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日本の海洋資源 なぜ、世界が目をつけるのか(祥伝社新書)

日本の海洋資源 なぜ、世界が目をつけるのか みんなのレビュー

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2014/10/13 08:38

投稿元:ブクログ

日本は国土面積はそれほど広くないのに、多くの人が住んでいて、ある程度恵まれた生活をしています。その一つに気候や地形が関係していると思われますが、この本のテーマである、日本が海洋資源に恵まれているというのも大いに関係していると考えます。

日本人の先祖は海と上手に付き合ってきましたが、最近ではそれが活かしきれていない、または更に活かすためにはどうすべきかを、この本の著者である佐々木氏は述べています。

原発にエネルギーを頼ることができなくなった今、海洋資源を活用して日本で暮らすメリットが更に良くなるようになって欲しいです。

以下は気になったポイントです。

・人口増加と経済成長が続く中で、地球温暖化対策より深刻なのが、食糧と資源獲得で、各国の競争はますます激化する(p20)

・自立的海洋資本の社会的仕組みとして、1)海洋環境(水産資源、海洋エネルギー資源・鉱物資源等)、2)海洋インフラ(船、防波堤、漁協、加工・港湾施設等)、3)海洋制度資本(海洋面積を活用するための法制度等)があり、これらの充実が欠かせない。さらにこれらがバランスされる必要が有る(p25、35)

・イタリア食材は輸出額において日本食材の10倍の利益、日本の食材が人気があるにもかかわらず利益が少ないのは、付加価値の少ない生の状態で輸出されるから(p30)

・太平洋戦争で商船の80%を失ったが、着実な復活を遂げたが、2006年に韓国や中国に受注量で抜かれた(p30)

・外航船員に占める日本人の割合は4%に満たない、1974から2012年にかけて、56.8千人から2.2千人に激減(p49)

・寿司ネタでサケ類は、寄生虫がいる場合もあり敬遠されていたが、1980年代から需要が増えた理由として、1)冷凍技術の向上(マイナス20度以下でい1週間保存することで死滅)、2)養殖技術の進化により安価なチリ産が増えた(p64)

・鰻は、環境省が絶滅危惧種に指定したのに続き、2014.6には、国債自然保護連盟も日本鰻を絶滅危惧種に指定
した(p70)

・水産という言葉は、漁業・養殖・加工を3つの柱として明治15年に定義された(p88)

・日本は海に囲まれているというよりも、海流に囲まれていると表現すべき(p101)

・311により養殖施設、加工施設は打撃を受けたが驚異的な復興により水揚げ量は回復したが、戻らない問題として価格が暴落したことにある。外国産の養殖サーモンが輸入されたから(p115)

・日本からアフリカ諸国に輸出されるサバは世界一安い。ノルウェー産はタイセイヨウサバで、マサバに近い種であり脂が乗っていて美味しい(p116)

・昆布やカツオ節のダシから生まれる「うま味」成分は、第5の味(酸、甘、苦、塩に続く)として世界に知れ渡った。2002年に舌の表面に、グルタミン酸を感知する受容体が見つかったことで、独立した味であることが明らかになった(p119)

・三次元物理探査船「資源」による調査(2007-2012)により、北海道から沖縄までのEEZにおいて、各地に石油が埋蔵されていることが明らかになった。代表的なのは、新潟県佐渡島沖、中東の中規模レベルの油田であることが、2013.4から3ヶ月の調査で判明した(p178)

・メタンハイドレードも2013末に鉱山が大規模に露出しているのを発見、2013年から日本海側でも調査が開始された(p181)

・IPCCから漏洩した情報によると、地球は寒冷化に向かっていて、2012年に最小を記録した氷床面積が2013年には増加をし始めている(p190)

・アメリカ合衆国では、地方における人材育成をおこなうために、州立大学を設置して2つの使命を持たせた。一つが研究機関、2つめが地域振興(p210)

・日本列島は、6852の島から形成、421が有人島、他は無人島、島嶼のみならず沿岸部の人口減少が激しく、都市部に流出している(p212)

・鈴木善幸氏は福田内閣時の農林水産大臣として、日ソ漁業交渉を行い、領海3海里を主張、ソ連は200海里を主張し、話が通じなかった。帰国後、200海里法案を国会に提出し、国益のため与野党団結して2週間で成立させた(p230)

・日本は建国以来、肉食が禁忌で、動物を口にしない生活を送ってきた先進国では日本のみ。もし動物を主食としていたなら、島国である日本の山はたちまち、禿山になっただろう(p243)

2014年10月13日作成

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