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夢野久作の場所

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思想書として読むべき久作作品。

2014/12/21 21:18

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る

今から三十年ほど前、地方紙である西日本新聞に連載されたもの。それが、地元福岡の出版社葦書房から発刊されたのが『夢野久作の場所』である。しかしながら、その発刊した地方出版社も消滅し、さらに、その流れを受け継ぐ出版社から再刊されたもの。
 驚くことに、今、読んでも陳腐さを感じない評論となっている。むしろ、混迷する現代社会に警鐘を鳴らす。それだけ、久作作品が先を走りすぎたのか、基本的に人間の本性は何ら変化しないものなのか。それは、自らの頭で考えるしかない。
 久作の作品は70年代学園紛争の頃、活動家学生に支持されたという。再び、この出口の見えない現代社会において、支持されそうな予感がする。一度は、熱病にうなされるが如く、久作作品をむさぼり読む。作品を書いた夢野久作という人物や背景がどうのこうのというより、ストーリーそのものに引き込まれる。ただただ、面白い。それでいて、何がそんなに面白いのか、他人には説明しづらいものがある。禅の坊主ではないけれど、「とにかく、読んでみること」としか言えない。
 久作作品は怪奇小説といわれる。あの江戸川乱歩も「気が狂いそうだ」と言いながら、読みふけっているし、尊敬もしている。その証拠に、手紙を添えて久作の法要に香典をよこすほどだから。
 久作作品は、小説として読むべからず。著者はそのように論評する。まさしく、その通り。久作作品は思想書であり、哲学書である。
 国家とは、権力とは、エゴとは自由とは、権利とは。そんな定説めいたものごとを全てひっくるめて、描いている。政治小説として読んでも良い。その代表が『犬神博士』になるのでは。多角的に読めるので、一方的な評価はできないので、あくまでも一例としてだが。
 再び、久作作品が読まれる時代が到来する予感がする。
 なぜならば、金銭的な近代資本主義が崩壊し、なんとか、その形式を維持したい新自由主義が消え去ろうとしているからだ。
 根本の根本。宇宙の根源にまで遡る覚悟で久作作品は読まなければならない。
 なぜなら、本当の狂人になって現世に魂は還ってこれなくなるから。

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