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中東民族問題の起源 オスマン帝国とアルメニア人 みんなのレビュー
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紙の本
陰謀論からの脱却
2021/09/01 16:11
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投稿者:mt - この投稿者のレビュー一覧を見る
オスマン帝国末期におけるアルメニア人問題の内、1909年に起きたアダナ事件に注目し、虐殺に至る複合的な要因を明らかにした一冊。ナショナリズムの勃興、宗教対立に留まらず、急速に構造転換を迎えた当地の経済状況や、行政の不適切な対応が重なったことによりコミュニティ間での対立が激化したことを事件の背景として指摘。「虐殺」を計画的なものと見る陰謀論を強く批判し、トルコ・アルメニア間の歴史戦にも厳しい目を向けている。「虐殺」という強い言葉に囚われず、フラットな視点で事件の本質に迫ろうとする著者の筆致には迫力がある。
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