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20世紀後半、21世紀前半の経済界におけるビックパラダイムシフトは下記2点に集約されると感じている。
1点目はグルーバル化、2点目はデジタル革命である。
特にデジタル革命はインターネットの普及と共に格段に進歩を遂げてきた。
その中でもスマートフォンを中心とした消費財領域における進歩は目醒しいものであった。
そして、本書において触れられているのはデジタル革命のフェーズ2ともいうべき、
産業インターネットの普及、そしてその普及がもたらすスマート工業化社会の実現である。
インターネットの普及が消費財から生産財へシフトするこの流れを
「第三次産業革命」と捉え、EUの工業大国ドイツは国策として「インダストリー4.0」を提唱、
グローバルの巨大メーカーのGEも「産業インターネット」を提唱しプラットフォーム構築に尽力している。
ネットの覇者Google、amazonも既に生産財向けサービスを開始しており、
日本国内で同様の動きが加速するか、どのような新たな企業が台頭するか非常に楽しみである。