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2015/03/24 23:36

投稿元:ブクログ

『東大のディープな世界史』の第2弾となります。東大入試をはじめ、世界史の論述問題は今まで得た知識を総動員して、縦横に組み合わせて一つの芸術作品を作っていくようです。その完成度はもちろん解答者によって違いますし、教師の間でもまさに「芸術作品」と呼べるものから、単に単語をつなげただけの「駄作」まで幅広くあります。何となく数学の証明問題にも似た感がありますね。世界史論述問題の傑作とは、やはり教科書に出てくる基本的な内容をしっかり押さえ、そこから展開してる文章です。一方駄作はさっき言ったように単に単語をつなげただけものそうですが、一見唸らせる様に見えるものの教科書の隅をつついても出てこないような難しい単語をこれ見よがしに使用してごまかしているものもそうです。私自身、これを肝に銘じて生徒たちに説明していきたいと思います。

では、以下面白かったところや目から鱗が落ちたところを
「ヨーロッパはバター圏とオリーヴ圏に分かれます。境目はアルプス山脈で、ここから北がバター、南がオリーヴ油です。オリーブ油圏は、夏の乾燥が強い地中海に面します。森林は育たず、そのため建築は石造で、作物栽培はオリーヴやブドウ。牧畜は羊や山羊の放牧です。一方、バター圏はその正反対で、森林に囲まれ、建築は木造、作物は穀類。そして牧畜は牛や馬が適します。」(24頁)
「ローマ教皇庁は、モンゴルの改宗を企図して修道士を派遣した。モンゴルからはバール・サウマが教皇を訪問。これを機にモンテ・コルヴィノが大都司教に任命され、カトリック、東方教会、ネストリウス派が東西平和共存の架け橋となった。しかしネストリウス派のイル・ハン国でカザン・ハーンが統治権の安定を図ってイスラーム教を国教化したため、キリスト教連合による帝国再統一の目はなくなった。」(59頁)
※バール・サウマなんて出てきません。この言葉がこの解答の価値を下げているような気がします。
「オランダは、・・・英蘭戦争では今のニューヨークをイギリスに譲る代わりに、南米スリナムを得て、大西洋三角貿易の礎を築いた。この間、国際法学者のグロティウスが海洋自由論を唱えてオランダの世界進出に正当性を与え、また近代外交の起点となったウェストファリア体制の成立にも貢献した。」(77頁)
「ガンダーラ美術=バクトリア(前3世紀~前2世紀)伝来神話は、案外根強いものがありますが、そんな証跡はありません。今回の設問は、それを否定するものです。「ヘレニズムの影響を受けてガンダーラ美術が発達するのは『1世紀頃から』ですよ」というのはそういう意味です。(136頁)・・・ですから、ガンダーラ美術は、研究者のあいだで評されてきたように、「クシャーナ朝とローマとの海上交易によって生じた『ローマ式仏教美術』(B.Rowland,The Art anda Architecture of India.Baltimore,1967)といえるでしょう。(143頁)
「七年戦争の結果、フランスは北米大陸の植民地をすべて失います。一方、イギリスは、ケベック(現カナダ)、ミシシッピ以東の広大なルイジアナ、フロリダなどを獲得。・・・それから、イギリスが占領したハバナはスペインに返し、その代わりにスペインはイギリスにフロリダを譲る。しかしこの交換は、面積的に釣り合いがとれませんので、イギリスはスペインにミシシッピ以西のルイジアナも付けて、セットであげました。」(220~221頁)

2014/11/11 15:33

投稿元:ブクログ

歴史上の各イベントを繋げて語れる能力が必要なのね。イスラームの章は、まったく理解できずです。もう少し、勉強が必要でした。

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