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hontoレビュー

夜よ鼠たちのために(宝島社文庫)

夜よ鼠たちのために みんなのレビュー

文庫

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みんなのレビュー50件

みんなの評価3.7

評価内訳

50 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

さすがは

2015/09/21 21:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

短編の名手。
どの作品も素晴らしいのですが、特に表題にもなっている「夜よ鼠たちのために」は題名から最後の一文字までギュギュッと濃密に技巧を隅々まで張り巡らされている作品です。まずは一回読んで最後のどんでん返しに唸ります。そして二度目読み返してあちこちに潜まされている伏線に驚嘆してしまう。文句なしのミステリーです。

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紙の本

連城ミステリーの原点

2015/08/13 11:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:btking - この投稿者のレビュー一覧を見る

長らく入手できなかった本書が復刊されたのは喜ばしい。『恋文』で直木賞を獲り、恋愛小説の名手と言われ、65歳の若さで逝ってしまった連城三紀彦だが、その原点はやはりミステリーにあったと再認識させてくれる傑作短編である。

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紙の本

良作揃いですが、

2015/09/18 02:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

連城三紀彦さんが1980年代に発表した作品の中からミステリ作品を9編集めた短編集です。言い回しがやや古いところが少し気になりましたが、古き良きサスペンスミステリらしく、人情を強く感じさせる作品が多かったです。

情を感じさせるだけでなくトリックも巧妙であるという点では表題作の他に、「奇妙な依頼」「ベイ・シティに死す」なども引けを取りません。

ただ一つどうしても解せないのはなぜ最後の作品が「ひらかれた闇」なのでしょうか。良作揃いの本作の中で若干浮いているように感じました。

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紙の本

夜の読書向け

2015/05/31 00:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヒロユキ - この投稿者のレビュー一覧を見る

他の方はわかりませんが、私の中で連城三紀彦=短編という公式が出来上がっておりまして、それはおそらく、かの名作『戻り川心中』を読んで以来の認識だと思います。
で、本作も流石と唸らされる作品が数多く収録されており、特にオススメするとすれば表題作か『代役』になると思います。
しかし、全体的にトーンの暗い作品が多く、通勤前やお昼時などに読むと話によってはテンションの低~い1日を過ごすはめになるかもしれません。

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紙の本

エグみの残る短編集

2015/04/30 08:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る

どんでん返しの短編集。
しかし、すっきり爽やかなどんでん返しではなく、のど元に少しエグみの残るような短編集です。 

目新しさはないものの、まずまず面白かったです。

ただ残念なのが、最終話「ひらかれた闇」。
最終話は本の「締め」です、なぜこのイマイチ作品を最終話に持ってきた?

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2015/06/23 23:51

投稿元:ブクログ

特に表題作の「夜よ〜」は短編にしてしまうのが勿体無い。長編としても傑作に出来ただろうに。そう意味ではとても贅沢な一冊。

2016/03/26 00:29

投稿元:ブクログ

2016年3月25日読了。連城三紀彦の短編集の復刻版、男女の情念が渦巻き、最後に「反転」が訪れる短編9編を収録。トリックを仕込んだ話のため、「ありえねー」や何がなんだか分からない話もあるのだが、生活に倦み疲れ・それでも執着をやめられない中年男女の濃密な心理・情景描写とムードに飲まれ、読んでいて幻惑されるような気分を大いに味わえる。やりきれない思いが残る表題作や、ハードボイルドな雰囲気漂う「ベイ・シティに死す」などが印象に残った。傑作とされる、この人の他の長短編も是非読んでみたい。

2015/10/11 17:37

投稿元:ブクログ

この作者ならではのアクロバティックなどんでん返しが堪能できる短編集。

ミステリファンの間では名作の誉れ高い表題作など、
全9編。たくさん堪能できてうれしい!ということにはならないのが、この短編集の問題でもある。読んでいて心地よい作品数というのがあると思う。あれもこれもと詰め込み過ぎはよくない。現に私は文庫の最後に近くなるにつれ、半ば食傷気味だった。
似たような味付け、仕掛け、キャラクターが登場してくるので、しまいにそれぞれの作品の記憶があいまいになってくるのだ。

実際、最初に作品化された時には、二作品少ない数で出版されている。おそらくそのくらいがちょうどよいのではないかと思う。

とはいえ、表題作のトリックはすごい。この作品を評するのに何度と使われている「アクロバティックな」という形容詞しか私にも思い当たらないが、本当にだまされる。途中で世界が180度変わったときの衝撃たるや……

あまりに驚いたので、この作品に限り再読したのだが、
そうしたことで、もちろんボロというか粗がみえてくるのではある。かなり強引な騙しの手法、展開、ありえないだろ?という思いがふつふつと湧いてくるのだが、それでも初読時の衝撃はそうとうなものだった。

この短編集の中では地味な印象の「ベイ・シティに死す」が最も好みだった。しみじみと後に残るようなラブストーリーが好きなのだと再確認。

2014/12/21 09:14

投稿元:ブクログ

復刊された短編集。
全体的に暗い雰囲気&オチが多い。
また、すべてにおいて読みにくさがある。

「二つの顔」★★
自分が殺したはずの女が、別の場所で死体で発見され、だんだんと錯乱していく主人公。
真相は「なるほど」程度。
「過去からの声」★★★★
手紙形式で語られる誘拐事件の真相。
なかなか凝った構成(真実)で面白い。
「化石の鍵」★★
交換したばかりの鍵を誰が開けられたか。
読後感は他の作品よりよいが、あまり面白くない。
「奇妙な依頼」★★★
題名通りの奇妙な依頼に関する話。
どんでん返しというか発想の転換というか。
「夜よ鼠たちのために」★★★
犯人あてのフーダニットか。
意外性はあるが、そこまでか?とも思う。
「二重生活」★★★
オチはわかりやすく面白い(恐ろしい)が、
途中は登場人物がわかりにくい関係になっているか。
「代役」★★★★
恐ろしい結末。
しかし読んでいて面白い。
「ベイ・シティに死す」★★★
終わり方はいいのかもしれないが、
なんともやりきれない。
「ひらかれた闇」★★
最後がこれか・・・。
暴走族の話し方に違和感がある、時代を感じさせる作品。

2015/01/13 22:35

投稿元:ブクログ

 縁あって二十年来、宝島社の『このミステリーがすごい!』のアンケートに投票させて頂いている。2014年版(即ち2013年の12月発行)の『このミス』で、復刊希望!幻の名作ベストテンの第一位に輝い

たのが本書。

 実のところ、『このミス』に投票しながら、ぼくの好みと『このミス』のアンケート集計結果が年々乖離するようになり、いささか居心地が悪くなっている。ぼくが冒険小説やハードボイルドの畑にあるにも関わらず、アンケートの対象となる作品は広義のミステリーで構わないという主旨に多分に甘えさせてもらっていることから、純粋にミステリ・ファンとしての投票者たちとは大きく読むジャンルが異なるという結果

にならざるを得ないのがその結果として表れてしまっているのだ。

 ぼくの場合、どうしても謎解き中心のミステリより、選ばれる題材や舞台としての鋭さの方に視点がゆきがちになる。一方、『このミス』上位に食い込むのはどうしてもミステリにこだわった作品が多くなる。ぼくの苦手とする本格推理が好まれ、トリックが斬新であればあるほど上位に行く傾向はなぜか年々高まっているように思う。

 もう四半世紀前のことになるが、Niftyで冒険小説フォーラムから推理小説ファンは相容れないので独立しましょうという動きがあり、推理小説フォーラムが分岐してミステリファンはそちらに流出していった。ぼくは相変わらず欧米のハードボイルドや日本冒険小説協会が取り上げる和製作家たちにこだわりを見せていたが、当時でさえ、もう本格推理小説のアイディアはすべて出尽くして枯渇しているので、これからはトリックは主流になるはずがない、と主張する人たちもいたのを覚えている。

 しかし実際には推理小説のアイディアは一向に枯渇の様子を見せず、常に新しいひねりを加えたり、謎解きファンを唸らせたりし続けているのである。そしてそういった作品が上位に食い込む傾向は減るどころか逆に追い風に煽られ、ますます増えている様相すら呈しているのである。

 2015年版で一位に選ばれた米澤穂信の『満願』にせよ、復刊を望まれた1980年代の短編集である本書にせよ、同じく超絶技巧とまで呼ばれたダブル・ツイスト、トリプル・ツイストとひねりにひねった仕掛けに満ちた短編集である。これでは、ぼくの投票とはニアミスすらしないのは当たり前である。

 さて本書。連城三紀彦という作家は、一時期親交を温めさせて頂いていた強面の某文芸評論家の口からよく聞いていたのに一作も勧められることのない作家であった。一方、『恋文』『もどり川』(どちらも神代辰巳監督、萩原健一・松田優作それぞれ主演と、当代の主役を配して極度に印象的な作品として銀幕に映えた名作映画の原作作家であったこともあり、読んでいないのにとても意識してきた作家であった。ただその二作を映画で見た限り、ミステリとは何の関わりもなさそうな恋愛小説の物語であったし、某文芸評論家が全然ぼくに勧めようとしなかったのは、ミステリとは無関係という理由かなと勝手に思っていた。

 ところが本書は、ガチガチのミステリではないか。どれも凝りに凝ったアイディア満��の秀作揃い。なる

ほど復刊ベスト1に選ばれるのもむべなるかな、である。

 もちろんだからと言ってぼくがこれを楽しめたかというと、そうでもない。やはり、リーグが違う、とし

か言いようがないのだ。日本的にドロドロした心情描写が多いことや、情念や心理の細かな揺らぎだけで書かれる文体であるためにと、ても暗い陰湿な情景が多く、従って描かれる犯罪の後味もよくないこと。それらの生理的にいやな感覚を差っ引いても、なおかつトリック優先という人にはいいのだろう、おそらく。ぼくにはわからないけれども。

 同じトリック優先であっても、西洋文学であれば、ジェフリー・ディーヴァーやらローレンス・ブロックやらのように、読んだ後味はとてもよい。そういった作者と読者の共感がとことん与えられないのはなぜであろう。同じことは『満願』でも感じられたのだが、これはきっと日本作家の風土ではないだろうか。怨念とか、陰湿な隠された情念といった小説風土から生まれたものではないだろうか。

 からっと乾いて痛快と思えるような世界レベルの娯楽と言える作品を編み出す日本作家も現代小説では沢山いるだけに、ぼくにはこの手の趣味が少し不思議でならない。短編世界ではむしろ情念よりも人間の悲喜劇や闘争精神を、端的にからっと描く作家は沢山いるように思う。香納諒一、横山秀雄、矢作俊彦、稲見一良、高城高、等々。1980年代の作品群としては少し古臭く感じるのは、そんな粘性の強さが鼻に着くからではなかろうか。

2014/11/16 21:30

投稿元:ブクログ

ミステリ短編集。復刊のようですが。これはまさしく復刊するべきでした! それしかない! というくらい粒ぞろいです。どの作品を読んでも翻弄されっぱなしでした。
お気に入りは表題作「夜よ鼠たちのために」。完全に騙されました。描かれる犯人の心情もなんとも感慨深くて、印象的。
「二重生活」にもやられたなあ。トリックもさながら、入り組んで絡まりあった人間関係のどろどろもとにかく深くて凄い……!

2014/11/20 20:52

投稿元:ブクログ

いやぁ~、ホンマ生きているうちに読めて良かったぁぁ~(笑)
聞きしに勝る傑作とはこのこと!
( kwosaさんご紹介ありがとうー!)

信じ込まされていた物語の構図を一気に反転する、
切れ味鋭いドンデン返しの数々に
何度ページをめくる手が震えたことか…。
(しかも反転に次ぐ反転の嵐やし!)


本書は長らく復刊が待たれていた、
先の読めない展開と意外な真相が胸を打つ
9編からなるサスペンス・ミステリーの短編集です。

恥ずかしながら著者の連城さんに関しては
直木賞を受賞した『恋文』のイメージから
純文学を書く作家だと勝手に思い込んでいたけど、
ミステリーの大御所でもあられたんですね(汗)

収録されている短編はすべて
切れ味鮮やかな傑作揃いだけど、
中でも僕が惹かれたのは、

わずか二年で退職し郷里に帰った
元刑事が語る
一年前の誘拐事件の驚愕の真相とは…
『過去からの声』、

夫婦双方から別々に浮気調査の依頼を受けた探偵が巻き込まれた
殺人事件。
何度となく反転するストーリーに悶絶しまくった(笑)
『奇妙な依頼』、

唯一の心の友であった鼠を無惨に殺された孤独な男の復讐劇を
壮絶技巧で描いた哀切極まる傑作
『夜よ鼠たちのために』、

妻の殺害を企む人気俳優。自分とそっくりの男でアリバイを偽装した完全犯罪の行方は…。
漫画「ドラえもん」で影がのび太を乗っ取るエピソードを彷彿とさせる驚きの展開に指は震え、
しばし放心状態にさせられた(汗)
『代役』、

可愛がっていた弟分と愛する女の共謀により
刑務所に入れられた男の悲しき復讐劇を
ハードボイルドの香り高く描いた
傑作!
『ベイ・シティに死す』、

かな~。


冒頭でも述べたように
とにかく次から次へと飛び出す超絶技巧のオンパレードに
もうひれ伏すしかないんやけど(笑)、

丹念に丹念に積み重ねていく登場人物たちの心理描写と
人間の業の深さや哀しみを描いた
流麗にしてメランコリックな文章は
ミステリーとしての驚きを越えるほどに、
読み終わった後に深い余韻をもたらせてくれる。
( また限界まで贅肉を削ぎ落とした文体もスゴいし、だからこそ読者を選ばない「読みやすさ」が生まれるのです)。

しかもすべての短編が
それぞれ違ったテイストでいて長編並みの密度を持ち、
尚且つこの完成度を保っているのは
もうコレは奇跡に等しいでしょ~(笑)

なお、本書は『このミステリーがすごい!2014年度版』の
「復刊希望!幻の名作ベストテン」の第1位に選出されています。

ミステリー好きなら
絶対に狂喜乱舞する作品だし、
読みやすくテンポのいい文体なので
ミステリー初心者や
意外なドンデン返しのある物語をお探しのアナタにも
強く強くオススメします。

2016/02/11 23:53

投稿元:ブクログ

短編集なのに濃厚で、妙に読むのに時間がかかった
やっぱり出来が良いと感じるのは表題作か、この短さでここまで設定を書ききるのはすばらしい
「過去からの声」が読み終わった後一番ドキドキしたけど

短編集でどんでん返しだらけだと「騙す為だけ」の作品と思えてしまうのが嫌だな
思いついた設定を並べてってるだけというか
この作品は筆力でそうした部分をマシにしてくれているけど…やはり読んだ端から印象が薄くなっていく

2015/02/09 15:48

投稿元:ブクログ

短編集。
良質な物語に読者を引き込んで惑わせてくれる良作ばかり。
どれも自分の認識をひっくり返される驚きと、人々の心の奥底を覗いたような衝撃があります。
もっと堅いお話かと思っていましたが、意外とアイディアに富んだドラマティックな作品が多かったです。

ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・















【二つの顔】画家の男が妻に向ける想いがなんとも歪んでいておもしろい。男が描いた妻の絵が、その歪みを体現したかのように事件の不気味なキーアイテムとなっています。
妻を殺害し庭に埋めたはずのなに、直後に妻の死体が自宅から遠く離れた新宿のホテルの一室で発見されるという不可解な謎。
謎を解き明かすミステリーというよりは、男の精神崩壊を目の当たりにするようなホラー。
と思っていたら、別方向から意外な真相が明かされます。
芸術家で非凡な画家の謎めいた世界に、実に世俗的な事情が絡まるギャップがおもしろいと思いました。

【過去からの声】これは新しい誘拐事件。リアルタイムではなく、回想であるが故に当事者たちのリアクションが見えないというのが想像を掻き立てられます。後から考えると意味深なシーンというのはミステリではよくあるものですが、登場人物たちの切羽詰まった必死の姿も読み終わってから込み上げるものがありました。

【化石の鍵】家政婦は見た、ならぬ大家は見た。鍵の取替えというひとつの出来事にあらゆる思惑が絡んで、非常に嫌な真実が炙りだされました。最後は一応丸く収まったようで良かった……のか?
この大家のおばさんと一人息子のシビアなやり取りもおもしろい。

【奇妙な依頼】次々と変化する展開に、読者も探偵と一緒に振り回されます。探偵のプライベートまでが、依頼人夫婦に関係して奇妙な依頼の冒頭につながるラストが上手い。
ちょっと粗雑でクールな探偵と、ドライな人間関係の事件が良い雰囲気です。

【夜よ鼠たちのために】鼠だけを友とした孤独な少年時代のエピソードがなんとも切ない。そんな孤独や想いをひきずったまま大人になった男の深淵を覗いたような、心に響く作品。
「医師への復讐」という事から、勝手に医療ミスによる死亡などと想像するのですが、まだ生きている人物の為の復讐という思わぬ事実に驚くとともに、医師たちの非道ぶりに衝撃が走ります。
身代わりを用意したことにも、単に罪を逃れるためだけではなく、愛する人を失う事とかつての鼠をだぶらせて二重で復讐するという構成が凄い。
とても印象深い作品でした。

【二重生活】「愛人」という世間一般のイメージを逆手にとった1編です。
加害者としての殺害方法を提案しておきながら、それがそのまま偽装自殺の仕掛けになっているのが上手。

【代役】有名俳優とそっくりな粗野な男。この二人の類似とギャップがひっくり返るラストが素晴らしい。
「自分に似ている」ではなく「自分が似ていた」という意識の違いで炙りだされた真相にゾワッとします。
とにかく彼にとっては酷い話です。俳優としては成功したけど。

【ベイ・シティに死す】映画を観ているような情緒あふれる一編。そっと口紅を取り出すところなんか良いですね。
やくざの男たちが義理と人情と裏切りのドラマを演じている横で、女が一人過去を引きずり真意を隠しているのが不気味です。
二発の銃弾による錯誤の事件は、最初の争いで死んだ可能性が有耶無耶にされててそこはちょっと気になりました。どちらの弾が致命傷だったかは調べれば分かるはずでしょうし。

【開かれた闇】生徒からすれば先生の年齢なんて関係なくみんな「大人」なんだよなぁ。
若い女教師ならではの着眼点という気がします。
彼女のやけっぱちなセリフなんかは面白かったです。
時代を感じさせる作品は他にもありましたが、これはちょっと馴染めませんでした。
暗闇で歌って踊るシーンなんか、切ないんだか奇妙なんだか戸惑ってしまう。

2015/09/07 09:05

投稿元:ブクログ

文章に品があり味がある。
九編の短編が書かれているが、秀作と一般的な作品があって
平均的な評価になってしまった。
秀作でなくとも文章力で惹きつける所は凄い。

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