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2014/08/01 17:25

投稿元:ブクログ

豊臣秀吉の文禄慶長の役で日本に拉致され日本に住む事を余儀なくされた朝鮮人。
ほんの子供の時に拉致され差別と抑圧の中で生きる千代と、徳川家康から丁重に扱われ家康の死後も庇護されて生きるジュリア。
千代が狂言廻しの如く、日本での40年間を語る。島原の乱を経て小西行長の血統を受け継ぐ須美の世話をすることとなる千代。
朝鮮人であること、キリシタンであること、2重の差別を受けながら「お約束」を順守しようとする千代とジュリア。
暗くて重くて悲惨な話が続く。救いは千代が明るく逆境にめげない飄々としたところか。
最後は「お約束」を果たすため、須美を朝鮮に送り届けようとするジュリア、千代、甲賀忍者。小説の最初の方から出ていた甲賀忍者の扱いが捻りがあって面白い。
須美は甲賀者の活躍もあって無事に朝鮮に辿り着き千代も風の便りでそれを知り涙する。
文禄慶長の役に隠れた日本の暗部を描く。重たいけど読み応えあります。

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