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経済行動と宗教 日本経済システムの誕生

経済行動と宗教 日本経済システムの誕生 みんなのレビュー

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2015/02/14 10:47

投稿元:ブクログ

【結果】
・出版社の内容紹介
“日本の経済システムには欧米のシステムとは必ずしも同一でない特質があるとされる。例えば、個人でなくグループ行動に頼る傾向が強い、「ものづくり」に比較優位がある、人的資本が重視される、等々である。こうした日本経済の特質が、どのような社会的文化的な条件の下に成立したかについて、本書は宗教の変化とその経済行動へのインパクトから分析する。”



【目次】
目次 [i-viii]

序章 日本経済システムの探求 001
1 二つの個人主義と二つの経済システム 011
   イギリス:世俗内経済活動の正当化と他者に距離を置く個人主義・供給主導型経済/日本:求道主義と他者を意識した個人主義・需要主導型経済
2 本書の構成 019

第1章 経済行動と宗教はどうとらえられてきたか 021
1 ウェーバー、ベラーとグライフ 021
   ウェーバーにおける経済行動の宗教的基礎/ベラーの埋没された超越性論/グライフの比較宗教論
2 本書の分析の課題と方法 044
3 個人主義について 052

第2章 宗教の変化――日英比較 061
第1節 イギリスにおける宗教の変化 066
  1 宗教改革の背景
  2 宗教の変化 ルター/カルヴァン
  3 イギリスにおける宗教改革
    改革の経過/教皇・国王そして神/教区から信団へ:独立を目指す個人主義/イギリスの宗教改革の性格規定
第2節 日本における宗教の変化 099
  1 宗教の変化の背景
    古代律令社会の崩壊と中世社会への移行/仏教への期待と仏教界
  2 仏教における革新
    大乗仏教/本覚思想・鎌倉新仏教・顕密体制論
  3 凡夫論の流れ:天台本覚思想
    事常住の思想/仏性論/即身成仏/本覚思想における実践と悟り/草木成仏の思想
  4 他力化の流れ―鎌倉新仏教
    専修念仏へ/絶対他力本願
  5 宗教の変化の定着と日本経済の三局面
第3節 ウェーバーによるプロテスタンティズムと原始仏教の比較 141
    プロテスタンティズム/原始仏教/「生活態度」そして経済行動への効果

第3章 宗教の変化と経済社会システム――イギリス 149
第1節 身近な他者に距離を置いた個人主義 152
  1 カルヴァン主義
     予定説と他者/功利主義/薄い道徳論と他者の意識
  2 イギリス経験論
     オッカム/普遍論争とオッカム/ロックの経験主義
  3 ロックからヒューム、スミスヘ
     ロックにおける自我の発見/ヒュームの想像概念/スミスの共感と公平な観察者の慨念
第2節 所有権とその社会的機能 181
  1 日常生活としての私有財産の肯定
     日常生活の肯定/財産権
  2 ロックの所有権論
     『統治二論』の背景と目的/統治論と所有権論/財産所有者の権利と社会的機能
第3節 供給主導型経済システム 203
  1 見えない買手に対する供給システム
     道徳空間/身近な他者とのかかわり
�� 2 産業革命への道
  3 J・S・ミル『自由論』の個人観

第4章 宗教の変化と経済社会システム――日本 225
第1節 易行化と個人主義 230
  1 現世肯定
  2 求道主義
  3 個人主義:自己実現と他者による評価
     自己実現のための個人主義/自然との共生思想/山崎正和の「柔らかい個人主義」論/仏教における他者の意識
第2節 手工業における需要主導型生産システム 256
     律令制の下の官営工房と運輸交通組織/私営工房化と商品市場の展開/求道主義と工芸の発達・ものづくり/
     室町期における首都市場圏と地域間流通
第3節 需要主導型経済システム 272
第4節 福沢諭吉の経済論における人的資本と個人主義 279
     経済成長論/人的資本/他者とのかかわり/インヂヴヰ゛ヂュアリチ・独一個人の気象論

第5章 家族の構造の日英比較史 297
第1節 イギリスの家族 303
  1 初期条件
  2 黒死病期まで
     所有権/土地市場/財産の移転・相続
  3 黒死病期以後近世まで
     所有権/土地市場と財産の移転
  4 マルサス的メカニズムの消滅
  5 イギリスの家族構造の変化
第2節 日本の家族そして「家」 324
  1 私的財産継承の視点
  2 初期条件
  3 財産としての官職・官位
  4 人的資本の継承
  5 土地の私有
     私的土地所有の拡大期/荘園公領制の時期/荘園制の動揺解体期
  6 家の形成過程
  7 武士・封建制と中世
     武士の成立/武士、家および個人主義/中世と封建制
第3節 結論 379

第6章 市場経済化と村落共同体――日本とイギリス 383
第1節 市場経済移行と集団行動に関する二つの均衡 385
第2節 イギリスにおける土地所有の個人化と共同体の解体過程 391
  1 荘園制度と農村共同体
  2 労働市場の発展
  3 商品市場の遅れた発展
  4 土地の私有化と共同体の解体
第3節 日本における市場経済化と個人所有 410
  1 小農経営の成立過程
  2 石高制の下での農村と農民
  3 商品市場の発達
  4 労働市場の生成
  5 個人所有化
第4節 結論 426

終章 宗教の変化と日本経済システム 429
1 日本の個人主義に関する含意 430
   「顔の見える他者の集団」/ネガティブな個人主義の可能性
2 日本経済の特質に関する含意 434
   需要主導型経済と「ものづくり」/日本的企業システムの宗教的基礎/市場経済化における特質/
   日本の長期的経済発展における三局面
3 結びに代えて 441


注    [445-493]
あとがき(2014年夏 著者) [495-499]
参考文献 [xi-xxxi]
事項索引 [iii-ix]
人名索引 [i-ii]

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