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胡蝶殺し

胡蝶殺し みんなのレビュー

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みんなのレビュー48件

みんなの評価3.8

評価内訳

48 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ストーリーはおもしろいが、設定などの要素で問題と思うところがある。

2015/09/14 09:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る

現代の梨園を舞台にした物語。最後に、秋司が歌舞伎をやめた本当の理由が判明するのである意味ミステリといえなくもないが、その要素は薄い。あくまで、後ろ盾をなくした秋司の後見人となった萩太郎の葛藤が主筋となっている。平等に扱うつもりの萩太郎は、実際我が子の俊介より先に才能が花開いている秋司を三吉役に抜擢する。俊介に来ていた話にも関わらず、だ。なまなかなことでできることではない。だが、秋司がおたふく風邪になり、急きょ俊介を代役に立てる。今までになく厳しく接することで、萩太郎には単なる父親ではなく、梨園の中に生きる父子の親としての自覚がうまれる。この辺、なかなかのストーリーテリングでおもしろかった。
だが、秋司に難聴が出て、ついには歌舞伎をやめることになって…という流れはあんまり気持ちよくない。当て込んだわけではないのかもしれないが、特定の誰かを思わせるこの設定は、実際に歌舞伎を好きな者にとっては快く感じられるものではなかった。
後味をよくさせるためか、秋司に関してはご都合主義的結末で、こんなのでうまくいくわけないよなあ…と思ったが、俊介が意外と研究肌の役者に成長しているのはユニークでよかった。天才肌ではないけれどうまい役者になるのだろう。やや消化不足気味の部分はあったが、そこそこまとまった終わり方だった。

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2014/08/19 16:33

投稿元:ブクログ

+++
歌舞伎子役と親同士の確執を描くミステリー

「美しい夢ならば、夢の中でも生きる価値がある」
『サクリファイス』で大藪春彦賞、第5回本屋大賞2位を獲得した、近藤史恵氏が長年温めてきた、歌舞伎の子役を主人公にしたミステリー。
市川萩太郎は、蘇芳屋を率いる歌舞伎役者。花田屋の中村竜胆の急逝に伴い、その息子、秋司の後見人になる。同学年の自分の息子・俊介よりも秋司に才能を感じた萩太郎は、ふたりの初共演「重の井子別れ」で、三吉役を秋司に、台詞の少ない調姫(しらべひめ)役を俊介にやらせることにする。しかし、初日前日に秋司のおたふく風邪が発覚。急遽、三吉は俊介にやらせる。そこから、秋司とその母親由香利との関係がこじれていく。さらに、秋司を突然の難聴が襲う。ふたりの夢である「春鏡鏡獅子」の「胡蝶」を、ふたりは舞うことが出来るのか…?
+++

内容紹介にはミステリ、とあるし、ある意味ミステリと言える部分もあるが、一般的なミステリとはひと味違う物語である。梨園という一般人にはなかなか理解の及ばない世界に生きる子どもたち。いずれ名を継ぎ、大舞台に立つために、ほかの同級生たちとはいささか違った日々を送る幼い者たちであるが、親たちの思惑とは別に、彼らにも興味や喜びや悲しみがあるのである。6~7歳の子どもだからと言って侮ってはいけない。ある時は大人よりも深くものを想っているのである。俊介と秋司、そして彼らを取り巻く大人たちの後悔と希望の一冊である。

2014/08/15 17:45

投稿元:ブクログ

梨園の世界にうまれる、ということ。

相変わらず人間模様が秀逸。
先がきになって一気に読んでしまった。
この世界はかなり特殊で、その中でも子役というのは特別なんだろうなあ。

2014/08/14 18:16

投稿元:ブクログ

不穏な雰囲気にハラハラしながら、一気に読んでしまった。
梨園の人たちの関係性が、知らなかったことばかりで興味深かった。芸能の世界っていろいろ大変なんだな。

2014/12/22 00:55

投稿元:ブクログ

歌舞伎もの。
タイトルに「殺し」とあるがミステリーではない。
歌舞伎役者である市川萩太郎は、父親が急死した秋司の後見人になる。萩太郎には秋司と同学年の息子・俊介がいるが、秋司のほうに才能を感じる。
予想のつかない話の展開で、とても面白かった。
惜しむらくは、ミステリーでないことか。
(図書館)

2014/07/24 10:33

投稿元:ブクログ

【ネタバレ】梨園が舞台の「サクリファイス」。父親を亡くした御曹司の秋司と、その後見人になった萩太郎の息子、俊介の成長物語。特に俊介のキャラクタが秀逸です。

2014/06/30 22:53

投稿元:ブクログ

出来すぎ感なきにしもあらず、だけど、
読後感がよくて満足度高かったので、私的には言うことないです。

2014/09/08 22:29

投稿元:ブクログ

梨園の裏、そして御曹司たちが子役として成長していくさまが興味深い。謎解きとしては弱いラストだが、余韻が心地よく爽やか。

2014/08/08 14:01

投稿元:ブクログ

歌舞伎の世界かぁ〜。
どの世界も極めようと思ったら、並大抵の努力ではあかんということね。
それが好きかどうかというもの重要だと思う。

2014/07/18 16:04

投稿元:ブクログ

著者は、過去にはずいぶん歌舞伎ミステリを発表していてわたしは好きだったのだが、最近・・・とくにロードレースを書いた前後くらいか?書いてなかったので、読めてうれしい。

2016/06/10 01:41

投稿元:ブクログ

表紙からもっとぞわぞわくるかと思ったらそれほど毒はなかったしむしろ救いの話だな、と私は感じた。表紙とタイトルと内容がいまいち不一致なような。『はぶらし』が近いかな、と。

2014/12/30 20:34

投稿元:ブクログ

死んでしまった歌舞伎役者の息子の後継人、の指名。
そしてやってきたのは、とても踊りのうまい少年。

まったく違う息子と少年。
それに戸惑いながらも、支えて行こうとする主人公。
そしてそれに対して、疑心暗鬼のように思う少年の母。
確かに普通に考えれば、自分の子供に
良い役をやらせたいものです。
悩みながらも、公平に行動している主人公は
尊敬に値します。
そこまで自分の息子が無理だ、と
思えるのかもしれませんが。

せっかく掴んだ役に固執する母。
それ故に見えてない周囲への気配り。
いっぱいいっぱいですから仕方がない…というのは
普通の世界に対して、だけです。
巨大なチームプレイで成り立っている世界ですし。

主人公の気持ち、少年の気持ち。
そして、最後に見えた息子の気持ち。
好きな事はいつだって…と言いますが
こればかりは、必死に追いつくしかないです。

2014/09/25 00:15

投稿元:ブクログ

ロードレースシリーズ(『サクリファイス』など)、ビストロシリーズ(『タルト・タタンの夢』など)などの人気シリーズを初めとして、数多くの著作がある近藤史恵。
気にはなっていたのだが、手にしたのは本作が初めてである。

引き出しの多い人なのか、本作の舞台は歌舞伎である。
父親を失った子役・秋司、秋司の後見人を務めることになった若手役者・萩太郎、萩太郎の息子でありやはり子役の俊介。この3人を巡る物語である。
視点は萩太郎にある。
萩太郎は誠実な人物である。出来る限り、兄弟子の遺児である秋司の力になりたいと望む。歌舞伎界では、親の後ろ盾を失った子役の立場は弱い。役をもらうにも稽古をつけてもらうにも、誰かが道筋をつけてくれなければどうにもならない。やはり若い頃に父を失っていた萩太郎はそうした事情もよく知った上で、そして何より秋司が見せる才能に惹かれ、便宜をはかろうとする。
しかし彼には自分の子、俊介がいる。
同い年だが、早生まれなこともあり、どうしても秋司と並べると見劣りがする。だが、息子をえこひいきするようなことは避けたい。
誠実ゆえに心が揺れる。
一方で、夫を失い、いささかヒステリックになっている秋司の母、由香利との間はぎくしゃくしていく。
しっとりと、いささか粘り気を持って、梨園の人間関係が描き出される。

「胡蝶」とは「春興鏡獅子」に出てくる役である。「春興鏡獅子」は獅子の精に魅入られ憑依された美しい小姓弥生を主役とする舞踊劇だ。前半の気品ある女形の舞と後半の勇壮な獅子の舞を同じ役者が演じる人気演目である。「胡蝶」は、前半と後半の間に現れ、獅子が登場すると獅子と戯れる2匹の蝶の精である。子役がやるものとは決まっていないようだが、子どもの方が可憐に見え、観客の受けもよい。
この「春興鏡獅子」が物語の1つの軸となる。

手堅い描写に引き込まれて読み進めていくが、このタイトル、この表紙である。そして「ミステリ」だという。子どものどちらかが犯罪被害者になる話だとすると、吸引力の強い作品だけにつらいな、と途中で思い始めた。
詳しく書くと興を削ぐので、それは杞憂であった、とだけ言っておこう。
芸の厳しさ、生きることのやるせなさを孕みつつ、物語は最後に、ふわりと温かなカタルシスをもたらす。

胡蝶とともに見る、美しい、一幕の夢である。

2015/06/19 09:11

投稿元:ブクログ

中堅歌舞伎役者市川萩太郎が恩のある先輩中村竜胆の遺児秋司の後見人に指名される。
彼には同じ年の息子、俊介がいるため、引き受けるのをためらう。俊介は優秀な子だがまだ歌舞伎にはあまり興味がなく、一方秋司は大人も舌を巻くほど踊りも達者。
俊介の初舞台、踊りの達者な秋司に難しい役を割り当て秋司の母由香利にも感謝されるが、初舞台前日に秋司が病に倒れる。
可愛らしい子供二人に胡蝶の舞をさせたいと願っていた萩太郎の夢は叶わないかと思えたが、俊介が大学生になった頃、秋司との再会を果たす。

タイトルから想像していたストーリーと全く違うラストにほっとした。
梨園という特殊な世界で、子どもを思う親の姿は鬼気迫るものがある。
子役たちも、意外と色々な事がわかっているのかもしれない。

2015/03/22 16:07

投稿元:ブクログ

近藤さんの真骨頂ともいえる梨園×愛憎劇。
しびれます。良かった!

萩太郎は踊りを得意とする歌舞伎役者。
お世話になった先輩役者の忘れ形見である秋司の後見人を引き受ける。
息子の俊介と同い年であるにも関わらず
格段に踊りがうまい秋司を見た萩太郎は、その差に苦悩する…。
そんな中、秋司と俊介が揃って立つ舞台の当日に、秋司がおたふく風邪にかかってしまう。
それをきっかけに萩太郎は秋司の母と揉めてしまい…
秋司と俊介に「春鏡鏡獅子」の「胡蝶」を躍らせるという萩太郎の願いは叶うのか。

『胡蝶殺し』というタイトルから、てっきり子役のどちらかが死ぬと思っていましたが、
想像していたものとは違いました。
そして、最後がとてもよかった。良い終わり方でした。

子を思う親の気持ちがとても丁寧に書かれています。
子を持ったことのない私でも、抵抗なく受けいれることができました。
子の才能を見届けられないことも
子の才能を信じてやれないことも
子の才能を気負いすぎてつぶしてしまうことも
どれもとても悲しい。

親バカに全くならずにいることは難しいと思います。
でも萩太郎は親バカ心に流されず、客観的に2人を見ていた。非常に素敵だと思いました。
萩太郎の態度から、秋司は萩太郎が本当に思ってくれていることを感じ取ったのでしょう。
3人に幸あれと願わずにはおれないラストでした。

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