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2014.12.7
面白いタイトルに惹かれて。
爆笑ではなかったけど、いろいろ考えさせられたり、クスッとなれた。
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宮田珠己さんのTwitterで発見。
途中まで独特の文体と
独り語りのテンポが読みにくさもあったが
慣れてくると読みにくさが心地よい。
サドゥー自身がIKEAのベットを転売するという目的から解放された時に物語が動き始める。
ただの奇想天外な密入国ドタバタコメディかと思いきや‥‥
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読んでいる間とても楽しかったから、読み終わったら何だか寂しくなっちゃったな。ドタバタギャグに少しシリアスなヨーロッパの移民問題(作者は元々移民問題担当の警察官!)。奇想天外な旅での人との出逢いの素晴らしさ。最後は大ハッピーエンド!フランスの小説あまり読まないけれど、これは本当に楽しかった。
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おもしろいだけの軽い話じゃ満足できないし、シリアスなだけの暗い話には作者の怠慢を感じてしまう。
そんなわがまま読者の私を心底満足させてくれた作品です。
看板に偽りなしの「奇想天外」なストーリー展開とユーモアで引き込んでおいて、リビア編の胸が痛くなるようなテーマにまで連れて行ってくれる。
ラブストーリーとしてはチープだけれど、それさえもどうでもいいくらい、作品のパワーがすごい。
”物語の力”のいい使い方を見せてもらいました。
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何かで紹介されていて読んでみた。
最初はすごく読みづらさを感じていたが、あっという間に引き込まれた。
いろんな場所の旅をコミカルに描きながら主人公の心の変化もしっかりあって奥の深い作品だった。
最後はハッピーエンドでよかった。
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インドで親戚や通行人を、色々なトリックで騙してパリまでの航空券を買い、頼まれていたベッドを購入するためタクシー運転手を騙してIKEAに向かったアジャタシャトルー。なにせ航空券以外は一文無しであるので、十分な小銭を集めるまでIKEAに籠城することになるが、そこに模様替えのスタッフが現れたため、適当なタンス(クローゼット)の中に逃げ込む。しかし…。
タイトルで序盤のネタバレをされているため、なかなかタンスが出てこないでヤキモキする。その後は、まあタイトルのとおりである。「トム・クルーズ」「ソフィー・モルソー」たち、そしてスーダンからの難民イサームなど、様々でヘンテコな登場人物たちと出会っては、ひと悶着してはぐれるということを繰り返し、フランスからイギリス、スペイン…とあちこち飛び回ることが醍醐味の冒険小説である。
内容を一言で説明することは難しいのだが、少し本を読んでいる人にものすごく簡単に説明すると、フランス版の北杜夫『船乗りクプクプの冒険』である。
そう気がつくと、最初から人名が「シリンジ」「ヨーグルト」「穴の空いた猫」などと聞こえるといちいち読者の足止めをする部分までそっくりではないか。
あとは北杜夫的な躁状態のデタラメ、井上ひさし的なバカ小説のバカバカしさが続くので、文章の独特の読みにくさを除けば、誰にも楽しめる小説である。
読みにくいとは書いたが、訳は一部を覗いて大変丁寧であり、変な単語が文の途中に挟まってきたりする以外は、内容を邪魔するような部分はない。多少のでこぼこ道だと思ってすっ飛ばして読んでも問題はない。
ただ、これは原文側の問題だろうが、取り調べを受けたと思ったら突然スペインに現れたり、気球が浮かび上がったと思ったら海に落ちたりと、「ええ?」と何度か読み直した部分もあった。そこ盛り上がるのにもったいないじゃん。
同作家のもう一つの本も購入した。訳者も同じだから、おそらくこういうノリなのだろう。
ところで、「サドゥー」が「行者(修行者)」と、前半でわかった人はどれくらいいたのだろう?「サドゥー」がてっきり愛称なのだと思って読んでいたのだが、色々と辻褄が合わなくて困った。
作者は案の定スペイン系フランス人だそうで、インドは「貧しい国」くらいの認識なのだろうし、訳者もよくわかっておらず、イメージで「サドゥー」と書いているように見受けられた。そして訳者あとがきで「原題はファキールだったが、イメージがちがうのでサドゥーに変えた」と書いてはあるが、正直なところ読者にはどっちもよくわからんのよね。