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2015/03/02 20:59

投稿元:ブクログ

ジャン=ピエール・シャンジューとポール・リクールの対談『脳と心』を読んだとき、科学者シャンジューの、専門バカとは全く隔絶した博識ぶりと、哲学全般にも及ぶ理解の深さに感嘆したものだった。
本書の著者、ヘルマン・ワイルもかなりの博識で、哲学的思考もよくたしなんだようだ。相対性理論出現の頃からアインシュタインの盟友だが、その後の量子力学にも強く理解を示した。
本書の中心をなす哲学的文章は講義録で、認識論や主体の問題を含め、重要な主題について語られている。
しかしどうにも難解に感じたのは、やはりこの人は科学(物理学)と数学の人であって、それをベースにして哲学的に思考している。だから私自身の発想とは根本的に異なるのだ。
そしてここに現れてくる程度の数学や物理学についてさえ、私の理解力はどうにもおぼつかない。理系の方が読んだらもっと面白かったに違いない。
私としては、ベルクソンやフッサール等に対する風変わりな(「理系の」)批判がちょっと興味深かった。

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