為を発見してくれたことに感謝する。

2015/03/22 10:32

投稿元:ブクログ

なぜ、外国文学の棚に北斎?と思って手に取ると、そこには英語で書かれたとは思えないほど、江戸時代の人々が生き生きと描かれていた。
下町の町人のやり取りは、まるでその場にいるような臨場感に溢れている。
北斎が可愛いおじさんというキャラクターで書かれており、新鮮だ。
さて、美人画の真実はいかに!

2015/04/08 21:44

投稿元:ブクログ

北斎と娘のお栄の物語。かけ合いが面白い。気っ風が良く口が達者な江戸っ子らしさが楽しい。上巻の終わりに江戸を出るお栄の不安なようなわくわくしているようなところが素晴らしい。応為の絵にある夜の楽しげな生き生きとした女達が脳裏に浮かんだ。外国作家だが湿っぽさがない語り口が自立したお栄に合っていて楽しく読んだ。

2015/05/24 01:15

投稿元:ブクログ

どうしても映画のキャラクターでイメージしてしまい、
且つ外国人が描いたということで、当時の印象より、かなり自立した人物像で、それが本当にそうなのか、自分の江戸イメージが遅れているのか、単に応為親子が特殊なのか、判断しかねるのですが。淡々と進んで行く雰囲気もよく、とても面白かったです。
吉原にも足繁くかよっていて、なんかにまり。さばけた性格や、父との関係が良い。
とはいえ、映画キャラクター後付になってしまい、申し訳なかったり。

2015/07/08 12:27

投稿元:ブクログ

歴史小説は読まないが、作者が外国人だと知らなければふつうに江戸時代歴史小説。という表現は変だが、カナダ人女性作家が書き、欧米で出版された後に日本で翻訳された、北斎の娘応為についての小説。応為って知らなかった。北斎の絵画のいくぶんかは応為が描いたという説もあるらしい。工房システムだったのだろうから、さもありなん。それにしてもゴヴィエ氏の研究は丁寧で行き届いている。
日本語に訳して何の違和感もないどころか、精緻な江戸描写に「…でありんす」などの廓言葉が再現されており、一周廻って日本の歴史小説に戻ってきたようなユニークさがあり、訳業として(ごく一部でだが)注目されたのにも納得だ。
テーマは、仕事を持つ女性としての矜持と、自らも才能がありながら偉大な父の影の下にある葛藤である。江戸時代の女性がこのように明確に自立や芸術家としての自我を意識できたかは不明だが、外国人の視点が生きている。日本人なら、ここまで「がさつ」に仕立てないかわりここまで自覚的でもなかっただろう。
もっとも、専業主婦、男尊女卑、男は外女は家庭という悪しき文化は明治以降の近代の産物だから、江戸の女性は私が思う以上に、この応為に近かったかもしれない。

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