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みんなのレビュー34件

みんなの評価4.3

評価内訳

34 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

イギリス貴族の生活

2016/10/09 10:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読書好き - この投稿者のレビュー一覧を見る

一見したタイトルからは、夫人から虐げられる使用人の悲哀?と予想したのですが、「旅行ができるかも」という希望を抱いて奉公することに決めた女性の眼を通した貴族の生き方が鮮やかに描かれています。
夫人に対して遠慮なく物申すメイドとそれを受けての夫人のやり取りは身分の違いを超えて自由にして闊達、ドラマか映画にならないかなあ?

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2017/03/07 15:58

投稿元:ブクログ

子爵夫人づきのメイドが35年間、レイディ・アスターという貴婦人に仕えた実話である。とても面白い。第二次世界大戦前後のイギリスの様子もよくわかるし、女性どうしの絆やネットワークなども面白くよんだ。階級社会というと、暗黒社会のように思ってしまうが、そうではなく、貴族というのは一種の家族会社のようなもので、数々の雇用をうみだし、道徳的にも手本にならなければならなかった。現代のように言いたい放題の適当な人間ばかりではなかったのである。使用人にたいしても、一生めんどうを見るという立場であった。それにしても、レイディー・アスターは面白い人物だ。女性初の下院議員という肩書きはともかく、とにかくエキセントリックである。ローズがパワハラに対して腹をきめて、立ち向かうようになってからは、ほんとうに分かちがたい絆で結ばれるようになる。

ご自分の「ために」ではなく、ご自分と「いっしょに」と言ってくださった奥さまへの慕わしさがこみあげてきました。そういう言い方をされると、わたしがただの雇い人ではなく、奥さまの相棒であるように感じられたからです。奥さまはさらにつづけて、奥さまに我慢できる女はわたしだけだし、わたしに我慢できる女は奥さまだけなのだとおっしゃいまいした。

(第二次世界大戦のプリマスの爆撃のなか、避難した地下室で、252ページ)

2014/09/02 09:00

投稿元:ブクログ

俺(私)は従僕(メイド)じゃないんだから関係ない、という人は従僕やメイドを蔑視しています。彼ら彼女らは「正直と勤勉」で評価が決まる世界に生きた先達です。一度、この従僕やメイドの世界を読んでご覧になるとよろしい。仕事に誇りを持って働く人は美しいです。
で、パワハラ上司を持っている人には特にお奨めです。
「おだまり、ローズ」を連発するレディ・アスターに、ローズはどうして美点や愛情を見出せたのでしょう。そこが読みどころです。
美点も部下への愛情も全くない上司なら戦うか逃げるか早く決めた方が身のため。ローズの人間観察眼は現代でも時代遅れになっていないと思います。

念のため付け加えますが、ローズはおだまり、と言われて黙ってばかりいません。ローズが従順だけを善しとしていたなら「おだまり」は何回も発せられるはずがないのです。

2015/11/06 00:39

投稿元:ブクログ

35年間、アスター子爵の夫人に仕えたメイドの手記。
面白すぎてビックリするぐらい。
時代色たっぷりで、貴重な証言ともなっています。
「ダウントン・アビー」がお好きなら、楽しめますよ。

ローズは、石工の父と洗濯メイドの母との間に生まれた。
旅行をしたいという夢があり、それを聞いた母がお屋敷の奥様付きのメイドになるように勧め、そのために普通の庶民の女の子よりも長く教育を受けさせる。
当時の召使の仕事は完全な分業で、屋敷には多くの人々がまるでホテルの従業員のように働いていた。
奥様付きになるには縫い物や服の手入れから、フランス語や上品な立ち居振る舞いなども必要だったのですね。

ローズは働き者で、縫い物の腕も確か。
女主人のレディ・アスターは社交界の花形で、なんとイギリス初の女性議員という有名人。
アメリカ生まれで才気煥発、気まぐれで次々にメイドを首にしていました。かなりやりにくい女主人だったのです。
最初は振り回されてローズも一度はやめそうになりますが、黙って言いなりになっているのが悪かったと気づきます。
そこから、女主人との(いちおうの礼儀は守りつつも)丁々発止のやり取りをする関係に。
気の強いレディ・アスターは、じつは言い返してくるぐらいの相手のほうが好きだったんですね。
夫の子爵も実はアメリカ生まれだけどイギリスで教育を受けた穏やかで完璧なイギリス紳士。その旦那さまが隣室の壁際で二人のやり取りを面白がって聞いていたという。
好敵手のようだった二人は互いに理解しあい、家族のような関係に。
仕事に誇りを持つローズはかっこいい。
最後はほろっとさせられます。

このレディ・アスターが毎週末に盛大なパーティを開いていたのはクリヴデンという屋敷。
屋敷を取り仕切る執事も、すばらしい執事として有名だったという。
クリヴデンって、ひそかにナチス・ドイツに共感している人物が集まっているのではないかと新聞に書きたてられたこともある歴史上有名な建物。実際どうだったのか証明はされていないようで濡れ衣説もあり、アメリカ生まれで歯に衣着せぬレディ・アスターへの反感からのような気もしますね。
そこの高名な執事って、つまり「日の名残り」のモデルって事じゃないですか!
これにはびっくりでした。

お屋敷の階級性などは伝統が大事にされ、おそらくずいぶん昔からあまり変わっていなかったと思われます。
20世紀前半の話というのに驚きますね。
戦勝国イギリスでも、戦後にもろもろの事情や法律が変わっていくという時代の流れはあったのですね。
今でも王制はあり、貴族もいるけれど‥
こんな昔かたぎのメイドさんはなかなか、いないんでしょうね☆

2015/05/24 14:33

投稿元:ブクログ

クリブデンの所有者だった人の使用人だった人なんだ!
知っている地名、人名、事件など、歴史上の出来事を実際に見聞きした人の目線から書かれているのがおもしろかった。
雇い主と対等に、でも振り回されながら、信頼を得て過ごしていった過程が読みやすくかかれている。
この人だったから、ここまで長く仕えられたんだろうなぁ。

2015/03/23 12:11

投稿元:ブクログ

『メイド』という職業、階級なども含め誤解していたことが多々あったという気にさせられました。
メイドモノの小説を読んだ直後だったけれど(だからこそこの本に手を伸ばしてしまったわけで)20世紀初頭のイギリス貴族の奥様付きメイドの明と暗、表と裏、虚像と真実を読むことができ大変楽しいひとときでした。
それにしても、メイドイコール使用人ではなくかなりハイソな人品骨柄。
格差社会云々はもうとっくに慣れっこだけど、こんなお屋敷もあるんだとびっくり。同時にこんな貴婦人もいたんだぁと。ノンフィクションだから恐れ入る。

2016/03/08 17:29

投稿元:ブクログ

おもしろかった。 レディー・アスターという強烈な個性を持つ女主人とそれに対峙できるメイドの ローズ。 「あなたに我慢できるのは私だけ」 と女主人に言わせたくだりは笑えた。

2015/01/10 20:20

投稿元:ブクログ

 おおざっぱに言えば、ヴィクトリア時代好きなら読んどけって一冊です。

 いやぁ面白い。
 浅学につきアスター夫人について詳しくは無いのだが、彼女の魅力とローズの黙らないっぷり、まっとうな気の強さ、心根の正しさというものが存分に書き記されている。

 ある時代、過去は辛いと言うけれど、それが当たり前と思う人々と過ごしていればそれが当たり前で在るようにも思える。
 ローズのたくましさが素晴らしい。

 そして、ある時代のジェントリというもの(厳密に言えばアスター夫妻は働いて居るのだけれどね)、貴族の義務を持つもの、というのは親しさや優しさの代わりに大きなものを背負うことができたのかもしれないなぁと。
 良い悪いではなく、正しい間違っているではなく、そういうものだという一つの時代。

 価値観がことなる世界で、自分だけが違うことを認識しながら生きることが一番つらいのかもしれない。
 読みながらそんなことを考えました。

2015/01/11 21:33

投稿元:ブクログ

364pもあるからそうとう疲れるかも、と思っていたけど杞憂だった。おもしろいし難しいこともないからすいすい読めた。ローズが誇りをもって仕事をしていて、レディ・アスターとやりあう日常茶飯事にもプロフェッショナル!を感じた。
晩年のレディアスターがエリザベス女王の戴冠式に出席された時の、着飾りまるで繊細な陶磁器のようなレディアスターの姿に”老い”を感じたローズの一文には思わずこちらも感傷的になってしまった。そしてレディアスターが亡くなられる場面では思わず涙が。35年間お付メイドとしていつでも一緒におつかえしていたローズの虚脱感はいかばかりか。
ローズは人生とも呼べるような仕事を全うした。結婚はしなかったけど、パートナーとして奥様を全力でサポートし、仕事仲間といきいきと毎日を過ごしたかっこいい女性です。
貴族屋敷を舞台にした(?)「ダウントン・アビー」というイギリスドラマを見てみたくなった。

2015/02/23 20:25

投稿元:ブクログ

レディーアスターとの丁々発止のやり取りの中に、お互いへの尊敬と愛情、反発と諦めのなんとも言えない混ざり具合が最高だ。イギリスの上流階級の風習や皇室までに及ぶ貴人のあれこれも裏話的に面白かった。

2016/04/15 05:53

投稿元:ブクログ

レイディ・アスターのメイド、ローズの回想録。
頭の中では、ポアロのドラマの世界へ変換。
たぶん同時代だよね。
世界史をかすりもしてこなかったので、この本に出てくる政治や宗教などの背景がよくわからなくて歯がゆい。
知らなくても充分楽しめるけど、知っていたら更に深く楽しめるはず。
上流階級の社交の裏事情、お屋敷に仕える使用人たちのリアルな様子。
とくに執事リー氏には惚れる。プロ意識が素晴らしい。

最初はレイディ・アスターの元に行くまでの過程を描いているのだけれど、中盤から時間があちこちに飛ぶので、混乱してくる。レイディ・アスター、この時、いくつだっけ?って。
奥様の型破りさや毒舌は楽しい。それに対抗するローズの頭の回転の良さも毅然とした態度もカッコイイ。
でも、このやってやった感、どうだーって感じが
清少納言に似てる。時々、ワカリマシタって言いたくなるアレ。

「記憶にあるかぎり、奥様が表に出そうとしなかった感情は愛情だけでした。」

主従関係だけでないものが後半に向かってどんどん膨れあがってくる。
二人の掛け合いが最後にじんわりと効いてきた。

2015/09/25 13:06

投稿元:ブクログ

読書日2015年9月16日-9月23日
Original title:The Lady's Maid.

言うべき事はきちんと進言するメイドに徐々に惹かれていきます。
感想は歴史の一端が知れて面白いの一言に尽きます。
Sweden国王が中々好人物でした。

2014/09/23 23:33

投稿元:ブクログ

イギリス初の女性国会議員にして、才色兼備。
バーナード・ショウや王族とも知己であった子爵夫人・レディ・アスター。

と、書けば典型的な貴族かと思わせるが、型破りで仕えにくいなかなかの難物。
この個性あふれる貴婦人に仕えた侍女ローズの回想録。
主従であれど、ローズは夫人に退かない。ウイットに富んだやり口で切り返し、丁々発止のやりとりだ。
そこにあるのは揺るぎない信頼と、鋭い観察眼。
英国上流階級の暮らしを知るうえでも興味深い一冊。

2015/05/24 22:01

投稿元:ブクログ

 二十世紀初頭から三十五年間にわたり、イギリスの子爵夫人にメイドとして仕えた著者による回顧録。萌え的要素もなくステレオタイプでもない、正真正銘の(でもちょっと破天荒な女主人に仕えた)メイドの生活ぶりが、実直にかつ生き生きと書かれている。

 イギリス貴族と使用人たちの姿を描いた作品としてはテレビドラマの『ダウントン・アビー』が人気だが、本書の醍醐味は、女性初のイギリス下院議員となったナンシー・アスターに仕えたメイドの実際の経験談やエピソードがたっぷりとつまっていることだ。
 それだけでも貴重な資料だが、なんといっても著者が仕えたレディ・アスターの歯に衣着せぬキャラクターが破天荒すぎる。それに負けず劣らず、メイドの立場から互角に渡り合っていた著者の丁々発止のやりとりも痛烈で、階級社会であるイギリスでこの主従関係がよく長く続いたものだと思う。

 女主人から何度も「おだまり、ローズ」と言われても、理不尽な指示には物おじせず皮肉とユーモアをこめてやり返す関係は、やがて好敵手めいたものから晩年は友情や家族愛に似たものに発展していく。感謝や思いやりの気持ちを素直に表現できない女主人だったからこそ、その微妙な変化を感じ取った時の著者の喜びを読者もしみじみと感じることができる。
 また、気まぐれでエネルギッシュな主人に振り回される気苦労が伝わってくる半面、レデイ・アスターのお付きメイドとして豪華な海外旅行に何度も出掛けて楽しむ様子も堂々と書かれており、これまで「メイド」と聞いて想像するどの姿とも異なっていた。ここに書かれているのは特殊なケースかもしれないが、読み物としても十分に堪能できる面白さだった。

2014/09/27 00:11

投稿元:ブクログ

書評

『おだまり、ローズ』by 出口 治明
URL : http://honz.jp/articles/-/40792

おだまり、ローズ: 子爵夫人付きメイドの回想
作者:ロジーナ ハリソン
出版社:白水社
発売日:2014-08-12

とても面白い本だ。「事実は小説より奇なり」という格言が本当によく実感できる。ロンドンに駐在していた時、日本から賓客が来られたら、よくクリヴデンにお連れしたものだ。ヒースロー空港に近く、豪華で典型的な貴族のカントリーハウスであったからである。現在はナショナルトラストが保有しているが、最後のオーナーがアスター卿であった。本書はそのアスター家の子爵夫人に仕えたメイドの回想録である。

アスター家は、連合王国の貴族ではない。アメリカで財を成し(ニューヨークのウォルドーフ・アストリア・ホテルはアスター家が創ったもの)、連合王国に渡って、子爵の地位を得た。著者が仕えたレディ・アスターもアメリカ生まれ、アメリカ育ちの「型破りな」貴婦人である。対するメイド(著者)は、強情とされる生粋のヨークシャー娘。さて、この2人の対決はどうなるのだろうか。

少しばかりの高給につられてレディ・アスターに仕えることになったローズ(著者)は度肝を抜かれる。これまでに仕えた貴婦人とはまったく異なり、レディ・アスターは我儘一杯のじゃじゃ馬であったのだ。ローズはあやうくメンタルを病みそうになる。しかし、自分の子供時代や故郷の村を思い出し、我に返ったローズは「間違っていたのは、反論せずにいたこと」だと気づく(ビジネスパーソンにも応用できそうだ)。その後の35年間は、2人の戦いあるいはゲームになっていく。そして「勝負は最後までつかずじまいでした」。

登場人物もそれぞれに興味深い。紳士を絵に描いたようなアスター卿。「真に偉大な人物は権限を人にゆだねる度量を持っています」。有能な家令のリー氏。ふと、カズオ・イシグロのスティーブンスを思い出した(「日の名残り」)。それからそれぞれに個性的なアスター家の子どもたち。また時と場所にも事欠かない。なにしろ、クリヴデンは連合王国をゆるがしたあの有名な大スキャンダル、プロヒューモ事件の舞台でもあったのだから。(ローズはこのスキャンダルを、老いたレディ・アスターに隠し果せることに成功した。)ローズはレディ・アスターのお伴で世界を旅する。ヨーロッパの各王室の宮殿での生活などが垣間見られて興味をそそる。また戦時下のアスター家の仕事振りや暮らし振りにも目を引かされる。ローズはすばらしい品位とエスプリを保っていて、アスター家を巡る生々しい人間ドラマを率直に描きながらも暴露趣味的なところが微塵もないことに感心させられる。さすが、ヨークシャー娘。

ローズは、結局のところ、レディ・アスターの最期を看取るまで35年仕えて人生を全うする。題名の「おだまり、ローズ」はレディ・アスターがローズに言い包められた時の自己弁護的な常套文句であった。「この世で一番の望みはなんだい、ローズ?」というレディ・アスターの問いにローズは答える。「もう一度、同じ人生を生きることです」。すばらしいローズの人生。ここには間違いなく���ラマチックで感動的な連合王国の美しい夕日が見られる。


出口 治明
ライフネット生命保険 CEO兼代表取締役会長。詳しくはこちら。

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