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更級日記(角川ソフィア文庫)

更級日記 みんなのレビュー

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みんなのレビュー14件

みんなの評価4.1

評価内訳

14 件中 1 件~ 14 件を表示

紙の本

今なお新鮮な千年前の書評

2011/07/30 15:16

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:辰巳屋カルダモン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 面白い本を読めば感想を書き残したくなる。誰かに感激を伝えたくなる。本好きの思いはいつの時代も変わらない。物語が生まれ、愛読者を獲得した瞬間にその行為は始まったのだろう。
『更級日記』は日本最古級(世界最古級かも?)の「書評」と言える。レビューするのは、かの『源氏物語』である。

 学問の神様・菅原道真から5代あとの菅原孝標、彼の娘が『更級日記』の著者だ。当時、女性の名前は記録されないので「たかすえのむすめ」と呼ぶしかない。
リアルタイムの日記ではなく、13歳ごろから52歳ごろまでの出来事を晩年に回想する形である。

 家柄ゆえか、著者は幼いころから読み書きや和歌を仕込まれたらしい。継母や姉に『源氏物語』の断片を伝え聞いて「ワタシも読みたい!」と夢を膨らませる。
父の転勤で都に戻った彼女は、夢かない、たくさんの物語を読めるようになる。思う存分、物語が読めるならば「后の位も何にかはせむ」(天皇の妃の位だっていらない)と言ってしまうほどの没頭ぶり。同じ本好きとして、とても親しみを感じる場面だ。

 『源氏物語』の世界に憧れ、素敵な恋愛を夢見る、千年前の文学少女の書評は……。思い入れが少し強すぎるものの、登場人物が魅力的に紹介されていて、優れた「書評」だ。物語の舞台、宇治を訪れた際の感激のルポ付き。
あらためて純な気持ちで『源氏物語』を読みたくなった。

 日記全体も構成がしっかりしていて読み応えがある。肉親の死、ペットロス、就職(宮仕え)の期待と緊張、結婚への戸惑い、晩年の寂しさ……と、内容は何とも現代的だ。しょせん、物語世界は夢でしかないと悟り、現実と向き合ってゆく彼女。前向きな姿を応援したくなる。

 平凡な女性の生涯を描いて、かえって新鮮な古典だ。何気ない日々の営みの大切さを教えてくれる。控えめな佇まいが長く愛され伝えられてきた理由だろう。

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紙の本

菅原嬢は私の友達!

2016/01/24 20:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

清少納言の「枕草子」に続き、菅原高標女「更級日記」を同じビギナーズ・クラシックスシリーズで読みました。日本の古典文学を代表する女流作家なのに、どちらも本名が分からないのは残念なことですね。父の菅原高標は菅原道真の5代目、母は「蜻蛉日記」の作者である藤原道綱母の異母妹、ということで菅原高標女はなかなかのインテリ家庭で育ったようです。父の赴任先である上総の国で10-13歳の間過ごし、その間に継母や姉から今はやりの物語(源氏物語など)を断片的に聞いて、その物語をいつか読みたいと強く願うところから日記が始まります。やがて父の任期終了で京に上ることになり、上総の国から京までの3か月の大旅行の様子が日記に記されています。当時女性がそんな旅をすることなどあり得なかったので、彼女の天地のひっくり返るような感動とかが生き生きと伝わってきます。

そしてこの彼女、京に着くなり、家人は引っ越しの片づけに大わらわだというのに、お母さんに物語が読みたいとねだるんですね。これ、すごく気持ちが分かります。私も本の虫なもので。ただ私は人にねだるわけではなく、自分で勝手に買い込んでくるわけですが。とにかくお母さんのおかげで早速いくつかの本が手に入り夢中になって読んだ、と菅原嬢はのたまうわけです。

でも源氏物語など断片的で、話が見えないので、一度最初から最後まで全部読みたいと切に望む菅原嬢。うん、うん、そうだよね、とうなずく私。

この菅原嬢はこと文学に関しては縁故に恵まれていたようで、なんとおば様から源氏物語全巻といくつかの現在では散逸してしまっている物語をプレゼントされたのです! 彼女はそれこそ昼も夜もなく自室に引きこもって物語を読みふけったそうで。またしても、うん、そうだよね、一気読みするよね!とうなずいている私。

菅原嬢は光源氏のような男性が現れることを夢見、また浮舟のように愛し隠され儚くなりたいと願ってましたが、そこはまあ現実になるわけでもなく、彼女も後年反省するわけです。だんだん信心深くなってきて、何それの夢を見た、とかいう段になってくると、さすがに共感できなくなってきますが、日記と言うだけあって、気取ったところもお堅いところもなく、彼女の願いや喜びや悲しみや迷いなどがかなりストレートに書かれていて、人としての親しみを覚えます。それと比べると、清少納言の「枕草子」は【上から目線】の感じが強いように思えます。

原文の方で、おや?と思ったのは、自分の子供のことを「幼き人々」と言っていたり、姉のことを「姉なる人」、兄弟のことを「はらからなる人々」、夫のことを「児(ちご)どもの親なる人」と言っていること。この「人(人々)」の用法はなんでしょう? 分からなくはないのですが、不思議な感じがします。

この本も、段ごとに現代語訳・原文・注釈という風に構成されていて、古文が苦手な人でも原文に触れつつ意味が分かるようになっています。

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2012/10/29 16:39

投稿元:ブクログ

『日本人なら知っておきたい日本文学』(海野凪子&蛇蔵)を読み、興味を持ったので読んでみた。

「中二病的な夢見る文学少女」時代を過ごし、なんとなく大人になり、晩年になって初めて若かりし日を後悔し、信仰と家族の幸せなどを想う……少女時代は「ダメだ、この子」と、思わず爆笑しながら読んだけれど、後半はわが身の現在進行形を見ているようで、なんだか居た堪れなくなってしまった。

すべてにおいて、現代人にも十分通じ、理解と共感できる考え方と生き方ではないだろうか。他の現代語訳や解説本を読んでみたい。
お気に入りの古典文学になった。

2007/05/20 21:01

投稿元:ブクログ

いつの時代も本に憧れた少女は同じ、「都に行って、たくさん本を読みたい」と夢を見る。都までの旅の風景や日々をつづった記録。

2011/08/12 17:52

投稿元:ブクログ

2011/08/12

まだ女性に名前のなかった平安時代、
考標の娘という、幼い頃から物語に憧れ、
日がな読書だけをしていたいという夢を持っていた女性の日記。

物語を読み耽るという夢は叶ったものの、
現実には源氏物語のように素敵な未来が訪れることはなく、
夫の死別後、後年にはそのことを
『よしなき(何の役にも立たない)物語』などと
切り捨て、後悔しているのがとても悲しい。

古典は主語が往々にして省略されるので、
原文だけで読み進めるのは非常に難しいと思った。
また、更級日記の名前の由来が姥捨山だということには、
驚かされるとともにとても切ない思いがする。

2009/05/03 23:25

投稿元:ブクログ

物語が好きで空想ばっかりしていたり、夫がいなくなってから「もっと大切にすれば良かった」と思ったり、
特にドラマチックなことはないけれど、ささやかな幸せや悲しみのなかで生きている女性の半生。
自分は平安人でも貴族でもないのに、すごく共感できる。

【X】

2011/09/10 22:00

投稿元:ブクログ

2年ほど前、学校の古典の時間に、ほんの少しだけ読み、「夢見る文学少女なんて素敵!」と思い(笑)とうとう、文庫本買ってしまいました。
前半は、物語を読みたいと夢見る少女時代の話。後半は大人になり、宮仕え、子育て、旅をする話など。そして最後は夫の死などがあり、重い雰囲気で終わっていきます。
個人的には、継母との別れ、乳母や姉との死別など悲しい事件があるものの、きらきらした少女時代の部分が好きです。

訳文も原文に結構忠実で、比べながら読むにはよかったです。

2014/07/13 22:04

投稿元:ブクログ

 図書館から借りました


 更級日記の作者は菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)。
 その抜粋したもの(?)を現代語、原文、解釈、の三つでわかりやすくしたもの。

 『姫のためなら死ねる』という漫画(百合。清少納言と定子のいちゃこちゃら)に出てきたのですが、更級日記をよく知らず、「え、こんなオタクな内容の日記なの?」と、興味を持ち、読んだのでした。

 ・・・・・・人間って、このころから成長してないんですね!

 まあそれはさておき。

 ふんわふんわと物語に耽溺してきた少女時代。
 その後、行かず後家化させられていた(親が悪いよ、これ)けれど、それでもやはりどこかふわふわしていた彼女。
 なんていう、生々しさ。
 居るよね。なんか、こんな人、現代にいっぱいいるよね?

 親が引退して、彼女が仕事に出ると、ようやく親たちは彼女に結婚の世話をする。このとき、すでに30歳を過ぎている。
 なんで、その前に世話してやらなかったというと。
 家の切り盛りをさせていたからだ。
 親が引退(父は引退、母は出家)して、人付き合いや、死んだ姉の子らを全部任せてしまったからだ、この物語に耽溺しがちのお嬢さんに。
 そんで、外に働きに出かけると、あわてて結婚相手をあてがう。
 自分たちで使い勝手が悪くなったので、世間体に合わせることをようやくやったわけだ。

 ただし。選ばれた旦那はちゃんと良い人だったらしい。
 そんなに出てこないが、鷹揚である。

 
 このころの人にしては「不信心」で、お祈りするのも「源氏物語読みたい。早く京にいかせてよー」と、等身大の仏様作らせて祈るとか、そういうレベル。
 そういう子なのですよ。

 こんな話とは知らなかったので・・・古典って奥が深い。

2009/08/07 23:54

投稿元:ブクログ

『更級日記』(菅原孝標女、川村裕子編、2007年、角川文庫)

「あづま路の道の果てよりも、なほ奥つがたに生いいでたる人、いかばかりかはあやしかりけむを」で始まる平安時代の古典。

物語の中の理想に憧れ続けた少女時代、パートタイムとしての宮中生活、晩年の現実的な仏に頼る生活を描いたもの。

晩年、夫の出世を望んだり、息子を育てることに生き甲斐を見出だしたりする作者の生き方には感動電球

(2009年8月7日)

2010/03/09 23:45

投稿元:ブクログ

源氏物語の登場人物にあこがれる主人公。
そういうところは現代の女の子となにも変わらないんだなぁと思った。
機会があれば全文を読んでみたい。

2016/11/17 22:19

投稿元:ブクログ

物語が好きになり、読みたくてたまらなくなる純粋だった主人公が、現実を知り、埋没していく中、運命の出会いをして、でも現実は物語のようにうまくいくわけでなく。ただ夫は冷たい訳ではないのでそこは蜻蛉〜の兼家とは違う部分です。

2010/10/23 15:45

投稿元:ブクログ

 一つ一つの喜びも悲しみも、人の一生という長いスパンで考えると、長い川の途中にある滝や急湍のように一瞬のことで、海につくころには緩やかな流れとなって・・・老年になって自分の人生を振り返るのはどんな気持ちだろう。
 自分の人生を失敗・反省としてこの日記を書いているような印象を受けた。小説の世界にばかり思いを馳せ、実生活でやらねばならないことを疎かにするあたりは耳が痛いが、やっぱり愚かなことだ。
 でも、解説にもあるように、どこか楽しい思い出として過去を思い出しているのがイイ。自分にとって「失敗だ、黒歴史だ」とおもっていることはもちろんあるが、数十年後の自分がそれを振り返った時、自分は何を想うだろうか。

2008/09/20 13:38

投稿元:ブクログ

原文、現代語訳、解説に加えて、写真やコラムも挿入されているお得な一冊。…なんつって、ほとんど原文は読まなかったけど。主人公の、先のことを考えず、ただただ大好きな物語を読んで過ごす姿が他人とは思えず。私もいつかこの主人公のように後悔するのかなあ。

2015/02/05 21:48

投稿元:ブクログ

文学少女だった筆者が年を重ねて夢に見たことに後になって気付く。更科は夫が亡くなった長野の最終赴任地から名付けられている。

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