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情報を認識する際のバイアス、捉え方や、どのように扱っていけばよいかなどについて記してくれている本。革新的な内容はなかったが、わかりやすく面白かった。捨てるセンスというよりは認知バイアスについて知り、正しく選ぶ本という方が近しい印象。
<メモ>
・形式を変えてみよう。場所を離れてみよう。意思決定をする時間をつくろう。
・自分自身が専門家になる。セカンドオピニオンを知ること。
・素人専門家すなわち現場を知る、経験がある人間の言う事を見逃さないこと。時に専門家よりも有用になることもある。
・市民ジャーナリストを活用する。グーグルトレンド、ツイッターなど。拡大解釈はできないが、参考にすることはできる。
・企業によるなりすましや、やらせに注意する。
・情報源はほんものか?実在するのか?
・自分の感情、自分の置かれている状況に気付くこと。忙しすぎていない?過度にストレスがかかっていない?
・優れたリーダーは違いと意義を求める。
・ソーシャルネットワークは似たものを近づけ強調するアンプのはたらきをする。
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価値あるものがすべて数えられるとはかぎらないし、数えられるもの全てに価値があるとは限らない
過去は未来への案内役とは限らない
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身体に触れたり何らかの音を聞かせたりすることで、感情の動きや生理的反応、ときには記憶までをも誘発し、それによって相手の選択をどちらかの方向に強く突き動かせることが証明されている。p102
学術関係者は多弁であればあるほど、有能とみなされる。p119
アラブの春が始まった頃には一秒間に2200件のツイートがあり、トータルすると一日に一億9000万件のツイートがあった。p192
最近の調査では、ツイッターで人々のムードを追跡すれば、株式市場の動きを予測する際の強みとなることが示されている。この分野の初期の調査は、ツイッター界が静かかどうかと株式市場の高騰には相関関係がある可能性を指摘している。p193
文脈に当てはめる(文脈化)というのは、新しい情報を受け取るどんなケースにも応用できるゴールデン・ルールだ。p204
《STEP7 なりすましとやらせを選別する》
「アストロターフィング」
[⑤ウェブ情報を見極める 同じ主張をする人はいるか?]
(1) 三角測量(triangulation)
(2) 虚偽性の立証(falsification)p236
【データの“いいとこ取り”(cherry picking)を見抜く】p268
正しいコンテクストが示されなければ、数字はまったく別の事態を意味するよう操作されている可能性がある。p272
【グラフはなぜ公正さとバランスを保てないのか?】p277
株価チャートなどのグラフをみるときに、一番大事なルールは、つねにy軸をチェックすること。p278
Cf. そのグラフが0から始まっているか、5000から始まっているかで全体像は大きく異る。
【CMは”サンプルバイアス”でいっぱい】p284
ネスレやコカ・コーラの統計戦略。
【“この世界の解釈”を他人まかせにしない】p290
この世界の解釈を他人にまかせるなんて、そうとう危険を覚悟しないかぎりできない。
それゆえ、意思決定のための情報を選ぶ技術とは、他人から言われたことを的確に分析し、調査結果やグラフ、数字をきちんと評価及び検証できるようになることなのだ。
〈"自分という受信機"をチェックするためのヒント〉p326
・血糖値を下げない: 規則正しい食事を摂ること。
・重要な決断をするまえには充分な睡眠を
・意思決定をするまえに、今の感情に意識を向けよう
・可能なら、少し待ってから行動しよう
・ストレスを感じていると気づいたら、生まれながらにして持っていておそらく無意識の、固定観念や偏見に陥らないように用心しよう
・職場のストレス要因を減らそう
・可能なら繋がるのをやめよう
・決断の量を減らそう
・あなたの門番になってくれそうな人を見つけよう
"ナローキャスティング"とは、情報世界を自分と似た人を通してのみフィルタリングすること。
なるべく避けるべき。p364
【いまこそ自分自身をよく知るとき】p371
自分と異なる誰かにひとりよがりな考え方を揺さぶられ、視野の狭さを暴かれた"不調和と衝突の瞬間"に、アイデアはやってくる。自分はどれほど賢明だと思っていようと、自分自身の思考の罠やバイアスを認めなくてはいけない。
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・コロンビア号の事故の一因は、パワポを使用したことにある。要約情報がいけないわけではないが、重要な判断をする際は、きちんと背景を分析したり、詳細を見極めて行うようにしたい。
・マイナー教授のナシレマ族に関する論文。実はこれはアメリカ人。しかし言葉の巧みな選択で、人々はこれを原始人と誤解した。
・同じ料理なのに、片方をジューシーと表して出したところ、そっちのほうが高い評価になった。
・全くITと関係ない会社がドットコムと社名につけただけで株価がアップしたITバブル時代。ある会社に至っては自社HPすらなかったのに。
・BGMにフランスの曲を流すとフランスのワインが、ドイツの曲を流すとドイツのワインがよく売れる。
・色も効果を発揮する。
・重いクリップボードに挟まれた履歴書の人は、軽いクリップボードにそうされた人よりも採用率が高い。
・素人専門家も侮れない。彼らも専門用語を勉強した結果、専門家から一目置かれる存在になることも。
・グーグルトレンド。
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正しい判断をするには情報が必要で情報には取りに行くものと入っていくものがある。また、判断するときの自分の感情や体調、周りの反応によって結果がぶれる。
それらを認識した上で判断する。
すぐ出来ることで効果あるのはメールアプリを閉じて仕事に集中すること。出来そうで出来てない。集中モードに入るまでの助走をテクニックで短くできれば判断のスピードと質は大きく向上出来る。
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大量の情報が錯綜する中で、如何に必要な情報を掴み、活用するのか、そのメソッドが記載されている。
【ポイント】
・情報の本質を見抜けない理由
・情報の見せ方(発信する側の心理)
・情報を捉える偏見性
・専門家と素人からの情報収集バランス
・情報の信頼性
・自分の感情を理解すること
・情報活用の術(Step1-9)
・捨てるセンスと選ぶ技術について
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自分の頭で判断するために。情報操作の丁寧なものは見破れないにしてもわかりやすいものだけでもチェックしよう。引用元くらいは見よう。
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なるほどと思うところもあったが、説明がくどくて途中で断念。
でもメールのお知らせを切っただけで、ひとつの仕事にだいぶ集中できるようになった。
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慎重に物事を判断しなければならない場面での、決断の根拠集めや決断時の注意すべき点を詳しく書いている本。
日々の生活の中で少しでもここに書かれていることを意識できるようになればいいのかな。
面白い実験結果がたくさんあって、へぇ、と思うことはぼちぼちあったけれど、当たり前だなと思うこともぼちぼち。
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Webの書評に記載されていた1冊。ビックデータの活用や過度な情報に溢れる昨今でどのように情報を選択するかを考えさせられる本。10のステップに分かれ解説されているが、自分の興味のある情報だけにアクセスせず、他分野への情報のアクセスというステップ10に集約されていると思う。グラフの見せ方、データの母集団の確認、など情報へアクセスするときのコツも興味深い。
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専門家を信じすぎてはいけない。数字も信じすぎてはいけない。それぞれの奥にあるものを、いかに掘り下げることができるか。そのために素人専門家の意見を大事にしたり、意見に反論してくれる仲間を大事にしたり、すなわち自分の信じていることを一旦冷静に見つめ直させてくれるような要因が重要。
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自分自身が専門家になることにチャレンジする。様々ンアチカラを身に着けよう。主導権を握るのは自分。自分の周りの世界を理解しよう。不確かなものを受け入れて。
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シゴタノ くらしたさん​記事 http://c​yblog.jp/module​s/weblogs/15552
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1.とにかく知識を集めれば良いと思ってた自分を反省するために、情報を取捨選択するための方法を学ぶ
大学で学んだこと以上の情報の取捨選択方法のやり方があれば実践する。
2.意思決定力を身につけることを目的として、情報の取捨選択をテーマに書かれてます。情報が錯乱してる現代では、ネットや専門家がそれっぽいことを言うと信じてしまいます。実際に書かれているとおり、専門家から意見を聞いている時の一般人の脳は、スイッチが切れてる状態になってます。つまり、自分で考えることをやめてる状態になっています。この本を読んだ人がどのように情報と向き合っていけばいいのか、心理学の実験なども事例に出しながら紹介してます。
3.要するに疑う力を持ってってことだなと思いました。情報が錯乱してる世の中では、専門家すら疑う必要があります。自分がどんな情報が欲しいのか、明確に示すことは大切ですが、結論を決めてしまうと、その結論があってるというバイアスがかかり、一方的な情報収集になってします。情報収集するなら、賛成と反対を出し尽くしてから結論に至った方が情報に踊らされないので、大切なのは疑う力!ということを意識します。
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〝私たちは自分がものごとをどのように考えているかを考えて見ることがない〟
『ファクトフルネス』によって、情報の真贋を見極める態度が啓発されている、2021年より、前にまとめられた本。
大きく目を見開いて、物事を見る。そのためのHOWTOが、説明されているが、その中でも、冒頭の文言が1番印象に残った。
恐ろしいことに、人間、自分の意思で選んでいることなど、本当は無いのではないかと疑うほど、世界、社会から影響を受けている。
これを〝周囲の状況の人質になっている〟と著者は言うが、言い得て妙。もはや、情報の浴槽に浸かっているようなもので、欲求は仕組まれ、行動は誘導されでいる。
この本質的な事実を心の底から理解することが、本書で紹介されてるいくつもの高等技術を習得し、実践することよりもはるかに重要に思った。
折に触れて、読み返したい。
(2021.9.29)