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恋する狐

恋する狐 みんなのレビュー

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みんなのレビュー20件

みんなの評価3.9

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (8件)
  • 星 3 (7件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
20 件中 1 件~ 15 件を表示

2014/09/13 21:30

投稿元:ブクログ

『踊る猫』に続く、与謝蕪村と物の怪たちの妖異奇譚二作目。
相変わらず、表紙が可愛すぎる。

前作に比べ、更に読み易くなった気がするし、文量からも子どもでも充分この不思議な世界に入っていけるだろうな、と思う。
ちょっと大きくなった子どもと、ゆっくり堪能して欲しい。

一番のお気に入りは、「鈴虫」という妖刀の話だ。美しい男と、美しい刀が成すラストがなかなか絵になって素敵。

それから、お盆の迎え火を題材にした「虫鬼灯」もじんわりくる。
あの世とこの世の狭間は、いつも日常のほんのすぐそこに口を開けている気がして、そういう何気なさを描くのが上手い。

今作では与謝蕪村の美術に対する考え方や、若冲も出て来て、個人的に満足。

2014/09/14 15:38

投稿元:ブクログ

さらりとした読み口だが、面白かった。
勢いに任せて読みきったけど、
再読すると違った一面を見せてくれそう。

2014/10/24 23:49

投稿元:ブクログ

与謝蕪村の周りで起こる不思議な出来事の短編集。

そこは、物の怪たちが人間界にたくさん住んでいて、あの世とこの世の境目もあいまいで、不思議なことがたくさん起きる。
本当に、昔はそんなこともあったのだろう。

「虫鬼灯」が良かった。

2014/10/21 21:51

投稿元:ブクログ

短編集9編
与謝蕪村のひょうひょうとした風情と妖の醸し出す不思議な空気が心地よい。若冲の蕪村評があったが、しみじみ納得。この中では「箱の中」『鈴虫』が良かった。

2015/08/07 07:48

投稿元:ブクログ

蕪村の周りで起きるちょっと不思議なあやかしたちの話9編
さらりとした語り口と蕪村の人柄が一体となって心地よい
知らない言葉にも出会えた
青嵐、虫鬼灯
あのホオズキの網の目の籠みたいなの好きだ
表紙もかわいいなあ
のびやかな物の怪たち、うふ
《 愛おしく いたずら好きの あやかしと 》

2015/10/11 11:01

投稿元:ブクログ

与謝蕪村の話、二冊目。
蕪村が主を張ると言うよりは、市井の人々の生活の中にするりと入り込んで、それを眺めて、句を捻る、絵を描く、そんな話。
良い話、憂いのある話もありつつも、基本柔らかで雰囲気のある話で、好きです。

2015/11/12 13:14

投稿元:ブクログ

表紙がとってもかわいいので、以前から気になっていた。
なんだかよくわからないものたちがわらわらと。
しゃばけっぽい感じなのかな、と思ったのだけれど、
本編に彼らがでてくるわけではない。
けど、気配はする、そしてちらりと姿をみせたりもする、
とゆー感じ。
これは、好き。めっちゃ好き。
蕪村さんってあの蕪村さん??
おお、若冲さんってあの、若冲さん??
っと、有名な人がちょいっとでてくるのがいい。
とゆーか、多分これは蕪村さんの句がテーマになっているのでしょう。
とはいうものの、蕪村さんがメイン、という感じでもなく、句の向こうに見えるそれぞれの人たちのそれぞれの物語が、優しくて切なくて、あったかくて。
どうかすると、ドロリとする展開にもなり得る状況もあったりはするのだけれど、そのへんはうまくかわして軽やかに語られる感じが、好き。
ああ、そこが俳句っぽいのかな。

燕のはなしのおたかの母親のキャラクターが、いい。
絹さんじゃないけど、ほれるわあ。(笑)

表題のは蓮がよかった。
うーん、そんな化かしにならあってみたいもの。

シリーズ化希望。

2014/09/18 07:09

投稿元:ブクログ

一度だけ本当の恋がありまして
    南天の実が知っております

冒頭、山崎方代の歌集『こおろぎ』から引用されていた、上記の歌にぐぐっと掴まれてしまいました。

本書は与謝蕪村とこの世のものではないモノたちとの短い物語を収めた短篇集。
現代に比べて、この世とこの世でない世界の距離が近く、境界もあいまいであったのだろう…と思わせる描き方がすてきです。
時間の流れがゆるやかな時代の空気が感じられました。

9つの短篇のうち、特に好きだったのは美しき妖刀を描いた「鈴虫」と、表題作「恋する狐」です。
狐に騙されても「わしは運がよかったのかもしれへんな」とご機嫌でいる蕪村がすてき。
冒頭の南天の歌とも関わる物語であることも、惹きつけられた理由です。

前作『踊る猫』(こちらも私好みのタイトル!)もあるとのことなので、そちらも読んでみたいです。

2014/12/08 01:20

投稿元:ブクログ

夜が今よりももう少し暗く、分からないことに恐れを抱いていた頃には、人々の周りには多くのもののけ達が居たのかもしれません。

時代は近世江戸の頃、蕪村をとりまく人々の生活の中に見え隠れするもののけ達。けっしておどろおどろしいものではなく、小さないたずらがかわいくもあり、時にしんみりと切ない。

蕪村の俳句の世界が短い小噺となり、古典落語の人情話を聞いているようでとても不思議な世界観。前作「踊る猫」の続編ですが、是非「踊る猫」も読んでみたい。

2016/07/31 11:33

投稿元:ブクログ

「こんな狐になら一度はだまされてみたい。」

江戸中期の俳人、与謝蕪村の周囲で起こる不思議でちょっぴり切ない九つの物語。『踊る猫』の続編で、前作同様おおらかな蕪村の人柄が光る佳作。「蛍舟」「いたずら青嵐」「虫鬼灯」「燕のすみか」「鈴虫」「箱の中」「鵺の居る場所」「ほろ酔い又平」「恋する狐」収録。

突然ですが、浦島太郎が乙姫様からもらった玉手箱に入っていたものはなんだったと思いますか?蕪村流解釈によればそれは過ぎ去った時間という「真実」。乙姫様から「けっして開けてはいけませんよ」と言われながらも、それを開けてしまう浦島太郎に「人は確かめずにはいられない性分。たとえ不幸になったとしても真実を知り、次へ進みたがるものなのかもしれん」と解釈しています。

さて、「箱の中」と題された物語で、少女おりんがみつけた祖母の形見の箱の中には果たしてどのような真実が入っていたのか?この世の者ならぬモノによってあきらかにされたその真実は、おりんをまたひとつ成長させるのです。

表題作「恋する狐」は祭りのかえりがけその喧騒に酔った蕪村が、狐に見せられた風流で美しい夢。蓮の花の咲く池のほとりに佇む青葉の笛ゆかりの平家の公達の面影が、一幅の画を見るかのようにまぶたに浮かぶ。表題作にふさわしいファンタジックで粋な一編です。蕪村ならずともこんな狐になら一度は騙されてみたいものです。

2015/10/24 19:10

投稿元:ブクログ

与謝蕪村といたずら好きだけど優しい妖怪たちのお話。鈴虫の妖刀や蛍のお話が面白かった。ほんわかで少し感動も携えている話たちがよかった。

2015/04/22 21:49

投稿元:ブクログ

俳人・与謝蕪村が出会った、愛おしい人々と、いたずら好きの物の怪たち。。。
うだるように暑い夏の日。
忙しなく人が行き交う家から逃げ出した末吉は、涼しい蔵にもぐり込む。
大きな甕に入りうとうとまどろんでいると、どこからかボソボソと怪しい声が聞こえ……。

2014/11/12 17:28

投稿元:ブクログ

この世のものでない何かと接した人々の話。ツバメがくれた宝物や妖刀、祖母が残した箱。怖い話はひとつもない。表紙の印象と違って、しっとりと優しい短編ばかりだった。

2016/01/05 12:03

投稿元:ブクログ

なんだかすごくしゃれている。
未明の空をバックに、朝露を飛ばしながら飛び跳ねる狐の映像が頭に浮かんではなれない。
楽しい時間をすごせた

2015/05/11 09:13

投稿元:ブクログ

デビュー作を入れた一冊目より話作りが上手くなってる。粒ぞろい。良か良か。だが、若冲が出てくる話だけは有名人を絡ませたかっただけなのか、それだけで満足してしまったのか、「若冲が蕪村をよいしょしてる」だけの話でしかなく、絡ませ方も無理やりな感じだし残るのは「それで?」な印象のみ。この話だけ極端に堕ちてるだけに残念。比較したかったのかなあ…ならもっと書きようあるだろに…。蕪村褒めてるだけだし。

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