サイト内検索

詳細検索

送料無料(~12/31)

[CPあり]2016年年間ランキング【ランキングTOP】(~12/14)

hontoレビュー

グレン・グールド 未来のピアニスト(ちくま文庫)

グレン・グールド 未来のピアニスト みんなのレビュー

文庫

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー4件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

2015/06/14 22:56

投稿元:ブクログ

グールドファンにはたまらない。本書はとくに、グールドがコンサートピアニストを引退して、スタジオピアニストになるまでをかなり詳細に追っている。
グールド研究書は数多あるけれど、本書を読むに当たっての醍醐味は、著者自身がピアニストである点。
さらに、グールドファンが書いた研究書が多い中、著者はさしてファンでもなく、残された音源を客観的かつ批評的に分析している点だろうか。
自分はこれまで、グールドを「クールな」ピアニストとしてだけ聴いてきたが、本書では、グールドが実は「ロマンティックな」ピアニストでもあったという事実がていねいに炙りだされていて面白かった。また新たな一面からグールドを聞きなおすことができそうだ。

2015/04/24 09:40

投稿元:ブクログ

さまざまな逸話がついてまわるグールドの、色眼鏡を取りさった、本来の姿に迫っていて、興味深く読めた。グールドの中に流れていた音楽や、理想として目指そうとしていた音楽、演出によって作り出された音楽など、グールドを構成していたたくさんの糸が丁寧に紐解かれたようだった。自分にとって、初めてのグールドに出会い、読後はとても新鮮な気持ちになった。
巻末には小山実稚恵さんによる解説もあり、グールドの音楽の魅力がより一層伝わってくる。

2015/01/17 12:56

投稿元:ブクログ

ピアニストである青柳いずみこさんが書かれたグレン・グールドについての著作。

僕はグールドについてはそんなに知らない。
CDは何枚か聴いたことがある。
なんだか知的でクールで変わっていて、そして熱烈な信奉者がいて、名前はよく聞くなあって程度。

だけど青柳さんの本は好きなので読んでみた。

グールドは、ピアノは「メロディと伴奏」というホモフォニーな楽器では無く、すべての音が対等であり、それぞれ独立した旋律を奏でるポリフォニー(対位法的)な楽器だと考えていた。
そんな彼の演奏は、あまりペダルを踏まずにひとつひとつの音が明晰なノン・レガート奏法で、音色よりもリズムが重視されたものだった。

独特なピアノ論と「楽譜に忠実ではない」独自の解釈による演奏は、熱烈な信奉者と共に激しい反発も生んだようだ。

クラシック音楽の世界には「純正主義」というものがあるらしい。

作曲家が演奏家も兼ねていた十九世紀半ば頃までは演奏そのものが創作することであり、創造的な解釈をしながら曲を弾くことは普通であった。

しかし楽器の発達とともに演奏技術もどんどん高度化して演奏の専門家が現れ出すと、次第に演奏と創作は対立するようになったらしい。

グールドが世に出た頃は「純正主義」が主流であり、楽譜に忠実に弾くことが求められていた。

「再現芸術」である演奏の世界では模倣や継承が奨励され「創造的」な演奏は非難の対象にすらなっていたらしい。

グールドが異端児と呼ばれていた理由のひとつにはこの時代性もあったんだろう。

著者の考察のなかで“グールドがピアノをわざわざハープシコードのように虚勢したり、わざわざソフト・ペダルを踏んで「生の」音が出ないようにしたのは、楽器がなるべくニュートラルな状態であることを望んでいたからだ。”という箇所がある。

なるほど、思った。

グールドは本当は作曲家になりたかったらしい。

けれども彼が作った曲は、演奏スタイルほどには独自ではない「誰かに似たどこかで聞いたような」曲だったらしい。
(聴いたことがないのでわからないけれど)

作曲家になりたかったグールドは創造する楽しみを持ったピアニストだった。

ピアノでイメージ通りの音を出すことに拘るのではなく、ニュートラルな音色の先にある「想像の、創造的な音楽」を追求し提示した。

だからこそ、あえてニュートラルなピアノの音で、ノン・レガートで演奏しメロディを排していった。

聴くたびに其処には無かった新たな創造を生む音楽、と言ったら大袈裟かな。

知的でクールなイメージのグールドだけど、心の中はたくさんの音楽で溢れていたのだろう。

著者の青柳いずみこさんは"グールドの熱心な聴き手ではなかったらしい。

熱烈な信奉者ではない彼女が、同じピアニストとして客観的に分析しながら考察してゆく本書はとても面白かった。

グールドのことをよく知らない僕でも楽しく読めた。
グールドのこ��が大好きな人にとっては、あたらしいグレン・グールドに出会える本なのかもしれない。

グレン・グールドの音楽をもっと聴いてみよう。

『グレン・グールド:未来のピアニスト』 青柳いずみこ

2014/09/26 21:25

投稿元:ブクログ

若い頃グールドの透明感溢れる演奏に、感銘を、、、

筑摩書房のPR
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480431967/

4 件中 1 件~ 4 件を表示