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みんなのレビュー7件

みんなの評価4.3

評価内訳

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7 件中 1 件~ 7 件を表示

2015/04/23 21:21

投稿元:ブクログ

政治に対する思い込みや政治とは何であると捉えらているかを複眼的に説明して、政治に対する近寄りがたいイメージを一つ一つ剥いでいく。「政治にかかわるのは特殊な人たちで、普通に生活していれば、そんな偏った人間にはならない。だから政治とは距離を置く」という立ち位置に一石を投じ、もっと肩の力を抜いて普段の生活の延長線上で自分にできる政治を引き受けようと説いている。政治と自分の生活は地続きであることを簡明な文章で説明している良書。
政治とは、「値観に基づいて現実を解釈し世界はこうあるべきだという気持ちを根拠に言葉を発すること」というのは分かりやすい。

2014/08/12 06:13

投稿元:ブクログ

深い知識と見識を持った政治学者が、政治を面倒くさいと考えずに、きちんと取り組んでみようと平易に解説する本。
なのだと思うが、どうも私には読みにくい。
書いてあることは、理解できるのだが、どうも読み進めたくならないのはなぜ?

2015/07/19 10:29

投稿元:ブクログ

とかく政治がややこしい。無関係でいるわけにもいかないが、どこから、どう捉えたらいいのかが難しい。
友人のレビューを読み、頭を整理したくて読んでみた。

政治学者の目線で、難しい話でありつつも、わかりやすい語り掛け口調で描かれているので、読みやすい。
また、事例が多いので飽きなかった。
ただ、副題にもある通り、政治なんて「自分の頭で考え」なければ意味がない。判断をするのは、最終的には自分でしかない。
結論から言えば、ともかく一度読んでみて、今後、自分で考える足がかり(ヒント)にするのが良いのではないかと思う。

2014/11/02 18:12

投稿元:ブクログ

政治において「カネにものを言わせる」ことがよろしくない最大の理由は、「カネにものを言わせる」ことで、「ヒトに」ものを言わせる契機、動機、技能、技法、期待、希望、慎重さ、勇気、責任、自由を失わせてしまうからです。(p.76 l.1)

巷間溢れる「政治とカネ」というテンプレート(思考停止)への違和感に対する処方箋。

2016/01/24 13:07

投稿元:ブクログ

「政治」というものを、頭の中に再インストールしてくれる本です。

なにかとネガティブ、あるいは曖昧な印象を与えてしまう「政治」という言葉。会社に入った頃、専攻は政治学でした、と言うと、ある先輩エンジニアは「なにそれ」的な冷たい視線をわたしに送ってくれたものでした。

本書の冒頭では「政治」という単語を使った7つの例文が示され、それぞれ異なる意味で使われているという衝撃の事実が明かされます。本書はこのわけのわからない、定義のあいまいな「政治」なるものを、いろいろな角度から説明していくという内容になっています。

大学のセンセイが書いた本にしてはおそろしく噛み砕いた語り口になっていて読みやすい。そして話の進め方も上手い。読み始めると止まらなくなって、気がついたらホッブズやルソーが展開してきた少々お堅い議論も理解できるようになっていきます。"「言うことをきく/きかせる」問題"(P.171)。

本書で言われている通り、"どうでもいいやと思えば、本当にどうでもよくなってしまうのが政治"(P.113)です。いつのまにか政治がどうでもよくなってしまったいまの自分にとって、本書はなんというか、目を覚まさせてくれた一冊でした。

2016/02/10 16:31

投稿元:ブクログ

口語で書かれており、とても読みやすい。かなり広い意味で「政治」について考える本。


【目次】
はじめに [003-010]
目次 [011-016]

第Ⅰ部 出発点を確かめる――政治的人間の諸条件
1.政治の味方をしてみたい 018
 ○私たちはすでに政治的である
  何とも可哀想な政治だこと
  政治をめぐるたくさんの“K”
  少し考えればさほど特別なことでもない政治
  誰もが政治の舞台にあがる役者である
2.政治を考える大づかみの定義 029
 ○不完全な私たちが価値を選択して伝えるということ
  統一的定義が存在しない「政治」
  政治を生きる人間に与えられた条件と限界
  国籍を選択するのは「政治的」判断である
  ランチメニューを選択することとの決定的な違い

第Ⅱ部 思い込みをとく――政治の4Kからの解放
1.政治は暗くて汚い? 4Kの1 046
 ○命と嘘と政治
  政治は暗くて汚いのに週刊誌はなくならない
  政治は「意に沿わない人たち」を生み出す
  政治はすべての問題を扱わざるを得ない
  政治は道徳と比較されてしまう
  「嘘はつけない」と辞めた女性閣僚
  立法府のメンバーと運動家の違い
  特別の基準が必要な政治家
  それでも残る「嘘」の問題
2.政治にはカネがかかる? 4Kの2 066
 ○カネで何が失われるのか?
  いったい何が本当は問題なのか?
  真面目に議員をやれば普通にこれだけかかる
  まだまだかかる出費
  「カネ」ではなく「ヒト」がものを言わねばならない
  昭和の噂話
  カネで動いて言葉が失われる地獄
3.政治は偏っている? 4Kの3 082
 ○無色無垢の安全地帯は存在しない
  この世に政治的中立地帯などは存在しない
  両端次第で真ん中はいかようにも変わる
  メディアは完全なる公平など実現できない
  「中立性=公共性=非政治性」という誤解
  普通の人は「特定の思想」などは持たないという前提
  正邪と真善美の基準を体現する「お国」という考え
  政治的判断とは「国家の判断」のこと
  「投票しないこと」=「脱政治」ではない
4.政治なんて関係ない? 4Kの4 102
 ○政治とのかかわりと政治参加のヴァリエーション
  関係の自覚と「切実さ」
  政治と個人のかかわり方には9つのパターンがある
  政治は町会や職場や教室にもある
  政治エリートとの関係をどう考えるか
  政治エリートをきちんとフォローするという間接的コミットメント

第Ⅲ部 イメージを広げる――あのときのその人たちの格闘
1.政治とは「正しい世界を作ること」である 124
 ○正義の実現としての政治
  「正しい世界」のための政治
  古代アテネの理念とソクラテスの死
  プラトンがたどり着いた正しいアテネを作る「哲人王」という発想
  「ないけれどあるもの」というイデア論
  ���く続いた黒人差別の克服
  ブラウン判決と公民権運動
  差別と貧困という宿痾との闘い
  「正義の実現」という視点の危うさ
2.政治とは「自分で秩序を作ること」である 145
 ○作為としての統治
  政治的秩序とは何か?
  「神の創造物」から「世界にはたらきかける個人」へのイメージ転換
  戦国イタリアとマキャベッリの苦悩
  『君主論』に託した政治の本質
  原発をめぐる政治をマキャベッリならどう見るか
  現実を動かすための知恵と工夫
  自己肯定と他者への信頼がリアリズムを支える
3.政治とは「自分たち自身を支配すること」である 165
 ○自治としての政治
  矛盾する二重の立場を生きること
  市民革命と長い習慣の終わり
  不条理を受け入れる唯一の条件は「合意」である
  ホッブス:人間は最後まで殺し合わないように最高権力を約束して作る
  ロック:人間は公平な利益の調停人になれず最高権力を約束に基づいて作る
  ルソー:人間は契約し己を全体に譲渡しみんなと一つになり真の自由となる
  合意には必ず無理が含まれているから約束は定期的に確認されねばならない
  自治とは覚悟を持って失敗を振り返る学習と訓練である
4.政治とは「戦いの勝者による支配」である 185
 ○闘争としての政治
  有無を言わせぬ原理
  二人のカールとその政敵
  根本から相容れない者同士としての階級
  労働者を懐柔する資本家
  本当の政治とは社会基盤をめぐる闘争である
  政治的なるものとは「友敵関係」である
  独裁擁護とその政治的帰結
  調停し得ぬ対立
  二一世紀における負の遺産
5.政治とは「これが現実だとさせること」である 205
 ○現実観の統制としての政治
  言うことのきかせ方――広義の権力
  人はなぜ自発的に支配を受け入れるのか
  民主政治における自発的参加と関与
  現実という化け物
  言葉が減らされた世界を描いた『一九八四年』
  直面する「現実」と政策判断
  「原発が止まると日本が止まる」という現実認識
  最低コストを可能にする「沈黙の調達」

第Ⅳ部 政治を救い出すための言葉――振り返りと未来へのまなざし
1.政治を立場に応じて使いまわす 226
 ○私たちにできることとできないこと
  政治の言葉を増やしイメージも増やす
  イメージが増えるとは現実が増えること
  それぞれの居場所で考える
  頑張ればできる「呼びかけ」:「動く羅針盤になる」ものとしての政治
  少し頑張り「友人を作る」:「仲間作り」としての政治
  主体的には動かないが最悪をさけるために「力を貸す」:「力添え」としての政治
  何もできないが「居合わせ見守る」:無力な者ができる「励まし」としての政治
2.主体的選択により生まれるもの 242
 ○自分の頭で考えて決めて覚悟すること
  「選んだのだから引き受ける」という覚悟
  「おまかせ」時代の終わり
  「選択」をせず��し崩し的に流された戦争指導者たち
  「政治的意志」の自覚も「責任意識」もなかったエリートたち
  政治的意志とリアリズムがもたらすもの


おわりに [257-263]
より深く政治を学ぶためのブックガイド [265-269]
あとがき(某自治体が「憲法や原発の集会を拒否」という新聞報道を読んだ二〇一四年晩春 岡田憲治) [271-273]

2016/11/05 02:14

投稿元:ブクログ

政治なんか、我々庶民は関係ないし、どうせ選挙へいってもなにも変わらないという人達は、それが現政府の政策に文句は一切ない、無条件で従ういう意思表示をしているわけで、政治に無関心で無視しているようで、最も政治的である。というのは本当に納得。著者が30年前の学生の頃、街角でビラを配っているときに、「そんなこと(政治的なこと)に、関わるとろくなことないから、勉強しなさい」とご婦人に諭されたというが、まさに政治的なことは、危険で、悪いことになっている日本の世の中が市民を政治から遠ざけ、その空気は今も残ってる。生きているだけで政治的なのに。何にも自分は関係ない、しない。というのが多数の民衆になってしまうと国の暴走を後押し怖いなと切に感じる。

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