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hontoレビュー

「健康第一」は間違っている(筑摩選書)

「健康第一」は間違っている みんなのレビュー

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みんなのレビュー11件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (7件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
11 件中 1 件~ 11 件を表示

紙の本

たまには、こういう本を

2015/12/03 07:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いち映画ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者は科学ジャーナリストであり、科学全般を俯瞰出来るような立場にいる人物です。

その著者が『科学の世界は英語が中心である』と指摘しつつ、
『英語的表現が科学的探求に重要だとは言えない』と主張する。
むしろ『日本人が日本語で科学的に探究できる事が、科学的な探求を深める事が出来る』と、
提起しているのが、この本の特徴です。

そして『それを証明する事は不可能に近い事である』とも正直に認めてもいる。

証明できない事を、証明しようとしている姿勢を見せる点に、
著者の誠実さと真剣さが見て取れるところでもある。

列挙されている事象は、外因的要因に過ぎない。


その例として
英語レベルが高い韓国からノーベル賞学者が出ていない。

それに対し日本は毎年のようにノーベル賞を受賞している、という事実。

母国語で科学的な探求をしている国は世界的にごく少数。その中に日本があるという事実。

歴史的にみて
明治の時代に科学的な探求が進んでいた外国文献を理解する為に
日本がしたのは日本語に写しかえて、全く未知なる分野を
日本人が日本語で考えるようにした事ではないか、と主張している。

その一例として

スペクトロスコピーと言う学問があるそうだ。
日本では、これを「分光学」と呼ぶ。

「では、スペクトロスコピーとは、英語でどういうニュアンスのだろうか。これはスペクトルの測定研究という意味であり、正面に出ているスペクトルの方の意味が強く、それを導く道具のプリズムや回折格子の意味は、言葉という点では奥に隠されている。これに対し、日本語の「分光学」では逆で、分光=光を分けるという行為ないし方法論だけに特化して、この学問の本質を述語として明示しているわけだ」(P 207)

そのような記述に満ちている本である。

自分の問題意識に置き換えるなら、
日本語の、その表現の豊かは
気付いているところでもありました。

YOUに対してさえ
「貴女(貴方)」「きみ」「おたく様」「おまえ」「きさま」「てめえ」「おい」…

日本語の豊かさが
事象に対する見方の多面性を見せ、
多角的に探究できる条件になっているような
気がする。
この点についても本著作は触れています。

「面白い」とは知らない事を知り、
新しい知識を得る事に近い、
と思っている。

この本は、実に面白い本でした。

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2014/09/28 11:04

投稿元:ブクログ

「読売新聞」(2014年9月28日付朝刊)で、
前田英樹先生が紹介しています。
(2014年9月28日)

アマゾンで注文しました。
(2014年12月04日)

「まんだ、生きとるか。しぶといやつだな」
(あとがきにかえて/284ページ)
ここを読むだけで、腹の底から笑いと涙が
こみ上げてくる。
(2015年01月15日)

目次を読むだけで、この本の価値が分かる。
(2015年01月21日)

会う人ごとに、薦めています。
(2015年01月27日)

これは、思想の本ですね。
「健康」には関心のない人も、
読んだほうがいい。
(2015年02月06日)

胃の【要領】←【容量】ですね。
(230ページ)
(2015年02月06日)

238ページあたりは、
自動車の時速と同じ論法ですね。
喝采。
(2015年02月06日)

この本を書いた人、編集した人、
出版に携わったすべての人に、敬意を表します。
(2015年02月08日)

2014/10/13 00:18

投稿元:ブクログ

EBM with philosophy。
Evidenceに基づいていると言われている医療が意外と頼りないことをデータに基づいて解説し、次のステップをどのように考えていくかの選択肢を提示している。
ねちっこいとも言える論考を積み重ねながら、行き過ぎた医療や自身の健康欲に抑制をかけ、医療には書ける程度の付き合いで、自分より若い者達に資源を譲っていくことの意義を結論として導き出している。
EBMと哲学を同じ本の中でここまで濃厚に並列させている本は珍しいと思う。

2015/06/20 20:42

投稿元:ブクログ

物凄い刺激を受けた.医師が医療が目指す目的を本気で考えた好著だ.常識を打ち破る斬新な考え方が共感できる.立派な論文も様々な見方ができることを丁寧に説明している点は秀逸だ.P239の”「降圧薬により死亡が20%減少した」という記述は、「5年後の時点で、対照治療群の10%の死亡が降圧薬群で8%になった」と注釈を付けなければ正確ではない.”という件は非常に説得力がある.また、ガンや心臓疾患は生活習慣にその原因があるのではないという記述も納得できるものだ.認知症の増加と医薬品メーカーの関連を指摘していることも事実だろう.非常に 有益な著作だ.

2015/02/20 13:53

投稿元:ブクログ

定説のように言われている高血圧は悪い,喫煙は悪い,といったことにはあまり根拠がないということが分かる。非喫煙者で長生きしたほうが人生全体での医療費が高くなるといったことが隠されている。

医療の効果を高く見せているだけで,実は差は小さいということも。

2014/10/27に図書館に予約
2015/02/21にやっと届いた。

2014/12/31 21:32

投稿元:ブクログ

目を引くタイトルであるけども、中身を読むと納得。みんながそうしているから、そうなんだと思考停止に陥っている私達に警笛を鳴らしてくれています。

2017/03/15 15:15

投稿元:ブクログ

医療に対する違った目線は健在で、今回もあくまで医療に対する疑問が根底にある。トンデモ本と明確に違うのは、僅かな手がかりとか経験を誇張して個人的な主張に突っ走る訳じゃなく、あくまで根拠を元に議論が展開されている点。だからこそ、医療を受けないという選択肢にも、俄然説得力が出てくる(と自分的には思う)。生の引き際に関して考えるとき、有力な参考資料になり得ると思う。まさに自身や身内が生死を分ける場面にあるとき、是非手に取ってもらいたいと思える本。

2015/01/01 15:50

投稿元:ブクログ

読む前の期待と、読後の印象とで、ここ数年で一番、いい意味でギャップが大きかった本。
最近、がんは治療して苦しむよりも、放置しておいた方が結果的に幸せになれるという類の本を何冊か読んで、こんな考え方もあるんだ、と大いに共感している延長線でこの本を読んだ。
特に高齢者(70歳以上かな)の場合、医者の言う通りにいろいろと治療をしたり、節制したりすれば、何年、何か月かはひょっとすると長生きするかもしれないが、所詮わずかに長く生きるだけであって、好きなものを食べたいという食欲などを我慢して生きて本当に幸せな人生だと言えるのか。
健康欲、生存欲はどこまで行っても際限がない欲であって、それに最後まで囚われた生き方が、本当に良い人生と言えるのか。
両親も高齢化し、人生の終盤をどう生きるのがその人のためになるのか、ということを考えざるを得ない場面に遭遇するようになった今、とても深く考えさせられる1冊になりました。
健康をとことん追及すること、長生きすることは絶対的な是なのかという点について、新たな視点をつきつけられました。

2014/10/23 19:03

投稿元:ブクログ

とても参考になりました。まさに目からウロコポロポロでした。
名郷先生は、偏った考え方にならないようにするために四分割表を使って考えています。
この考え方は、意外と使えそうです。
一方向に偏り過ぎないように時々使用してみると良いと思いました。

http://ameblo.jp/nancli/entry-11939686216.html

2014/12/07 16:55

投稿元:ブクログ

これまで臨床で納得できず悶々としていた理由がわかったし、自分の考えに間違いはなかったとはっきり悟った。

2017/01/04 20:55

投稿元:ブクログ

健康欲がコントロールできないのは健康に価値を置きすぎるから、生存欲が捨てられないのは長生きするのに価値を置きすぎるから
常々健康は人生の目的ではなく、手段であると考えていたので共感できた。

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