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日本探検(講談社学術文庫)

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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.7

評価内訳

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2017/01/19 15:01

投稿元:ブクログ

突然の梅棹忠夫マイブームで。カラコラムや東南アジア、モンゴル探検を通して「文明の生態史観序説」というダイナミックな文明論を展開した著者が海外と同じように国内を歩いて考えた論考集。 「なんにもしらないことはよいことだ。自分の足であるき、自分の目でみて、その経験から、自由にかんがえを発展させることができるからだ。知識はあるきながらえられる。歩きながら本をよみ、よみながらかんがえ、かんがえながらあるく。これは、いちばんよい勉強の方法だと、わたしはかんがえている」この宣言がかっこいい!1964年のオリンピック前に変わりゆく日本を現場から感じています。自分としてはバックツトゥーザフューチャーみたいに現在の日本になる前の日本を探検するように梅棹忠夫の探検を追体験する二重の旅としての読書でした。探検場所のチョイスもセンスいいです!「建設の論理、存在の論理」みたいな提示の仕方にも物ごとを見つめる視野の大きさと視点の高さと視座のユニークさを感じます。もっとも2017年現在の日本は存在の論理の再構築が求められているような気がしますが…これから「文明の生態史観」に戻ってみます!

2014/12/04 14:03

投稿元:ブクログ

北海道に独立論があったのをはじめてしった。しかも、梅棹先生は、ヨーロッパとアメリカやオーストラリア、ニュージーランドとの対比で、本州に対する北海道を論じている。おどろきである。本書のなかでもっとも興味深かったのはもちろん、「高崎山」だ。日本の霊長類研究についてそのなりたちから論じている。伊谷君とか河合君とか、君づけでよんでいるところがたのしい。波にのまれて船がひっくりかえり死にそうになっても研究ノートの入ったカバンをはなさなかった伊谷君はえらい!ほかに、出雲大社と結婚式の歴史とか、日本の道路事情とか、しかしまあ興味のはばがひろい。いまから50年以上もまえにかかれた論考である。それがいまになって文庫化される。これは著者がまだまだよみつがれている証拠だろう。というか、いまだからこそ梅棹をよまなければいけない。つくづくそうおもう。時代がやっとおいついてきたのだ。

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