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「水族館」革命 世界初!深海水族館のつくり方(宝島社新書)

「水族館」革命 世界初!深海水族館のつくり方 みんなのレビュー

新書

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みんなのレビュー8件

みんなの評価3.9

評価内訳

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8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本

これならメディア受けするでしょう

2017/02/13 20:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る

まず、動物園はパンダが死亡したら大きなニュースになるように、現在展示されている生物がすぐに死んでしまうといったことはないだろう。というよりも、生物にそんな簡単に死なれてしまっては商売として成り立たないと思われる。そしてそれは植物園であっても、水族館であってもそうではないかと想像されるのではなかろうか。本書を読んでいて1番驚いたのは、深海生物が長生きせず、場合によっては数日で死亡してしまう点であった。それでは毎日金をかけて生物を仕入れなければならないわけで、どのようにして採算を取っているのか不思議である。水族館を開くまでの経緯でも、高い生き物を即断で購入したりなど、金をかける場面が多く、その投資をどこで回収しているのが疑問に感じざるを得ないというのが正直な感想である。

上記のように、深海生物は長期飼育が難しいということと、同じ展示を続けては飽きるということから、特別展を含め、頻繁に展示内容が変わっているようである。この点、日本の博物館は常設展よりも特別展を重んじる傾向にあり、これは深海水族館も同様なのだと感じた。もっとも日本の美術館が特別展を重視するのは、貴重な絵画を常設展を中心にできるほどには保有していないためであり、もしもルーブル美術館やオルセー美術館のように、貴重な絵画を豊富に保有していれば、常設展で海外からも多数の人を集められるであろうことから、現在の日本の美術館のような方針にはならないであろう。そしてそれは深海水族館も同様で、もしも長期飼育可能な目玉があれば、常設展を中心に考えるのではなかろうか。そうすれば、もっと低コスト化を進められるのではないかと想像する。

深海水族館といっても、深海生物のみならず、その特徴を際立たせるための見せ方にこだわっていて、そのために浅い海に生息する近隣種の魚を近くに展示したり、場合によっては魚類でない生物を展示したりするなど、上手な説明をすることが深海水族館の重要な要素であるのだと感じた。さらにマニアでない多数の来場者がどうしたら深海生物に興味を持つのだろうかと考えて試行錯誤していく様子が語られているのが良かったと思う。

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2014/10/21 12:12

投稿元:ブクログ

石垣幸二
1967年静岡県下田市生まれ。2000年に有限会社ブルーコーナーを設立し、世界各国の水族館や博物館、そして大学などに希少な海洋生物を納入。2011年に沼津港深海水族館シーラカンスミュージアムの館長に就任。

【要旨】
本書は、世界で唯一「深海」をテーマにした水族館をつくるにあたって、石垣館長が行った深海生物の展示と理想の水族館づくりについて書かれたものである。
本書は5章から構成されている。第1章では、深海生物というマイナーなテーマで実際に商業施設は成り立つのかなど、水族館オープンに至るまでに直面した問題が書かれている。
第2章、第3章はオープン後の様子が説明されている。各章ではそれぞれ、オープン3か月後に行ったお客さんへのアンケートを通して、より満足してもらえるように変化していく水族館の試行錯誤の様子や深海生物の特性を活かし、魅力を引き出すための展示のアイデアを具体例をあげながら説明している。
第4章は石垣さんの海洋生物を取引する中で築き上げた人とのネットワークの重要性や驚くべき行動力が書かれている。第5章は今後の深海水族館の目指す姿が書かれている。

【感想】
  深海生物がマイナーでありまだ解明できてない点が多く、長期飼育ができないなど不安要素が多い中水族館のオープンが進められたが、石垣館長はたくさんの失敗から解決策を探り水族館を成功に導いた。
そのなかで私は「価値を0にして考える」という言葉が印象に残った。この水族館の目玉であり、施設の名前にもあるシーラカンスの価値をないものとして考えるということだ。単に展示してあるだけでお客さんが来ると考えてはいけない。どのような展示をすればお客さんに満足してもらえるかを考えるということが書かれていた。他のことでも同じことが当てはまるのではないかと思った。たとえばボールペンをプレゼンテーションするとき、これは書きやすく素晴らしいボールペンだというだけでは全くその良さは伝わらない。しかしこのボールペンは従来のものと比較することでこういう点が改良されたということがより伝わりやすくなったり、実際に試し書きをしてもらうことでそのものの魅力が伝わるのではないかと考えた。また深海生物は今は知名度も上がり有名になったが昔から存在していた。しかしその時は価値のないものとして、漁では邪魔者扱いされていた。すべてはアイデア次第で光の当て方を変えただけで今まで相手にされていなかったものに価値が生まれるということを学んだ。

2017/05/21 11:27

投稿元:ブクログ

沼津港深海水族館の館長が記した、深海生物と水族館経営について綴った一冊。

深海生物についての面白知識のみならず、水族館経営の大変さと醍醐味について当事者しかわかりえないことを書いており、非常に面白かった。

2014/12/03 19:29

投稿元:ブクログ

水族館と深海に興味があったので読みました。
館長の熱意がよく伝わる一冊です。
普通の水族館も大変だろうけど、深海魚という、よくわかっていない魚を扱うのは大変なことがプラスされることでしょう。

2015/01/15 18:58

投稿元:ブクログ

話題の水族館だったので、気になり購入。

筆者の情熱、価値の無いものに価値を作る姿勢、が書かれていた。

実際に足を運んでみると、館内は2フロアで、深海魚の種類も20種類ほど。
石垣島をテーマとした企画を行っていたり他の水族館では無いディープな企画でリピーターを増やしているのが伺えた。
魅せ方で、価値が生まれる事が伝わる一冊。

2014/08/08 08:51

投稿元:ブクログ

海の手配師として有名な著者が、自らが館長を務める深海水族館について語った本。
深海水族館はどのようにしてできたのか、今後どのような方向を目指すのかが書かれている。
ビジネスにも通じる発想法と帯にあるように、ビジネスマン向けに書かれたようだが、深海水族館に興味がある多くの人に読みやすく分りやすい書き方で、さらっと読むことができた。

2016/01/05 11:03

投稿元:ブクログ

世界初シーラカンスを展示する水族館!!世界初深海水族館!!を作った人の話。水族館を作るまでのさまざまな秘話や、自分が夢をかなえる為には行動あるのみと教えてくれる本で面白かった。

2017/05/23 09:08

投稿元:ブクログ

先日読んだ木宮条太郎氏の「水族館ガール」で、「ここだけでしか見られない魚」「ここにしかいない」というキャッチフレーズが飼育員にとても魅力的だとありました。沼津港深海水族館館長、石垣幸二氏の「水族館革命」(2014.7)もまさに「世界初、深海水族館」であり「世界で唯一の冷凍シーラカンスの展示」をうたったものだと思います。日本一深い湾である駿河湾を有する沼津市で、努力と工夫を重ねながら深海生物の魅力を伝えていらっしゃいます。潜水艇から眺める深海の世界を陸上で再現するのは並大抵ではないと思います。頑張って!

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