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数学ガール

数学ガール みんなのレビュー

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みんなのレビュー177件

みんなの評価4.2

評価内訳

177 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ライトノベルと数学啓蒙のアマルガム。かなり珍しい本。

2007/08/31 23:38

21人中、20人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GG - この投稿者のレビュー一覧を見る

「高校生以上向け数学読みもの」という、マニアックで、かつ読者を選ぶジャンルがある。そこでは、トピックとしてあるレベル以上の数学の話題を扱う。しかし、教科書・参考書のようにカッチリ展開するのではないし、お話として興味深い話を結果だけ物語るのでもない。つまり、語り口はカジュアルでも、数式や術語を使っての議論もきちんと行なって、証明をつけるべきところにはきちんと証明を与えるのである。

古くは小針あき宏『デバク数学セミナ』(学生社)(後に『数学123…∞』日本評論社として再刊)、新しくは古川昭夫『代数・幾何プロムナード』(SEG出版)、あるいはちょっとひねって野矢茂樹『無限論の教室』(講談社現代新書)等が挙げられるだろうか。

こういった書物の系列に新たな一冊が加わった。それが本書『数学ガール』である。

高校数学から何歩か踏み出した話題を扱うことは、上記の本にもあった。小針本では、双曲線関数が述べられている。古川本では、数列のつくるベクトル空間という大道具で、東大入試の漸化式を解いていたりする。『無限論の教室』は、可能無限と実無限の違いを論じるところから始まっている。

しかし、本書『数学ガール』にはこれまでの本には、全くなかった特徴がある。新機軸は、オイラーを崇拝するメタルフレーム眼鏡のミルカさん(ツンデレ系というのかしら)と、元気一杯のテトラちゃん(妹系??)という、二人の女子高生の存在である。二人の美少女に挟まれる形で、主人公の「僕」の数学が段階を追って深まっていく。母関数、テイラー展開、調和級数、分割数…等々。これら数学の展開に、ライトノベル・テイストを取り入れるという試みがなされているのである。

私の感想は、女の子の口調をいきいきと感じさせるということでいうと、小針先生に一歩を譲る感じである。今から40年も前にあの語り口を自在に操っているところが小針先生の凄さだ。本書の場合、物語の展開や女の子の台詞回しということでいうと、素人っぽい描写がちょっとつらい部分もないではない。しかし、それでも楽しく読むことができるのは、語られる数学の興味深さもさることながら、やはり美少女の魅力もあると思う。少し筆が拙いところが意図せぬ味になっているといえるかもしれない。

もっとアニメっぽい絵がついていて、ライトノベル専門レーベルの文庫でこの内容が出版されていたら、とてもアヴァンギャルドな感じだけれど、さすがにそうはなっていない。そうであったら、稲生平太郎『アクアリウムの夜』(角川スニーカー文庫)を遥かに凌駕する、ジャンル逸脱の奇書の誕生である。

すごく珍しい数学の参考書として、手に取る人のライトノベルへの親しみ方はおいて、数学好きの高校生・大学生初年度の読者に勧めます。こういっては何ですが、逆は不可。ライトノベルの平均的読者は、残念ながら本書の「数学」には弾かれてしまうでしょう。

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紙の本

はまる!

2013/06/06 21:19

2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Σ - この投稿者のレビュー一覧を見る

数学がもっと好きになりました。自分も高校時代にこうした数学を心から楽しむ経験をしときたかった!と切に思います。
やっぱり数学は面白い!

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紙の本

面白い

2012/08/09 15:33

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:NPO - この投稿者のレビュー一覧を見る

数学なのに、数学に触れていると云う実感がない。
それなのに、とても分かりやすく数学に接していける一冊。

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紙の本

数学の面白さをこういう形で身を以て示してくれた良書

2010/02/22 21:28

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

 数学は面白い。その面白さの理由(あるいは秘密と言ったほうが良いかもしれない)はたくさんある。
 そのうちのひとつは、凡そ関係ないと思われていたものが繋がってくるからだ。例えば有名なオイラーの公式に於いては、それぞれ全く関係のない定義で習ったはずの円周率πと自然対数の底eと虚数iがひとつの等式の中に収まってしまうのである!
 この本に出てくる例で言うと、フィボナッチ数列の一般項がちゃんと数式で表すことができ、しかもその数式の中にルート5(5の平方根)が3度も登場するということである。このややこしい式にn=いくつと代入しても見事に答えは整数となり、しかも前項と前々項の和になっているのである!
 あるいは、例えば sin x のような単純な関数がテイラー展開することによって、まるで手品みたいに無限次の多項式に置き換えられてしまうのである!
 そういう数の神秘をこの本は教えてくれる。そして、そのための言わば狂言回しとして登場するのが3人の高校生である。まずは数学好きの少年でかなり数学が得意な僕、そして僕の同級生であり、ほとんど数学の天才と言って良いミルカさん、1学年下の女生徒で、数学は好きだけれどそれほど得意ではないテトラちゃん。──カッコ良くて時として高圧的なものの言い方になるミルカさんと、僕に憧れてつきまとう、やや粗忽でバタバタしたテトラちゃん、というキャラの描き分けがしてあるのが楽しい。
 だが、この3人はあくまでこの数学の教科書の狂言回しでしかない。例えば『博士の愛した数学』の3人の登場人物なんかを想像してはいけない。この本における設定や展開は小川洋子のあの小説と比べるほどのものではない。問題が出されて3人がそれを解く(いや、解けない場合もあるので「解こうとする」と言うべきか)──単にその繰り返しの物語である。ただ、下手すると眠くなるだけの数学の授業を少しく潤すために措定された狂言回しなのである。ストーリー自体が感動を呼ぶようなものではない。芥川賞作家のような筆の冴えもない。ただ、この作者としては精一杯頑張って書いている。ちゃんと余韻らしきものも残っている。
 数学の面白さの秘密のもうひとつは、答えはひとつしかなくても解き方はたくさんあるということである。現にこの本の中でも同じ問題を僕とミルカさんが別々の方法で解いて見せる。
 そして、この本の魅力は、数学の解法と同様に、数学の面白さを教える方法もまたたくさんあるということをこういう形で見せてくれるところである。
 そういう意味で大変意欲的な数学書であると言える。僕はそういう作者にとても好意を持った。

by yama-a 賢い言葉のWeb

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紙の本

数学ガール

2013/08/14 04:07

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Toshi - この投稿者のレビュー一覧を見る

数学を勉強しようという気になりました。

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2013/02/11 14:13

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2008/09/11 23:22

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2008/01/14 10:10

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2009/10/07 12:09

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2009/09/07 22:17

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2010/08/27 01:45

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2007/08/09 00:57

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2008/01/30 14:06

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2009/08/18 13:24

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2012/01/24 21:19

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