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処女神 少女が神になるとき

処女神 少女が神になるとき みんなのレビュー

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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.4

評価内訳

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3 件中 1 件~ 3 件を表示

2014/07/31 02:26

投稿元:ブクログ

傑作です。
初潮前の少女を生き神として祀るネパールのクマリ信仰についての、著者長年のフィールドワークの結晶であり、無垢なものこそが強力で、処女こそが母であるという神話的思考に切り込んだ中央アジア一帯の大女神信仰の解読でもあります。

個人的にはシュメールから続く

イナンナーイシュタルーアプロディテーアナーヒターーサラスヴァティー弁財天までの、大女神信仰とクマリ信仰の接合点について興味深く読みました。

2015/03/09 01:02

投稿元:ブクログ

世界唯一、国が認める生き神・クマリ。選ばれた小さな少女が神として生きているネパール。会いたいと思っていたクマリに実際会ってみて益々興味が湧きました。私たちが会えたのは、ロイヤルクマリ。カトマンズのタメルにあるクマリハウスで外界と遮断されて生きています。少女がクマリの役目を終えるまで、地面に足を付けることもなく、学校に通う事もなくお友達や家族を遊ぶこともなく過ごします。でも選ばれたクマリを目の当たりにして感じたことですが、その堂々とした貫録と、皇女のような品の良さ、そして神秘的な存在感。小さな少女というより、本当に神様のようでした。目が合うと願いが叶うということでしたが、委縮してしまってとても何かを願うことなんてできませんでした。

現在確認できているネパールのクマリは11名。ロイヤルクマリ意外は、行事意外の時には外へ出たり、家族と暮らしたり、学校に行ったりとわりと自由みたいで、なんと60歳を超える自称だけど何かパワーを持つオールドクマリなんてのもいるらしいということが分かりました。

本書はクマリを研究者の集大成の一冊。少し脱線するようなエピソードや、世界的に似た例をあげてくれ、写真も豊富。難しそうな本だけれど、ネパールの貴重な文献で、しかもクマリに特化しているとあって本当に面白かったです。我々がネパールを訪れた日はクマリの交代の時期なのか、オーディションみたいなものをやっていました。でも本書の500人クマリのイベントにも似ているように思えました。真相は分かりません。

謎に包まれたクマリの存在。クマリをやった後の日常生活への復帰やクマリをやった人(EXクマリ)と結婚すると夫が死ぬという迷信などが問題になっていたりしますが、最近は配慮があるようです。またネパールは王政が王族暗殺により終わってしまい、クマリとの密接関係にあった王族との関係性が途絶えたりと変換機なのかもしれません。でも観光産業が主なネパールでは、やはりクマリは重要な存在。もちろん神様としても。

それぞれの地域や神々との密接な関わりを持つクマリ。長きに渡る調査でもまだまだ全貌は見えてこず、そのルーツや伝説の曖昧さがあることも著者は吐露されています。クマリの選考基準も凡そ理解できるところと、なんだそりゃってとこもあるのが、いかにもネパールらしいくて笑ってしまいました。

*ロイヤルクマリ(1人)
*カトマンズのローカルクマリ(3人)
*パタンのクマリ(1人)
*パタンのオールドクマリ(1人)
*バクダプルのクマリ(3人)
*チャバヒル・クマリ(1人)
*ブンガマティ・クマリ(1人)

無垢で美しくて聡明でな選ばれた何等かの出血のない少女。特にロイヤルクマリは、サキャ・カーストに属していて32の身体検査をパスし、ダサイン最終日の深夜に最終選考を受けます。108頭の水牛と山羊の生首が並ぶ中庭を時計回りに歩き、平常心を保てればタレジュの神の化身と認めれるのだとか。世界中に祭の最中にだけ神になる少女がいても、この現代に徹底的な伝統を守る風習が公的にあるネパール。そうした謎に満ちた部分が惹かれるのかもしれません。

当初は私の人生の中で行ってみようというリストには全く入っていなかったネパールだけれど、なんだか行くことが決まっていたかのような縁を感じます。そしてまた行くことが約束されている、そんな気がします。

2016/03/24 12:45

投稿元:ブクログ

ネパールのクマリに関する紀行文?研究?
インドラジャトラやマチェンドラナートなどのお祭りとクマリの起源が主な焦点
ネパール仏教からヒンドゥー教、大乗仏教キリスト教など広範囲にわたるアヴァロキテシュヴァラなどの関連性やら、『ロリータ』、『エコール』は当然として『百年の孤独』などまで取り合げていて面白く読めた

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