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政治改革の熱狂と崩壊(角川oneテーマ21)

政治改革の熱狂と崩壊 みんなのレビュー

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みんなのレビュー4件

みんなの評価3.3

評価内訳

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4 件中 1 件~ 4 件を表示

2014/09/13 14:30

投稿元:ブクログ

田中は佐藤のにおいのするものは全て撤収させた。
田中が目指したのは、エネルギーの安定供給。
GNPでは66年にイギリスを抜き、67年にはフランスを抜き、78年には西ドイツを抜いた。
田中は非常に合理的なので、参議院には興味がなかった。
田中はアメリカがバックにいようと、福田、三木、司法がかかってこようが、自分には圧倒的な民意がついている。エリートパワーではなく、民衆の海から這い上がった、たたき上げのパワーで乗り越えてみせるという田中の意気込みがあった。
中曽根は権力の行使には自生的であり、自ら抑制することを心掛けていた。なぜなら権力には魔性があるから。

2014/09/28 13:36

投稿元:ブクログ

田中角栄の時代から安倍政権まで、元財務大臣の視点から描いた本。
金融緩和のあとは、必ず問題が生じるという考察は、現在の異次元緩和の時代への警鐘でしょう。
できれば、元小沢一郎氏の側近としてその辺りを詳しく描いてくれたならもっと良かったと思います。

2014/11/26 00:45

投稿元:ブクログ

☆2(付箋7枚/P280→割合2.50%)

田中角栄の系譜につらなる財務官僚出身の政治家である著者。
小沢一郎までの彼の歩みは、消費税導入が日本経済には必要であるとの確信がメインだった。もう少し、経済理論周辺の持論を語って欲しかったかな。多様な人物模様は面白かったです。

・入省直後の、ある集まりで、福田の話を聞いたことがある。その時、福田は「世界の経済は固定相場制ではダメなんだ。変動相場制でなければならない」と主張していたことを覚えている。当時は1ドル=360円の固定相場制。「すごいことを言う人だな」と圧倒されたものだ。

・こうした中(1973年に金融緩和とオイルショックの影響で11.7%物価上昇=インフレになったこと)、田中が突然こう言いだした。
「統制だ!こんなに物価上昇が続くなら経済を統制して下げればいい」
経済理論には素人だからこういう発言ができるということもあるが、田中は物価上昇の原因が、金融緩和と列島改造論以外にもあると思っていた。それは商社の買い占めである。オイル・ショックに乗じて商社が商品を買い占め売り惜しみをしているという指摘があった。実際、私も某大手商社が塩と米をコントロールして不当な価格つり上げに関与した連中を取り締まって逮捕しろと言い出した。
ところが、その剣幕を前に当時自民党の副総裁だった椎名悦三郎が「それは違う」と諌めた。椎名は満州で活躍した革新官僚の一人だ。岸信介の下で統制科長などを歴任し、帰国してからも岸商工大臣の下で商工次官を務め、戦時下での統制経済をリードした。その椎名が統制は不可能だと田中を説得した。
「私は統制官僚だった。だからわかるが、経済を統制し始めたら店先に並ぶ植木鉢の値段まで統制するようになるんだ。自由経済になった今、現実にはそんなことできないんだよ。役人を何万人増やしたってできやしない」

・田中は必死に稼いで、必死に配った。政治とカネの問題はいまだ尾を引くが、食うや食わずで困っている人にとって、喉から手が出るほど欲しいものは、高尚な理屈ではなく、一握りの米であり、さしあたりの資金だ。人のために資金を出すことは、貸すだけでも難しい。これは人間の胆力だ。

・この選挙の前、私は田中から目白の自宅に呼ばれた。金権批判に配慮して導入された比例代表制だが、田中はこう言った。
「比例代表制の選挙などというものは、業界代表の年寄りや、引退間際のベテランタレントがやることだ。最終的にはこの制度はなくなる。参議院で人減らしをするための経過措置だ。お前のように、これからの人間が比例代表などにいたら中途半端になってしまう。お前は衆議院に鞍替えして選挙区から出ろ」
そして「お前はどこに住んでいる」と聞くから、「東京です」と答えると、「これから先、東京は自民党では勝てっこない」と言う。「田舎はどこだ」と聞くから「広島の福山市です」と言うと、「そこは宮澤(喜一)の地盤だから難しい」と。
その後が面白かった。
「よし、俺がお前の田舎をつくってやる。東京だと11区というのがあって、ここは八王子とか青梅、町田で都会の田舎だ。もう一つは神奈川3区。藤沢市や���模原市など県中央部で内陸農地なども多い。お前、どっちがいい」と迫ってきた。
「私は藤沢で税務署長をやっていたから、神奈川3区の中小企業の経営者たちには評判が悪いんです」私がこう答えると、「それだ、それだ。神奈川3区にしろ。お前、選挙っていうのはな、無名より悪名というのが常識だ。悪名の方がいいんだ。無名は認知度ゼロだ。悪名は少なくとも名前が知れている」

・「元気を出そう!まだまだ行ける」と国民に夢を与えるということは、経済運営では必ずと言っていいほど間違ったことをやる。逆に言えば、だれよりも一歩前へ飛び出し、常識を逸脱しないと、人々に夢を与えることはできない。

・若くして大平が強調したのが「楕円の哲学」だ。物事の中心は一つではなく、何事も楕円のように二つあるという。自由と統制、保守と革新、弱者と強者、世の中はアンビバレントな価値観が同時存在することで均衡を保つ。どちらが欠けても成り立たない。

・大平は、徹底した行政改革、歳出カットが、まず必要だと考えていた。
「樫の木の養分が足らないときには、枝や葉を切り落として、いわば棒樫にしないと、その樫の木は枯れるにきまっている。一先ず棒樫にすることが、樫の木の命を救い、やがて年月が経つに従い養分が増すに応じて枝や葉をつけ、やがては鬱蒼たる大木に成長することになるのである」

2016/05/25 22:59

投稿元:ブクログ

元大蔵官僚で後に代議士になった藤井裕久氏による正解について綴った一冊。

大蔵官僚時代から自民党の中枢と関わり、その後代議士となり、大平、小沢と派閥の領袖と接してきた中での実体験を元に書いてあるので、説得力が違う。
一貫して間接税導入、間接税導入後はそれを福祉の財源とすることを旨としてきたその姿勢には胸を打たれた。

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