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hontoレビュー

天盆

天盆 みんなのレビュー

第10回C★NOVELS大賞特別賞 受賞作品

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みんなのレビュー8件

みんなの評価4.1

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
8 件中 1 件~ 8 件を表示

2016/01/24 11:35

投稿元:ブクログ

中国の春秋戦国時代を彷彿とさせる時代,天盆という将棋のようなゲームに治世を絡めて,一つの国の終焉を描いた物語.また,血の繋がらない家族の物語でもある.説明,描写はかなり少ないが,簡潔な会話の中などに,家族への思いが溢れるようだ.とても面白かった.

2014/09/03 15:33

投稿元:ブクログ

(No.14-18) 架空の国、架空の盤戯なので、ジャンルとしては架空歴史小説になるのかな?

内容紹介を、表紙裏から転載します。
『蓋の国を動かすのは、盤戯「天盆」に長けた者。
人々は立身を目指して研鑽に励むが、もう何十年もの間、平民から征陣者は生まれていない。
そんな中、貧しい食堂に暮らす13人きょうだいの末子・凡天が激戦を勝ち進み・・・。

その疾走感あふれる筆致で、選考会を席捲した快作登場。』

これ、中央公論新社のC★NOVELS大賞の応募作なんですよ。みごと特別賞を受賞して、ノベルスでなく単行本で出版の運びになったという作品です。
ライトノベルではちょっと考えられない渋い装丁に驚いたのですが、読み終わって納得。内容にすごく合ってるわ。
これを受賞させたこと、単行本にしたこと、中央公論新社はなかなか懐が深いと感心しました。

架空の盤戯「天盆」は将棋を連想させるので、盤がどうなっているのかはっきり分からなくても何となく分かった気になれます。
天盆を勝ち進んで上に行く国の仕組みは、中国の科挙みたい。
すでに分かっているものを読者に思い浮かべさせ、無駄な説明なしに一気に物語を進める作者の工夫なのかなと思いました。

紹介にも「疾走感あふれる」とありますが、ほんとにこの内容が一冊に収まっているのはすごいと思う。
約10年間の出来事で登場人物も多数なのに・・・。
果物をぎゅっと搾って、さらに濃縮して、200%ジュースにした感じ。

がーっと読み終わって、本来なら空しい寂寥感が漂うようなうラストなのに、なぜか私はすがすがしい風に吹かれている気持ちで本を閉じることができました。

家族のあり方が揺らいでいる現代。家族って何なの?にひとつの答えがあって感動しました。

久し振りに、「みんな読んで~」と呼びかけたい本に出会いました。

2014/12/11 23:11

投稿元:ブクログ

古代中国風の蓋という国が舞台。
赤ん坊の時に拾われた子供・凡天が主人公。
凡天はほとんどしゃべれない時から将棋に似た国戯である「天盆」に非凡な才を見せる。

天盆という架空の遊戯の描写が見事で、全編それなのだが、本当にある盤ゲームかと思えるほど詳細で多彩。最後まで一気に読み切れる。とても面白かった。

2014/09/05 00:26

投稿元:ブクログ

将棋に似た「天盆」という架空のゲームで頂点を目指す者達を描く。

ナボコフのディフェンスをもっとよりエンタメ色を強くした感じ。

天盆の試合の描写と主人公の天盆に傾ける想いが心を高ぶらせてくれる。

主人公と天盆の試合も魅力的だが、それ以上に血の繋がっていない家族の心の絆が、そして更に大きな家族と言える一国の民の絆が心震わせてくれる。

なぜ家族になるのか、父は答える、「理由がなきゃいけないのか」、何気ない言葉だが、この作品には大きな意味となる言葉となる。

余計なイラストもなく、この世界観にグイグイ引き込まれ、読む手が止まらなかった。

ただ一点、他国に滅ぼされるラスト、あれはあれでいいのだが、あっさりし過ぎ、消息不明でも構わないが、登場人物達がそれまでにどうなっていったかもう少し長めに描いて欲しかった。

2014/11/09 21:17

投稿元:ブクログ

ファンタジーである。が、ドラゴンも魔法使いも出現しない。
かつてあった「蓋」の国は国民こぞって天盆という盤戯に熱中し、民は塾に通い、賭けをし、政も天盆の勝者によってなされるという国であった。
小勇と静の夫婦に13番目の子ととして拾われた凡天は幼い頃から天盆に熱中し、やがて蓋国一の天盆師となるべく天盆陣へ挑む。
盤戯を通して「家族とはなにか」「勝つとはなにか」を描く。

2014/09/15 14:04

投稿元:ブクログ

一行目からなぜか引き込まれた。
他の本と同じ日本語で始まっているのに、「持っている」本は開いた瞬間に雰囲気が違う。いや、雰囲気など感じる前にその世界に引き込まれている。
年に一度か二度出会うかどうかの神の宿った本だった。
盤上とはいえど、天下の人と人の争いは静謐にして熱く、家族をも巻き込んで国中の人々の心までも席巻していく。
そして読み手の心も。
身体の輪郭など忘れてただ本の文字を追いかけ、それだけで目の前に映画のようにありありと景色が浮かぶ。
これほど夢中になった本はいつ振りだろうか。
C★NOVELS大賞では「煌夜祭」以来の持っていかれぶりだった。
新書ではなく四六判での発刊となったのも納得である。
文芸書として既存レーベルの範疇を越えて多くの人に大切に読んでもらいたい物語。
編集部にさえもそう思わせた大作である。
投稿時とはタイトルが変更されているが、今回のタイトルの方が面白味はないように見えるが、読めば読むほどこの「天盆」というたった二文字のタイトルでよかったと思える。
凡手からとったというが、主人公凡天の名前、天盆をひっくり返している。まさに天盆と遊ぶために生まれてきたのだろう。
彼らのその後の行く末は、自然と気にならなかった。
戦い抜いた、やりぬいた、歓喜に噎ぶ心を抱え、きっと彼らは見事に生き抜いたのだろう。

2016/06/18 02:53

投稿元:ブクログ

肉付ければもっと重厚に出来たであろう内容を、さらりと終わらせる潔さがあった。兄弟たち一人一人の造形が良かったのと、血のつながらない家族の在りようが全体を通してあたたかくにじんでいたのも良かった。面白かった!

2015/09/12 18:13

投稿元:ブクログ

国、時代、登場人物 そして主題となる天盆というゲーム、全てが架空又は非設定の小説。そのジャンルを分類するのも難しい。
よくこんな架空のゲームで、これだけの臨場感のある盤上ドラマが書けるものだと感心した。将棋がベースなのは確かだが、このような架空のゲームとして設定することで時代や背景の制約なしに、自由に描くことができるという新しい試みが面白い。ストーリーの展開もスピーディーで見事。作者のこれからの作品が楽しみだ。

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