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やりなおす経済史

やりなおす経済史 みんなのレビュー

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みんなのレビュー5件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (1件)
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5 件中 1 件~ 5 件を表示

2014/12/17 21:31

投稿元:ブクログ

代ゼミ講師による、学び直しのための本。

とはいうものの、受験生が読んでも充分役に立つであろうし、私のような身分の者が、改めて目を通して見ても、経済の魑魅魍魎の世界を垣間見るのに、最適な本である。

歴史を捉えるのに、人間が行動を起こす最大の理由は何なのかを、生徒は捉えにくい。自分たちとは生きる世界が違う、特別な人間による足跡を歴史だと思っているからだ。しかし、今を生きる自分たちも数百年前を生きた彼らも同じ人間だと考えると、行動原理なんてものは、自然と浮き彫りになる。

そうだ、金だ。欲だ。

そこに気づくと世界の歴史を非常にシンプルに捉えることが可能になる。ぜひ、傍に置いておきたい本である。

2015/12/26 13:10

投稿元:ブクログ

蔭山先生すごい。一度でいいから授業受けてみたい。
読みながら講義受けてる感覚になる、ライブ感溢れる本。

世界大戦が何で起きたのかとか、なんでリーマンショックは起きたんだっけとか、学び直すのに最適。

経済中心の話なんで、人間の欲ぶかさを面白おかしく書いてくださっています。
なかなか面白かった。

2015/02/01 06:56

投稿元:ブクログ

予備校の先生(蔭山氏)が書かれた経済面の切り口からの通史です。メインは20世紀ですが、それ以前の時代の8世紀から書かれています。

さすがに大学受験生を相手にしているだけあって、分かりやすい語り口で興味深く読ませていただきました。歴史を学ぶときは有名な事件や戦争を軸に追っていくのも確かに面白いですが、経済という観点から見ていくと、また違った味わいができると、この本を読んで感じました。

この本で、今まで単に記憶していた内容にはすべて背景があることがわかり面白かったです。たとえば、なぜドルは変動制になったのか、金本位制はなぜ必要だったのか、なぜそれを放棄することになったのか、中国の人民公社はなぜできたのか。日本の産業はなぜ軽薄短小型になたのか等です。

以下は気になったポイントです。

・資本主義とは欲望の体系である、この世界で幸せをつかみたいなら誰でも物質的な豊かさを否定できない。発展するためには、1)社会における商品経済の発達、2)資本家と労働者という二つの階級、が必要(p21)

・資本主義が栄える前は、どの国も封建制であった。主君が家臣に土地を与えて、そこに農民を縛り付けるシステム、つまり権力者(領主)が領地(荘園)から年貢を吸い取るシステム(p26)

・十字軍の遠征によって物々交換から貨幣経済へ発展した、この時、封建領主と教会の没落=国王の復活(絶対王政)というおまけもついてきた(p28)

・絶対王政を支えたものは、官僚制と常備軍である。そして思想的に支えたのは、王権神授説であった(p31)

・囲い込み運動とは、当時、輸出商品の毛織物をつくるため、地主(ジェントリー)が農民から強引に農地を没収して、そこに柵で囲い込んで中で羊を飼い始めたこと。これが資本家と労働者誕生のきっかけとなった。農民は、毛織物工場の労働者にならざるを得なかった(p35)

・産業革命を支えた資本家はおおむね共通して、王が保護していた重商主義と東インド会社を嫌っていた。(p37)

・イギリスが世界の工場として君臨できたのは、1870年ころまででそれ以降は、アメリカやドイツに負けた。産業革命は2回あり、最初は18世紀後半におきた軽工業(毛織物、綿)でありイギリスが主役、第二次産業革命は化学や電気がメインの重工業中心であり、アメリカやドイツが中心(p50)

・イギリスが世界の工場でなくなった理由として、世界の銀行になったから。従来のジェントリー(地主、貴族)に加えて、銀行家、証券、保険業者、海運サービス業者が活躍した(p51)

・1823年にアメリカは、モンロー大統領により、欧州とアメリカ大陸間での相互不干渉主義をとっていたが、1899年には、国務長官により対中国では門戸開放宣言をした(p54)

・バルカン戦争(1912)は、ロシア主導のバルカン同盟(セルビア、モンテネグロ、ブルガリア、ギリシア)がオスマン帝国に宣戦布告、オーストリアがそれを支える形で始まった(p59)

・GNP20年分の賠償金を払うためにドイツは仕方なくマルク紙幣を増刷した。結果、1ドル=4.2兆マルクまで為替は動いた(p71)

・フランスは第一次世界大戦後弱っていた、国土は戦場になりボロボロ、ロシアに貸した金は不良債権化、ドイツは賠償金の支払いを待ってくれといっていたので(p74)

・日本の当時の金との交換比率は、1円=0.75グラムであった。この制度が生まれたのは、世界貿易の拡大とともに他国通貨を受け取る局面が増えたから。世界に先駆けて英国で金本位制が導入されたので、ポンドが価値の安定した国際通貨と認められた(p82、83)


・アメリカが高い保護関税をかけたことで、各国は金本位制を捨てて通貨価値を下げて売るしかなかった。金という物差しを失った各国は他国通貨を受け取ることが怖くなり保護貿易を始めた(p88)

・世界恐慌後にお尻に火のついた「もたざる」は3つ、日本、ドイツ、イタリアであった。通貨価値の混乱からくる世界貿易の縮小こそが第二次世界大戦の経済的な主要因であった(p95)

・戦後、金本位制を復活させるために、米ドルだけを金と交換可能(1オンス(28.35g)=35ドル)にして、他国通貨は1ドルいくらとする。すると世界の通貨を、間接的に金何グラムの価値で示すことができる(p104)

・日本は高度経済成長期(いざなぎ:1954-1957、岩戸:1958-1961)の頃、アメリカから最新式の機械を買う、輸入ばかり。原資は朝鮮特需で稼いだドル(p128)

・アメリカの信用不安が金の価値暴落(欧米による金売り協調介入)を上回っていたので、この金プール制は廃止されて、市場と公定価格の2種類の価値が生まれた。これにより固定相場制は崩壊に向けて進んだ。そこでIMFはSDRというドルを融通してもらう権利=第三の通貨を創設した。今は、主要四大通貨(円、ドル、ユーロ、ポンド)の通貨バスケットである(p135,136)

・アメリカはスミソニアン協定(ドル安政策)で稼いだドルをすべてベトナム戦争へつぎ込んで負けた、その結果、変動相場制へ移行する(p144)

・1979年に二度目の石油危機となった(4x2.5=10倍の原油価格上昇、6年間)が、日本は石油を食わない軽薄短小型の産業構造を作り変えていたので、1980-1983年の世界同時不況は日本以外に大きな影響を与えた(p149)

・銀行が企業融資以外の余りカネをだぶつかせたら、間違いなくバブルが起きる(p181)

・日本ではバブル期において、地価・株価意外では物価上昇はほとんど見られなかった。この時代、ずっと円高基調だったので(p186)

・銀行が不動産融資総量規制をかわすための隠れみのとしてリース会社を使ったかは、銀行は大蔵省と銀行法に縛られていたが、リース会社の監督官庁は通産省で大蔵省の縛りは無いから(p191)

・景気が明らかにおかしいと思われていたのは、1993年の頭から、株価だけなら1989年末をピークに下がり続けていた(p199)

・ロシアは急激な市場経済化にまごまごして、1992-95年の4年間で物価が2000倍になった(p218)

・1990年の東西ドイツ統合で、交換マルクを1対1にした。これは東ドイツ側から見ると悲惨なことになる。東ドイツマルクは経済が弱いので本来は東ドイツマルク安となる。すると東ドイツのモノが高くなり売れなくなる(p220)

・EU憲法は、フランスとオランダの国民投票において否決された(p224)

・サブプライムにおいてレバレッジは3-4倍程度であったが、規制外であった投資銀行や生保、証券では20-40倍のレバレッジで信用取引をしていた(p244)

・人民公社は、大躍進政策で男が鉄くず拾いをしている間、女が農作業を行うという生活スタイルを支えるため地域ごとにつくられた集団農場組織、農作業・食事、教育を行った(p258)

・TPPは米国が中国と主導権争いをやるための武器、一方「日中韓FTA」は中国の武器で日本を引き入れようとしている。日本は、覇権を左右するキャスティングボートを握っている(p277)

・アベノミクスとは、本格的にデフレ脱却を目指すリフレ(通貨再膨張)政策。世の中からデフレ状態とデフレ心理を一掃する(p294)

2015年2月1日作成

2015/04/27 00:39

投稿元:ブクログ

世界の覇権をを競って抗争を繰り返す様は、その背景には必ず欲望の体系に沿って動く国家の経済的動機がある。
資本主義とは欲望の体系
銀行が企業以外の余り金をダブつかせたら、間違いなくバブルは起こる。

2017/01/10 15:20

投稿元:ブクログ

予備校講師の著者が封建制の時代から現在までの経済史を著者ならではの表現で書いた一冊。

全編通じて著者の経験を踏まえながら非常にライトな表現でタイトルにもあるように2時間で読める程度のサクサクと読める内容になっていますが、欧米や中国などの世界全体のことや日本でのこと、そして政治や戦争に至る経緯まで多岐にわたる事項が書かれており、非常に勉強になりました。

世界史や経済などの授業で学生時代に学ぶ内容でもその本質や経緯などは漠然としたものが多く、本書で学び直して、より深い知識を得れたと感じました。
世界の覇権が英国から米国、そして今また中国の台頭によって変革の時を迎えていること、戦前、戦後復興時の世界を経済の視点から見た場合の変化など新しい知識、視点を身につけることもできました。
バブルになった原因の共通点やスタグフレーション時の対策についてなど経済政策についても知ることができました。
また、巻末にあるケインズやマルクスなどの経済学説の解説も非常に勉強になりました。

封建制、重商主義、ブロック経済、そして2回の大戦を経てからのアメリカを中心とする世界と本書を通して経済の流れを知るとともに、時代によっての経済と人間の欲望との関係を強く感じた一冊でした。

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