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hontoレビュー

「自分」の壁(新潮新書)

「自分」の壁 みんなのレビュー

新書

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みんなのレビュー117件

みんなの評価3.7

評価内訳

117 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

自分の壁

2014/08/04 21:25

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ニーミネン - この投稿者のレビュー一覧を見る

人間が意識的に作らなかったものと向き合うことの大切さ(=なるべく自然に接すること)を筆者は一貫して訴えている。自分の意識がすべてで、何もかもできると錯覚している我々ではあるが、昆虫一匹創れない存在であることを忘れがちである。

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紙の本

いいと思う

2014/06/21 11:49

10人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:E(c) - この投稿者のレビュー一覧を見る

いいよ!
まだ、読んではいないけど。

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紙の本

自分探しは無駄!~人生の達観者の思索

2014/08/31 10:34

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る

養老氏の「壁シリーズ」を、4作目にして初めて読みました。
 「自分」と他者を区別する「壁」とは何か。自然(生物学的見地)・政治・医療・ネット情報等の様々な視点からエッセイ風に思索していきます。そして、「なにかにぶつかり、迷い、挑戦し、失敗し、ということを繰り返すことになります。しかし、そうやって自分で育ててきた感覚のことを、「自信」というのです(221ページ)。」で終わりました。
 ・・・?「あれっ!この本は自己啓発本だったけ?」と、まえがきに戻って納得しました。「この本のテーマは、最近考えていること、といってもいいと思います。最初の主題はいわゆる「自分」という問題です。残りはなんとなくそれに絡んだ、さまざまな話題です」ということで、「自分」にかかる思索が、多様な切り口で語られていますので、ボーと読むと論点がわからなくなります。また賛同できる意見、できない意見が混在している本でした。

 私は前半の「自分の確立だの個性の発揮だのは、やはりそうたいしたものではない(28ページ」「個性を持って、確固とした「自分」を確立して、独立して生きる、などといった考え方が、実はまったく現実味のないもの(60ページ)」とし、共生の世界で育ってきた日本人にとって、「自分探しは無駄」と一刀両断にした意見にはまったく同意します。 
 ただ、賛同できる意見ばかりではありませんでした。例えば、「政治はまじない程度」とし無関心を煽っています(第7章)。愚かな政治は、結果として我々の生活に跳ね返ってきます。仮に政治に期待しないとしても、養老氏ほど枯れてしまったらダメですね。

 結局のところ、「自分探しなんて時間の無駄であり、世間との関わり合いの中で自分を鍛えなさい」というのが結論でしょうか。話題が豊富で、飽きさせない筆致。たいへん面白かったので、他の「壁シリーズ」も読んでみようと思いました。

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2014/07/12 11:37

投稿元:ブクログ

モノを見る視点って多様的であればあるほど面白いものです。ところが多くの人は(私だって)自分の物差しと自分の視点が「常識」のように思っちゃいます。物差しは2次元的にものを計るけど、世の中はもっともっと多様的で3次元はもちろん、価値だって全然直線的じゃないって思わないといけないのでしょうね。
この本では、自己と言う領域の拡大を示唆してくれています。自己って自己なんだけど、実は大きな地図の中での矢印なんだと(お釈迦様の手の上のような話だなあ)。
でも、全体的にはもう少し内容的にこなれていたらもっと面白かったような気も。読む側も整理しながらよまないと、胆の部分を確実に手に出来ないような印象もありました。

2014/12/20 19:31

投稿元:ブクログ

これは面白く読めました。前に読んだ2冊に比べてですが。
内容も比較的主題に沿っています。
著者本人の実体験等が綴られていて、なるほど~と思いました。

2015/09/07 01:04

投稿元:ブクログ

エッセーという感じでさくさく読めます。
ちょっと前にアウトデラックスに出演されていて、
その時にも「制御できないもの」の話をなさっていた。

毎日Yahoo!知恵袋を見ると、「高校生です、私には
夢がありません」なんて悩みをよく見る。
そういう人にこそ読んで欲しい。
「就職活動で何十社も落ちてうまくいきません」という学生さんにも読んで欲しい。

2014/07/01 22:14

投稿元:ブクログ

激しく同意する部分も、同じくらい反発する部分も、すべて内包しているけれど絶対に面白い。「老後は子供の世話にならない、とは、子供を育てない(育児放棄)と同じ理論」「情報収集=メタメッセージも同時に収集している」「世間を良くしたい、と本気で考えるなら、まず世間に入らねばならない」変わりゆく世間のなかで、平衡感覚と、確固たる矢印であるところの「自分」を持ち続けた人だけが提言できる諸説を、若輩者も垣間見られる至福の本。

2015/10/01 10:37

投稿元:ブクログ

「自分探し」なんてムダなこと。「本当の自分」を探すよりも、「本物の自信」を育てたほうがいい。

著者の主張する「参勤交代」はかなり無理がある提案だと思いますが、「自分探し」なんてムダなこと、というのは読んでいて気分が楽になります。

日本文化は欧米に比べると、世間で「自分」を主張していないけど、その分「思想は自由」だという考えは、とても納得できたし面白かった。
また、「政治は生活と関係ない」というのも、面白い考え方だと思った。

2015/03/29 13:08

投稿元:ブクログ

「自分」というものを確固としたもの、世界と切り離されたものとして、立てれば立てるほど、そこから出て行ったものに対しては、マイナスの感情を抱くようになる。さっきまで便はお腹の中にあった「自分」の一部だった。その時には別に汚いなんて思いません。でも、出て行った途端に、とんでもなく汚いものに感じられる。
世間に押しつぶされそうになってもつぶれないものが個性。本当の自分。
「世界とつながっている」と考えてみる。そう考えれば、福島第一原発の事故も、エネルギーの問題も自分自身の問題だと捉えざるをえなくなります。
ときに前提を疑うということが大切。前提を考えるということは、自分で骨組みを作る、ということにもつながります。
親孝行は、子どもに対して「お前はお前だけのものじゃないよ」ということを実は教えていた
どの程度の負担ならば自分の「胃袋」が無事なのか、飲み込む前に明確にわかるわけではありません。なにかにぶつかり、迷い、挑戦し、失敗し、ということを繰り返すことになります。しかし、そうやって自分で育ててきた感覚のことを、「自信」というのです。

2016/09/25 18:00

投稿元:ブクログ

脳が全てを理解できない、というのは繰り返し読んできたが、やはり共感。仏教とも繋がる思想。

あとは自分と世間の折合をどうやってつけるか。これは最近の自分にとっても大きいテーマ。

どんな共同体(家族・恋人・会社)であれ、100%満足ということはない。これは場所と所属も変えてきて実感。

ではどうやって折合をつけるか。全部を分かり合える人など存在しないと理解しつつ、でも妥協点を探すこと。

相手の利害を理解し、そこに対して貢献しようとすること。

そうはいっても自分の限界を知り、いざとなったら逃げること。逃げられる場所を用意しておくこと。

この辺のバランスが良く生きる知恵だと思う。

2015/06/14 19:04

投稿元:ブクログ

オリジナリティを求めても仕方がない。世間と折り合うことを知る。世間並みを身につける

政治問題化して緊張した状態では、何か発言するといつも「どちらの味方なのか」だけで判断されるようになる。どちらでもない、という立場が許されなくなってしまうのです。

成果主義を突き詰めていけば、当然のことながらあまり仕事ができない人は不要になる。でも、結果的には自分たちの持っているマイナスを単に社会につけ返すだけです。

たいていの人はふらふら生きているものです。目の前のことをやるので精一杯。ただし、その精一杯をやっていくうちに時折世の中に役立つ、世の中を変えることにつながることも出てくる、それくらいでいいのではないでしょうか。

人間の脳は墜落をしようとします。
現実を単純化して考えようとする、ということです。ネットやケータイのようにノイズが少ない情報は、脳に取っては楽です。だからみんながそれを好むわけです。

得意なことだけをやると、不得意な面をどこかに置き去りにしていくことになる。それは何か具合が良くない。

2014/07/31 20:36

投稿元:ブクログ

つらつらいろんなテーマについて述べられてる。参勤交代制度だとかぶっ飛んだ提案があったり、全体に統一した主張みたいのが見当たらないのが物足りない気がしたんだけど、まぁそれすらも本書が訴えたかったことなのかも。
メタメッセージってのが面白かった。例えば新聞で取り上げられる順番に重要性をリンクさせて考えてしまったりだとか。
世間だとか自然だとかの一部としての自分をもっと意識してみて、個を主張する必要があるんかってのが大きなテーマだと思うけど、どうなでしょうね。

2014/08/05 18:58

投稿元:ブクログ

哲学的な所もあるが、基本的に昆虫や解剖学者として生きてきた中で学んだ事を中心に自分中心で考える現代の問題について書いている。

「お前は、お前だけのものではない」と言う考えが希薄になり、自分が良かったら他人がどう思っても関係ない、迷惑かけても構わない。そして、自分なんて価値が無いから死んでも構わないと考えて起こした事件を
ニュースで見ると、なんて馬鹿なんだろう。と思ってしまうが、この本を読んでいると、自分もその考えが全くない分けではないと感じた。

印象に残ったのは自分とは、地図の現在位置を示す矢印位の役割でしかないと言う話。
脳卒中になった脳神経解剖医の体験で、自分が固体から液体になる感覚についてはなしている。境界線があいまいになっていくと言う事の様だが、非常にインパクトのある話だが、実際に自分の感覚として分からなかった。

また死には3種類あると言う話の中で、一人称の死、二人称の死、三人称の死についての説明で私達にとって「死」とは二人称の死だけだと言う話はなるほどと思った。

2015/05/24 13:43

投稿元:ブクログ

養老さんの本は頷ける点が非常に多く、共感も大きいため、自分は養老さんに似た人間なのかなぁと思っていた。しかしこの本を読んでそれが全く違っていたことに気がついた。養老氏は「奇人」という言葉を使う。うまく社会のルールになじめない人、それが「奇人」。そういう人は生きづらい事にまっちゃうわけだ。従って一般の人は、「楽」をするには世間に合わせることをする。しかし、養老氏はその「楽」を嫌う。「楽」でない道を選ぶことで、そこに「自分」が現れる。「自分」を探す必要はない。いわゆる世間とのずれが自分なのだと。うーむ、魔から鱗。

2016/06/22 09:20

投稿元:ブクログ

「壁」についての考察。日本には「壁」の権威がいるじゃないか!と、とうとう3冊目。

この本は「壁」というより日本人考察のようなもの?先生、なんか難しいんですけど?
元祖(バカの壁)に比べると壁が良く見えなくなってきた・・・と読み進めたけれど、終わりに近づき大団円。次第に雲が晴れて、わかってきた(ような気がする)。

濃いぃ性質の家族を念頭に浮かべるとわかる。
どんなに厳しく躾しても、どんなに世間の波が冷たくて荒くても、その時々に応じて変わる人としての自分の対応の一方で変わらない、治らない性質を持つ我々。
なるほどー!それが個性って言うんだ。

突出した性質を自分の中に求めなくても、言葉の通じないような外国行って自分探しをしなくても世間の波に負けずに生きてさえいれば、それが個性なんだ。ちゃんと輝きだす。

センセイのこの本のしめくくり、最後の言葉
“そうやって自分で育ててきた感覚のことを「自信」というのです”

感動。この気持ちを感動と言わずに何と言おう。「壁」を乗り越えられた感、満載です。
(まだ壁はそびえてるけど)

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