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その本の物語 下(ポプラ文庫ピュアフル)

その本の物語 下 みんなのレビュー

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みんなのレビュー32件

みんなの評価4.3

評価内訳

32 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

不思議な時を超えた物語

2015/09/04 22:13

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

二つの時を超えた別々の物語でつくられています。ひとつは小さな魔女ルルーが、心清らかな男の子の目を見えるようにしたり、魔法使い男の子と一緒に氷のドラゴンを封印したり旅をする物語です。人間の残忍なところを知っていても、人の優しさを信じるルルーがとてもイキイキと描かれています。もうひとつはずっと目を覚まさない魔女の血を受け継ぐ少女に小さなころ大好きだったルルーのお話を毎日読み聞かせる親友の少女とのお話が載っています。まったく別々の物語だと思っていたお話が、あるとき偶然に重なります。最後は読んだ人を温かい気持ちでいっぱいにさせてくれる本です。村山さんが書かれたコンビニたそがれ堂、海馬亭通信で登場した優しく強く成長した女医さんも登場し、物語を素敵に彩ってくれます。

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2015/06/10 22:00

投稿元:ブクログ

ルルーとルーリアの伝説がここに完結。
そして、南波と沙綾の側も動き出す。

差別するものと差別されるもの。
昔の魔女狩りも、現代のイジメも本質はきっと同じ。
だけど、その状況の中でも、「自分がどうありたいか」を見失わずに生きるルルーと沙綾の姿はとても煌めいている。

ほんわかした物語の中にも、芯の通った登場人物たちがイキイキと動き回り、友達のように身近な存在として本を閉じた今も息づいている。

2016/09/09 12:07

投稿元:ブクログ

どこにも行けない。まるでガラスの水槽の中にいるみたいで、すぐに息が苦しくなって――。南波は、学校を休み、書店でアルバイトをしながら、病院に足を運んでいた。きょうも病室で朗読をする南波、うっすら笑みを浮かべ眠り続ける沙綾。だが、魔女の子ルルーの長い冒険物語が、いよいよ終わりに近づいたとき、誰も知らない新たな物語が呼び出された――。

うっすら察してはいましたが、南波が沙綾を裏切ったという意味が明かされ、南波が彼女のお見舞いに来る理由も分かります。ルルーの冒険編は結構切ない。なんていうか、自分の生き方に自信を持っていられる人って少数派なんじゃないかなと思う。世間から立派だ、すごいと言われる人が皆最初から自分の理想通りになれたわけではなく、迷いながら揺れながらも自分のなりたい自分を探し続けていたのかなと。でも迷ったっていいんだよって、間違ってもやり直すことはできるよって語りかけてくれている気がします。結局沙綾とルルーの関係はいまいち分からなかったけど。子孫?

2014/09/27 08:03

投稿元:ブクログ

タイトル買い。初村山作品。
どこか気になる作品は、やはり読まれるべくして手に取るのだろうと、偶然ではなく必然を強く感じる。
作品そして南波ちゃんの朗読する劇中作が様々なことを自分に問いかける。そして長時間歩いて疲れた後に温かいスープをいただいたような、心と身体が解き放たれる読後感。
多分もう会えないだろう人に会いに行った自分にそっと寄り添ってくれた。きっと一生忘れない作品。

2014/07/11 17:27

投稿元:ブクログ

「(略)最初っから強い人なんて、きっとどこにもいないんだよ。みんなきっと、優しくなりたい、強くなりたいって歯を食いしばってる。だめな自分、弱い自分が好きになれなくて、許せなくて、たまに泣いちゃったりしながらね」
P170 千鶴先生の言葉を引用

この言葉は胸に刺さった。
刺さったというより、沁みてきた。
弱さを見せまいと頑張りすぎるのも自分。
それを嫌うのも自分。
大人になったら涙を他人には見せないけれどね。

この本のラストに涙が出ました。
じわじわぁ、と瞼にあふれてきました。
ルルーの物語を通して、南波と沙綾をつなぐ。


先生のあとがきを読んで、さらに胸が熱くなりました。
20年を超える児童文学作家として物語を紡いでいらっしゃった先生。元子どもだった読者さんとのサイン会での出会いを大変喜んでいらした。
そうなんですよ。
子どもの本というのは出会った時に忘れられない物語となる。
だんだん成長して、いったんその本から離れてしまっても、ふと戻ってくる。
自分の故郷のように。
そして、自分から子へ、孫へと読み継がれるものは児童文学なんだなぁ。
改めて感じました。

2014/08/30 01:28

投稿元:ブクログ

あー小さい頃の自分に読ませたい。
とはいえ、大人になっても魔法に憧れたまま。
素敵な物語も魔法と呼べるか。作家さんは魔法使い!

2014/07/17 21:37

投稿元:ブクログ

ルルー、強し。。。

軽めのタッチのファンタジーで、最初は身の回りの人たちの幸福を願っていた魔女ルルーが、巻を追うごとに壮大なスケールの冒険に踏み出してゆく。

魔女とは、人間と違う生き物。

ルルーが抱えていた孤独を通じて、南波と沙綾の物語もどんどん深みを増してゆく。

結末の必然性は?と思う部分もあるのだが、ポプラ文庫らしいということにしておきたい。

南波の存在は、二つの物語を繋ぎ合わせるために欠かせない人物だった。
言葉は、魔法だったのである。
彼女の朗読に耳を済ませながら、この本には収録されていないルルーの活躍にもっともっと触れたかったなあ。。。

上巻レビューにも書いたが、この本の魅力は構成にあると思う。
一つの作品の外側に新たな作品を打ち込むことで、結果双方に新たな魅力が現れている。

楽しかった。

2015/02/02 21:33

投稿元:ブクログ

面白かった
よくできてると思ったら元々出版してた自分の本があるらしい

一部しか使ってないみたいだからすきな人は全部よみたいかも

チートっぽいとは思ったけど
その一見なんでもアリな魔法もアリな気になった

面白かった!(*´∀`)

2014/07/20 19:01

投稿元:ブクログ

なるほどこういうラストなんですね。わたしも彼女に会ったら、必ず同じ台詞を言おうと思います。子どものころに空想した物語がこの手に降りてきたみたいな素敵な時間でした。

2014/07/29 23:37

投稿元:ブクログ

上下巻並んで置いてあっても、別のお話の本のようにも
見えます。
上巻とともに、タイトル・表紙のイラストが
好きで購入。
上巻で既にお気に入りのお話になっているので
じっくり物語の中の世界に浸って漂いたいです。
読後、期待以上に気に入った物語だったと思い、
嬉しくなりました。

2014/10/21 21:45

投稿元:ブクログ

読み始めてすぐさま、魔法の存在する、そしてルルーのいる世界へと、引きずり込まれた。胸が締め付けられるような時もあれば、人のあたたかさに触れられてホッとする時もあった。本当に素敵な物語。一生大事にしたい時も思った。

2014/08/02 21:31

投稿元:ブクログ

ルルーが帰ってきた!と本当に喜んでしまった。
フフ ( *´艸`) いつか私も風の丘にルルーに会いに行くのだ。

2016/12/21 22:11

投稿元:ブクログ

引き続き読み聞かせるルルーの話がはじまります。別れの辛さ、圧倒的に強い敵への恐怖、それを乗り越え立ち向かう姿に勇気をもらいました。

2015/06/25 16:35

投稿元:ブクログ

思い出の児童書。魔女のルルー。その世界に浸かりながらも、その世界に浸かる主人公がいることでより世界に浸ることができる、そんな素敵な、夢にあふれた物語だった。

現実にはまさかね、とわかってても。
もしかして、と思ってしまう。
この小説を読んでまさしく、そんな気持ちになった。

ルルーの話、全部読んでみたいなぁ。

2015/09/06 20:32

投稿元:ブクログ

現代の世界と、魔女ルルーが主人公の作中作を行ったり来たり
現実と物語の中を気持ちが行ったり来たり・・

子どもの頃に「ルルー」のようなお話に出会っていても
おそらく読まなかったと思う。

私は、喜びや楽しさの中に見える、
ちょっと寂しい、
一人ぼっちの感覚が苦手な子どもだった。

だから、大人になってから出会えてよかったと思う。

勇気とやさしさは孤独と哀しみの上にある。
児童書が教えてくれることは多い。

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