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hontoレビュー

落日の宴 勘定奉行川路聖謨 新装版 下(講談社文庫)

落日の宴 勘定奉行川路聖謨 新装版 下 みんなのレビュー

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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.1

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (4件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
6 件中 1 件~ 6 件を表示

2014/06/25 06:42

投稿元:ブクログ

後半は安政の大獄で左遷されるなどし、一旦は復活するものの、病を得て身体が利かなくなり、幕府崩壊の情勢下で失意の中で命を落としてしまうという、川路聖謨の最期までが描かれる…
吉村昭は「川路聖謨の物語…」という思いを永い間抱いていたようで、本作はそうした好い意味での思い入れが滲む秀作である。互いに譲り難いものを持っていて激しく言い争いながら交渉した川路聖謨とプチャーチンだが、互いに「人間として」の敬意を抱くに至っていた様子も描かれる。これは名作だ!!!

2015/08/17 02:19

投稿元:ブクログ

クリミア戦争で英仏と戦う祖国を離れて折衝に臨むプチャーチンの艦船が地震、津波で被害を受けて沈没し、乗組員五百人が上陸する事態に。厳しい折衝を終え、幕府の配慮で完成した「戸田号」で帰国の途につくプチャーチン。日ロ関係のみならず、日本外交史において最大の功労者ともいうべき川路聖謨の生涯。(親本は1996年刊、1999年文庫化、2014年新装版)

下巻の前半は、船を失ったプチャーチンを帰国させるための苦心が描かれている。幕府は、開国はしたものの通商は拒否していたが、どのように国益を守るのかが描かれている。後半は、日米通商条約の締結に向けて、朝廷の勅許を得るために苦心する様子や、安政の大獄に巻き込まれ、隠居を余儀なくされる様や、病を得た晩年の様子が描かれている。幕府の凋落する様子は、宴の終わりともいえる。

2015/02/10 21:26

投稿元:ブクログ

さいきん、19世紀以前の日本と外国との関係について興味が湧き、関係する書籍を読んでいます。
この作品は、江戸時代末期に、幕府の役人として欧米列強との交渉にあたった川路聖謨が主人公の歴史長編です。
舞台は1850年代。
アメリカのペリーに続き、長崎にロシア艦隊がやってきます。
遠い江戸から駆けつけ、交渉にあたる川路。
その後、場所を下田に移し、厳しい交渉に望みます。
複数の通訳を間に挟み、対立する利害を調整していく交渉。
さらに、下田に大きな異変が襲い掛かって・・・という展開。
幕末の開国にあたっては、「欧米列強から高圧的な要求を受けて、日本側がかなり苦しい対応を余儀無くされた」という認識を持っていました。
しかもその交渉の過程で、大きな災害が発生し、交渉をさらに困難なものにさせていたのですね。
そのような状況の中で、相手の要求の意図は何か、そして日本は何を守るべきかを考えながら、冷静に交渉を進めていた川路という人がいたということを、この作品を読んで初めて知りました。
真摯な姿勢で当たれば、言葉も、背景とする国力も違う人を相手にしても、共感を得ることができるのですね。
そのためには、日頃の心身の鍛錬を怠らず、また昇進に浮かれることなく自らを戒める川路の生き方は、現代を生きる自分たちも、学ぶべきところが多いなあと、感じました。
その他、鉄道も車も無い世界で江戸と長崎の距離がいかに長く感じられるか、下田と戸田を含む伊豆半島がいかに大きいかが、本書の描写で伝わってきました。
このような先人たちの苦労によって、今の日本という国があるのだと、改めて認識させてもらえた、作品でした。

2015/08/21 07:46

投稿元:ブクログ

 政治・外交に対して冷静な分析力をもち、家族に対して清廉な川路聖謨。
 日本に外交力がない、と昨今もいわれているが、幕末、鎖国を解くことにより起こりうる 国内の内乱という危惧を抱えながら、譲歩せずに進めたロシアとの交渉。その手腕たるや、に感動する。

 すでにこの時期、欧米諸国は日本に対しての情報を共有しつつあった、という状況。幕末に向け、物価の高騰、江戸の火事、といった時代の空気も伝わってくる。位替えになると、一両日ぐらいで行われる、屋敷替えというシステムもあったとは・・
 幕府派遣の初の英国留学生の船に、コマ回し、手品、軽業師などの巡業芸人が、ロンドン巡業のために乗船している史実にも、驚きがあった。
 四代にわたる将軍に仕え、しかも討幕軍が江戸入りする前に、身辺整理をして切腹。すでに病に侵されている箕でありながらの最期に、幕吏であった重みを思う。

2016/05/13 22:44

投稿元:ブクログ

この作品を読み進む中で、この時代にも、3.11や熊本地震にも勝るとも劣らない地震、津波、火事が頻発したこと、そしてロシア使節の艦船が被害を受けて沈没し、長期にわたって下田の地に滞在せざるを得なかった歴史があったことを改めて知った。
作品の中で、主人公川路聖謨が、精力を維持するため(もちろん彼の仕事を怠りなく遂行するために)、風呂に入るたびに睾丸を塩で揉み洗うという行為には、謹厳実直な人柄(妻以外の女性を相手にせず、家の存続のためと妻から説得されやっと側女を持つような)を想像すると、何となく可笑しみを禁じ得ない。

2015/04/27 18:34

投稿元:ブクログ

日露の交渉は対立する利害関係にあった川路・プチャーチンが人間的には互いに尊敬しあっており、川路の生涯でこの交渉の頃がもっとも輝いた時期ではないでしょうか。
井伊直弼が大老に就くと左遷の憂き目に遭い、直弼暗殺後外国奉行として返り咲くも体調を崩し、時勢が混乱していく中倒れていく幕府を引退した形でしか見ることができず、壮絶な自殺で生涯を閉じてしまいます。
川路の目線で物語が進むため、彼が病んでからの時勢に対する記述が少なく、また精彩を欠いているようにも思えました。川路の生涯はともかく、幕末という時代は見えにくい感じですね。

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