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アジア主義 その先の近代へ

アジア主義 その先の近代へ みんなのレビュー

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評価内訳

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2014/08/06 22:16

投稿元:ブクログ

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書評

『アジア主義 その先の近代へ』

中島岳志著

潮出版社 定価1900円+税

「思想としてのアジア主義」の可能性

 アジア主義とは国家を超えたアジアの連帯を模索する戦前日本の思想的営みと実践のことだが、日本思想史においては、これほど罵倒にみまれた対象は他にはない。なぜなら、連帯と解放というスローガンが、大東亜戦争という最悪の結果を招いたからだ。しかし、日本の未来はアジアとの友好的な連帯なくしてあり得ない以上、その思索の軌跡を尋ねることは必要不可欠だ。どのようにアジアを眼差し、何に躓いたのか。その精査によってミラへの前進は可能になる。アジア主義の限界と挫折を腑分けし、可能性を掬い上げる本書は、その最良の導きになろう。

 出発点は西欧列強の帝国主義の「覇道」を打破し、アジアの連帯という「王道」の確立だ。しかし王道を掲げる連帯には、常に日本の帝国主義という「覇道」が深く影を落とす。支援は介入というパターナリズムへと転化し、植民地支配を文明化と錯覚してしまうが、それは、暴力には暴力で応じるが如き陥穽でしかない。近代西洋という磁場に絡め取られた名誉白人の如き思い上がりは、アジア主義を必然的に変貌させてしまう。近代西洋という重力から自由になることが、まず必要なのだ。

 著者は、「不二一元」論を説く岡倉天心や「東洋的不二」論の柳宗悦らに「思想としてのアジア主義」の可能性を見出す。彼らは、近代西洋のものの見方・考え方を根源的に変革することで、その筋道を素描している。

 「社会進化という幻想、世俗主義の反宗教性、相対主義の限界。これらを乗り越えるためには、思想としてのアジア主義が必要です」、

 同化か衝突を迫る二項対立から差異の相互薫発へパラダイムチェンジを促すところにアジア主義のアクチュアリティが存在する。

 歪んだアジア蔑視ばかりが横行する現在、“わたしたちの課題”としてアジア主義に息吹を吹き込む本書を手に取ることで、情熱的に「その先の近代」へ進みたい。

(東洋哲学研究所委嘱研究員・氏家法雄)

    --拙文「書評 『アジア主義 その先の近代へ』 中島岳志著 潮出版社」、『第三文明』9月、第三文明社、2014年、98頁。

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http://d.hatena.ne.jp/ujikenorio/20140802/p1

2015/01/08 21:04

投稿元:ブクログ

戦後70年を迎えた2015年。フランスで風刺週刊誌の編集部がイスラム過激派に襲われた。
本書を読み終えた後に、フランスの事件があって、やはり戦前から延々と続く西洋が世界の基準である「西洋の覇道」は、破綻していると感じる。
70年以上前に日本は、西洋に植民地化されたアジアを解放して、アジアの連帯を目指そうとした。だが、結果的に侵略の一途をたどった。中島岳志氏が指摘するように、アジアは仏教徒、神道、儒教、ヒンドゥー、イスラムが「一つの世界」として構成されてきたのである。「この観念に回帰して、ここからアジア連帯の背骨を構築し、近代西洋世界に対する価値の巻き返しを進めるべき」という意見には同意である。
その上で、日本は自分たちが侵略の歴史を修正して解釈するのでなく、なぜそうなったのかを反省しなくてはいけないという。まさにそうだろう。
過去の過ちを直視するのは、気持ちの良いものではない。だが、アジア主義を掲げた志士たちの当初は、侵略ではなく、連帯を目指した熱い想いがあった。そこをしっかり理解すれば、なぜ過ちが起きたのかは、むしろ知りたくなる。
つまり、イスラム過激派のテロが生まれたのは、アメリカを中心とした西洋に虐げられた戦後の話。欧米が過ちを認めることができれば、まだ世界はやり直せる。そう思わせてくれるのが、本書である。
と書いた後に、安倍首相がイスラエルで声明を発表し、イスラム国によって日本人2人が殺害された。日本は西洋との有志連合で生きるのが正論とは思えない。中東を含めたアジアとの連帯をもう一度考える平和的なスタンスを考えなくてはいけない。

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