紙の本
これぞ「SF」ショートショート集
2007/01/27 13:32
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:祐樹一依 - この投稿者のレビュー一覧を見る
星氏は元から、SF小説の書き手で、数多くのショートショートの中でも、サイエンス・フィクションの占める割合は結構高い。その中でも本作は宇宙へ少年少女が飛び出していき、様々な冒険を経験する、という、ど真ん中のSF。「スペース・ファンタジー」という誤訳がまかり通ってしまいそうなくらいに、誰もが考え夢見る、ファンタジーたっぷりの科学と宇宙の物語。本書の世界観は、現代より科学が発展して、地球人が宇宙にどんどん進出して行っている時代、という架空のものなのですが、そこには科学を論理で解きほぐす必要などなく、そうだったらいいな、ということがまさにそうである世界が基盤として成り立っているために、すんなりと物語の中に進んでいくことが出来るのです。大人も子供も同じように考える、未知の未来の図がそこかしこにあるために、真っ白な気持ちで楽しむことが出来ます。
星氏お得意、小さな話が積み重なって、大きな物語を形作っているという、ショートショート短編集でもあり、始終に盛り上がり先が読めない展開、意外な問題の発生、そして対処の方法、と楽しさてんこ盛り。これぞ星新一ショートの真骨頂と呼べる一冊。
(初出:CANARYCAGE)
紙の本
ヘイ、宇宙一丁、おまちぃ!(ふたつあるよね…?)
2007/01/07 22:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:宇宙の三文文士 - この投稿者のレビュー一覧を見る
星新一には珍しく、長編ふたつです(わかってんじゃん)。
長編といってもひとつ百ページくらいですから、夕ご飯は食べられます(なんのことだ?)。
無添加、無着色、無香料(…)。余計な演出を極力排し、素材の味で勝負。手軽に宇宙の大冒険が味わえます。
味わいは素朴ですが、ご安心ください。しっかり、一番出汁の「ホシシンイチあじ」。いい調子こいてます(たたられるって!)。
ホシシンイチあじの「うちゅうゴハン」(はぃ!?)。お、い、し、い(やめろってば)!
紙の本
定番のジュブナイルSF
2023/04/30 13:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K.ザムザ - この投稿者のレビュー一覧を見る
低年齢向けの中編2作品が収録されている。表題作「宇宙の声」はSF冒険物としてややベタな感じがする。「まぼろしの星」はただの子供を対象にした話にとどまらず苦い味わいを含む結末で星新一らしさを感じることができた。
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借本。
面白いと言えばそうだけど、ちょっと子供向けかも?
SFが苦手な人でも読める本だと思いました。
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宇宙基地に連れてこられたミノルとハルコは、奇妙な“電波幽霊”の正体をつきとめるため、基地隊員のキダ、特殊ロボットのプーボと広大な宇宙空間へ旅立った。ものすごく攻撃的な鳥が支配するテリラ星、あらゆるものを食べつくす恐ろしい植物に占領されたオロ星、かぶと虫のような怪虫に滅ぼされてしまった無人の星など、果てしない宇宙で彼らは大活躍!すばらしい空想の世界に読者を誘う、傑作ジュブナイルアドベンチャー。
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読みやすくて絵本みたいで可愛いです。
同い年の幼馴染の間柄にもかかわらず「ハルコさん」と呼ぶミノルにきゅん(そこか)
プーボのビジュアルに思わず和み噴出しました(笑) みかん・・・!?
ぺロは「クレしん」のシロのイメージ。白くてかしこくてわたあめとか出来そう(笑)
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星新一=ショートショートのつもりで買ったのですが、これは宇宙を旅するお話が2作入っています。
表題作の『宇宙の声』は、宇宙での仕事に憧れるミノルとハルコが、ロボットのプーボと一緒に宇宙で活躍する話。『まぼろしの星』は父に会いに、ノブオとペロが次々と星を巡る話。
絵も可愛いし、それほどブラックなところもなく、子ども向けなのかな?? どっちも子どもたちが利発すぎて可愛いです。
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・8/14 読了.少年ジュブナイル物が2編の本だった.シチュエーションや展開がどちらも似ていたな.歯切れのいい文体ですらすら読めた.
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挿し絵の量やどこか文体や物語の組み立てが対象を低年齢向けにして作られたもなのかも。これを読むのがもう少し昔なら面白かったのかも知れないが、今では漢字をつけたり行間を詰めてた方が受けとる印象は良かったか。
話はじっくりと論理の積み重ねをつけていくように課題を乗り越えていく主人公が、宇宙を舞台にした冒険をしていく話なのだが、淡々とした流れがどうも話の最中に降りかかってくる問題にリアル感が感じさせられなくなってしまっていた。問題をどうやったら解決できるかという実践をなるべく科学や生物みたいな部分の初歩知識を使っていくという部分がキモ。
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【あらすじ】
宇宙基地に連れてこられたミノルとハルコは、奇妙な“電波幽霊”の正体をつきとめるため、基地隊員のキダ、特殊ロボットのプーボと広大な宇宙空間へ旅立った。ものすごく攻撃的な鳥が支配するテリラ星、あらゆるものを食べつくす恐ろしい植物に占領されたオロ星、かぶと虫のような怪虫に滅ぼされてしまった無人の星など、果てしない宇宙で彼らは大活躍!すばらしい空想の世界に読者を誘う、傑作ジュブナイルアドベンチャー。
【感想】
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今回は短編集というよりは、中編という感じ。
でも、一つ一つの話は短くまとまっているので、授業の合間でも区切りよく読めました。
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いろんな星が出てきておもしろかったです!
星さんのは、ひとつの話でその話で伝えたいメッセージが明確にわかるんだけど、児童書っぽくない。
メッセージが1つじゃないからかな。
だから淡々と読めるけど、読了感がある。
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「宇宙の声」3
著者 星新一
出版 角川文庫
p41より引用
“学問的に面白い研究であり、それはついに成功した。
しかし、とんでもない植物ができてしまったのだ。”
ショートショートの代名詞とも言える著者による、
中編二作を収めた一冊。
幼なじみの二人が、
ある日公園で気を失ってしまって・・・。
上記の引用は、
表題作の中の一文。
単行本の出版は昭和44年ですが、
現在の遺伝子組み換え作物の出現を予言しているかのようです。
あまりに人間にとって便利なあり方を自然に求めすぎるのは、
この一文のような結果になりかねない、
とも言えるのではないでしょうか。
この著者に珍しい中編作品なので、
ショートショートだと思って購入すると、
長い作品が苦手な人は辛いかも知れません。
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久しぶりに星新一作品を読みました。
短編?が2つ。どちらも宇宙で働くことにあこがれる少年少女が主人公。
うーむ。面白かったけれど私はもう一度読み返したいとは思わないかもしれない。淡々と読み進められるけれど、そのまま最後まで読んでしまう感じでした。
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やっぱり星さんはショートショートかなあ。という感じがしました。
でも宇宙の声もまぼろしの星も続きが気になって、ページが進みました。