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本居宣長 文学と思想の巨人(中公新書)

本居宣長 文学と思想の巨人 みんなのレビュー

新書

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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.6

評価内訳

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2 件中 1 件~ 2 件を表示

2014/08/19 23:08

投稿元:ブクログ

国学の大家である本居宣長の生涯と思想を概説した書。宣長の生涯を追いながら、彼の説いた主張や学説がどのようなものであったのかを解説する。
本書の特徴は、本居宣長の生涯を10年スパンで区切り、それぞれにテーマを設定して記述している点である。例えば第2章「学問の出発」では20代の国学・歌学との出会いを、第3章「人生の転機」では30代のターニングポイント(師である賀茂真淵との出会い、「もののあはれを知る」説の提唱)を取り上げている。その為、宣長の学問の流れがよく把握できるようになっている。また本書は宣長学を「思想」(古道学)と「文学」(国語学・歌学)の両面から捉えており、その多角的な広がりを知ることが出来る。
宣長の「日本」意識が彼の肥大化した自意識でもあるという指摘は説明不足の感があったが、全体として本居宣長の思想体系を一望できると言えるだろう。個人的に興味深かったのは宣長が和歌において「古風後世風詠み分け主義」をとっていたという点である。彼が上代のみならずそれ以降の歌風にも親しんでいたこと、またその姿勢を巡り師である真淵と対立していたということは驚きであった。

2014/09/09 03:52

投稿元:ブクログ

まず黒船の来航のこれ程前に日本のアイデンティティーを基礎づける言説を展開できたことに驚く。
一方で本居宣長の思想や事績が現代にうまく位置づけられていないような不安を感じる。平安以前のテキストの読解と読み替えを徹底的に行った本居宣長と、ファナティックに日本の独自性を主張し外来思想を排する本居宣長。前者は我々が教科書的に学習する「もののあわれ」説を確立しており、平安以前の感性に幻想的なイメージやロマンティシズムを与える。契沖のようにテキストに忠実なアプローチをする先達がいたとはいえ、おそらく当時の儒教思想や仏教思想の手垢にまみれた源氏物語や古事記や万葉集に新たな息吹を吹き込むのは容易ではなかった。一方で後者は50年後の開国に始まる尊王攘夷思想と親和性が高い。時代を下れば1930年代に盛んとなった超国家主義や皇国思想の基礎となっている。
いずれにせよ、現代に連なるこの国のかたちを創った偉大なる人物であることを理解した。日本人が抱く日本のイメージの大分を本居宣長に負っているのだから。

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