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領土という病 国境ナショナリズムへの処方箋

領土という病 国境ナショナリズムへの処方箋 みんなのレビュー

専門書

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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.5

評価内訳

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3 件中 1 件~ 3 件を表示

2014/08/12 14:27

投稿元:ブクログ

岩下さんは北海道大学の先生で、境界問題、領土問題を専門にし、これまでも『北方領土問題4でも0でも、2でもなく』や『北方領土・竹島・尖閣、これが解決策』などという問題提起の本を著し「国賊」などと罵られてきたという。本書で出てくる人たちの中にも「売国奴」「国賊」と言われてきた人は少なくない。いったい、このように人に簡単にレッテルを貼るというのは単細胞の人間、思考のストップした人間のやることで、こうした人たちとは議論もできないのかと悲しい気持ちになる。領土というのは国家や主権といった概念に伴うもので、領土として区切られる以前に「生活圏」としての領域、境域というものがあった。岩下さんや本書に登場する岡田充さんはそうしたことを早くから強調してきた人だ。本書にはまた、北海道にあって地域の取材と報道をながくやってきた北海道新聞などの新聞社の記者の人たちの報告もある。いわば研究者とジャーナリストのコラボが行われているのである。その中で、ジャーナリストが組織に属するがゆえの制約も語られる。新聞で報道される以外に行間を読まなくてはならないということである。知床は世界遺産になっているが、ウルップ島を含めての世界遺産申請というものもあるそうだ。こういう発想は地域ならではのものだ。また、竹島は日本がそれを韓国領と認めたとたん韓国の漁民には多くの漁業を失うことになるとか、沖縄もまた領土問題の一つであるなど、はっとさせられる発言も多い。元朝日新聞主筆の若宮さんが、安倍政権の誕生には、韓国や中国もずいぶん追い風を送ったという、ソウル大での発言はもっともだ。習近平や朴クネ大統領は安部政権を標的にしているのだろうが、かれらが日本に対し強くでればでるほど、日本国民の両国に対するイメージは悪くなるということをもっと自覚すべきだ。神戸大の土佐さんのいう「ジオボディ」という考えも面白い。これは係争の地を含めた領土の地図をあたかも自分の体のように感じ、領土と聞いた途端に思考停止に陥るような現象を言うらしい。そこで土佐さんは日本列島を中国の側から見た地図をあげているが(77p)、これを見ると,日本はなんと大陸とつながっていることか、日本列島は決して孤立していないということを思い知らされる。

2014/10/05 00:05

投稿元:ブクログ

岩下明裕編『領土という病 国境ナショナリズムへの処方箋』北海道大学出版会、読了。領土問題は全て政治的に「構築(construct)」された産物であり、ひとは常に「領土の罠」に穽っている。本書はボーダースタディーズの立場から「領土という病」の治療を目的に編まれた挑戦的な試みだ。

領土ほど自明のように映りながらその実空虚なものは他にはない。「領土が大事」「領土は国家の礎」という言辞に疑問を抱かないことが「領土という病」の徴候だ。本書はシンポジウムや数々の論考・調査から「領土」や「主権」という言葉の呪いを解きほぐす。

領土主権は常に権力の源泉だが、その現実は常に流動的である。「我が固有の」という絶対性など自明ではない。主権は領土から分離しても実効性をもちうるし、主権そのものも分割しうる。先ずは、領土の構築性というイデオロギーを自覚することがスタートになろう。

本書は国境地帯・領土問題係争地帯での現実を掬い上げたボーダー・ジャーナリズムの報告も多数収録。竹島が韓国領となった場合、漁業利益は日本に有利になるし、現実に竹島近海「のみ」に依存する就労者自体が稀少とは驚いた。

日本の領土問題といえば、常に北方領土・竹島・尖閣の3つが指摘されるが、沖縄こそ「日本最大の領土問題」とも指摘する。主権の分割した状態は未だ継続中。本書はアカデミズムとジャーナリズムの驚くべき協働だ。虚偽の常識をリセットしてくれる好著。

ああ、そうそう、編者の岩下さんは、中公新書で『北方領土問題 4でも0でも、2でもなく』を2005年に刊行した折り、産経新聞社から「平成の国賊」と罵られたそうな。話はずれますが、所謂「メディア」が「活字」で「平成の国賊」などとレッテル貼りするとはこれいかに、ですわな。

2014/05/27 20:27

投稿元:ブクログ

ボーダースタディーズ(境界研究・国境学)

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