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hontoレビュー

水光舎四季(徳間文庫)

水光舎四季 みんなのレビュー

文庫

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みんなのレビュー13件

みんなの評価3.6

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
13 件中 1 件~ 13 件を表示

2014/11/26 14:09

投稿元:ブクログ

春:特に連作短編小説において、主人公と一緒に新しい環境を理解していく導入は、ファンタジーとしてめずらしくない。
ただ、ここでの主人公は年齢が低めに設定されているため、主人公とともに新しい環境を体感するというよりは、子どもを見守る親のような気持ちで読み進めた。
自分の失敗が頭の中をグルグル回って、他のことが何も手につかない感覚。
何ともない心理描写かもしれないが、この感情を体感したことがある人にしか書けない心理描写だと思い、地味な一行に唸らされてしまった。
夏:思春期の男女が寮生活を送る中で、やはり恋愛ネタは避けては通れない。
後半に盛り上がりを持ってくるためには、この夏に恋愛ネタを持ってきたのは至極当然のことか。
彼女が恋をしている心理はとても魅力的に書かれていたが、彼女が恋をしている男性の魅力があまり理解できず、共感はしづらかった。
恋愛に重点を置かれているため、「四季」をタイトルに掲げている本作において一番季節感が乏しい章だった。
秋:こんな職業まで出してくるのか、と職業だけで度肝を抜かれ、どんな展開になるのか想像しがたかった。
一番主人公の年齢が高く、他の章に比べて思考が落ち着いて書かれていた。
ここで、作者が思春期の微妙な年齢による心理や思考の違いを書き分けることが出来ているということに気づく。
ここでは主人公の背景が深く掘り下げられており、一番人間味の強い章。
個人的に人物描写が掘り下げられている話ほど好みなため、かなり面白く読めた。
自分の卑怯さに気付いてしまった後、人はどうするか。
彼の実直な答えに好感を持った。
冬:秋にこの職業が出てきた時点で、これまでの3章にこの職業が登場していることに気づき、冬はこれだろうと思っていたら予想が当たり嬉しかった。
本作全体のなかで、唯一涙してしまったのがこの章。
努力家な主人公は報われるということを読者は知っているが、当然のことながら当の主人公はそんなことを知らない。
毎日命と向き合いながら、不安と闘いながら、あるかどうかも分からないゴールを目指してもがいている姿は胸を熱くさせる。
そして、思春期において友達の存在がどれだけ自分の中の割合を占めているか。
心理学用語ではギャングエイジと呼ばれ、親よりも友達の存在の方が重い時期。
友達を助けたい、自分にならそれができるかもしれない、でも失敗するかもしれない。
その不安を汲んで無言で協力してくれる、一季節かけて信頼関係を築いてきた仲間の存在が、どれだけ心強いことか。
私は一度猛吹雪の中で道に迷ったことがあるが、いい年して、涙がこみ上げてくるくらい、あの孤独の強さは伊達じゃない。
そこまでたがわず描写できている作者の技量の高さにも感服した。

私は現在作者の地元である岩手県北に住んでいるが、11月から雪が降る環境のため、12月後半まで道路が閉鎖されないこの舞台は岩手県北ではないかもしれないと思った。

2014/10/07 00:43

投稿元:ブクログ

表紙のあたたかさ、タイトルの字面のよさに惹かれて読みました。ざっくり言うと学生寮もの。
植物と会話できたり、絵に魂を込められたり、いろんな力を、言い換えれば才能を持った子どもたちが一季を過ごす、水光舎での日々に触れられます。
水光舎で力を活かした仕事に従事することで、登場人物たちは力と折り合いをつけたり仲間となかよくなったりしていきます。その暮らしが、豊かできらきらした水光舎を囲む自然描写とともに描かれていて、この本にはやさしい四季が宿っているなあと思いました。
一番好きなのは夏。水光舎では春夏秋冬一季ごとに生徒が入れ替わるので、春の生徒は夏の水光舎にはいられません。その障害を乗り越えた恋のゆくえ、水光舎の女の子たちの結束力にぐぐっときました。
書かれている以外にももっといろんな仕事の子、それぞれの季節があるので、ほかの子の話も読んでみたくなりました。
表紙はまほちゃんかな?

2015/09/19 21:22

投稿元:ブクログ

ファンタジーっぽい設定は『月のさなぎ』っぽいけど、雰囲気とかはむしろ爽やかで明るいし、でも思春期のやや陰鬱な感じは『生者の行進』ぽかったですね。
義姉にひそかに憧れる弟の叶わない系近親相姦ねたも含めて。
でも全体通して、穏やかで優しい雰囲気だったな~~。中高校生にオススメしたいな。

2015/07/08 19:49

投稿元:ブクログ

超ファンタジーだけど、きっと誰でも共感できる部分があると思う。
自分にできること、できないことを知って、受け入れるのはすんなりできることではないけど、出来たときにちょっと成長できる。そんな瞬間が細やかに描かれている。

2015/05/16 13:26

投稿元:ブクログ

すこし珍しい力を持つ少年少女を季節ごとに入れ換えて集める寄宿舎の物語。
初めての不安も、出会えない恋も、普通は見えない別れも、困難の先の希望も、やわらかく描かれている。
四季の移ろいと、繋がってないようでしっかりと繋がっているバランスが素敵。
書評でヤングアダルトとして紹介されていたのに納得。特別能力があってもなくても多くの人が抱える若い不安を丁寧に書いていた。
表紙の子は誰かなー誰でもいいかなー、なんて。あと帯の文句もかわいらしくて好き。

2016/12/03 10:21

投稿元:ブクログ

能力を持つ子供がそれぞれ職業名を振られて、四季ごとにメンバーが入れ替わる寄宿舎での話
表紙の絵のまま、優しいお話。
自分の持つ柔らかな部分に届いてくるような綺麗さ

私は秋の、霊能者?の話が好きです。
友人の引越しで、別れを経験したところだったので色々共感しながら読んでしまいました。思わずホロリときた

2015/05/06 14:49

投稿元:ブクログ

特殊能力を持つ子どもたちが四季のワンシーズンだけを水光舎と呼ばれる寄宿舎で過ごしながら、それぞれの能力や自分自身を成長させていく。

四季の自然の美しさや、動物や人との関わりがとても瑞々しく丁寧に描かれています。

「秋」の物語がとても切ない。

水光舎を卒業した後、この素晴らしき日々に囚われずに生きるのってなかなかつらそうだけど、きっとそれは彼らの能力が助けてくれるよね。
世界はきっと美しい。

2014/10/11 14:31

投稿元:ブクログ

岩手の県北の光景が自然と目に浮かんでいた。作者の出身地周辺が舞台のような気がしてならない。
光の色が四季に応じて色を変えていくように、水光舎の生徒たちもまたメンバーを変え、成長し、卒業していく。
ほろりとくる切なさもはらみながら、十代の青春のいびつな傷をそっとなでるような物語4編だった。

春も好きだったが、夏は恋する女の子には切なくていい。冬も吹雪の中を潜り抜ける強さを感じた。
でも一番夢中になったのは秋だったろうか。

春は卒業した後釜に入った男の子の話だが、それぞれの季節の手のぬくもりを植物や日誌を通して感じている。
夏は夏に恋した春の物語。けれど彼には絶対に会うことはできない。そこで彼らの持つ能力という奇跡が仲介する。彼らが出会ったのは二次元の中に閉じ込められた存在ではあるが、ふと、秋の話を読んでから考えると、彼らの絵を通して語りかけてきた彼は、「本物」だったんじゃないかとも思える。
そう思うとますます切ないのだが、でも秋の霊能者が画家からもらった絵も彼に微笑みかけていたから、……いや、でも、絵に宿った彼らにも新たな魂が宿っているのではないかと思いたくなってしまう。感情を持つということはそういうことだ。
夏はただ過去からのしがらみを乗り越えただけではなく、未来への約束もなされている。
本来、出会うはずのない二人が出会い、未来を約束する。そのなんと輝かしいことか。夏の灼熱の太陽のような熱さを感じた。

そして秋。
やはりもっとも好みな物語だった。
心の裏側に宿るもの、本当の自分。隠された真実。
優しいタッチで描かれるこの語り口に作者の生徒たちへの慈愛を感じる。それは水越夫人たちに通じるものもあるのだろう。
うん、やっぱり秋が一番好きだ。
ネタバレしすぎてしまうからこれ以上は何も書けない、それくらい、秋の話が好き。

そして冬。
外界との接触が行われているが、医者たちもまた関係者だったりするのだろうか。
屋内に閉じ込められがちな閉塞感のある冬、お正月はどうしているのかと思っていたが、やはりお正月も冬の生徒たちは家族と過ごすことができないのだ。
過酷だなと思う。
彼らが家に帰省する時の思いは、四つの季節の中で一番強いものなのではないかとさえ思う。
だからこそ、過酷な試練にも強く立ち向かっていく少女たちの友情と、かすかな恋の芽生え。
そう思うと、また春の庭師の話を読みたくなってくる。
冬に種まかれたものが花開く時を見たくなるから。

2014/10/08 16:00

投稿元:ブクログ

癒し系のライトファンタジー。
季節ごとに主人公が交代してそれぞれの季節に起きた出来事が語られる。奇をてらったところはなく、どれも青春小説としては王道のストーリー。

2015/01/09 18:19

投稿元:ブクログ

植物の声を聞いたり、柄が動き語りだしたり…人とはちょっと違う特別な才能をもった12~18歳の子どもたちを四季ごとに集め、その才能の生かし方を学ばせる“水光舎”。子どもたちの成長物語としては面白かったです。が、水光舎の運営体制とか現実的ではなく引っ掛かりました。いくらなんでも吹雪で閉ざされてしまった中、肺炎になった生徒を生徒が犬ぞりでたった一人で下山させるか?とか。そういう点に目を瞑ればしみじみと感動的な良い話ではありました。

2015/04/11 17:40

投稿元:ブクログ

どこかなつかしさを感じる。
透き通った文章に四季に応じて移ろうカラマツの森の
描写が繊細で景色が目に浮かぶよう。

未完成だけれども、それでも前に進んでいこうとする未熟な人たちの止まり木のお話。

2015/01/16 06:19

投稿元:ブクログ

サマースクールまで読了。各主人公の心情が丁寧に書かれており、読者の自分までもがその気持ちを味わえる。特にスプリングスクールの潤也は、自分と似たような性格のため、読むのが苦しい場面も多々あった。また、サマースクールのワスレナグサには(後から調べて)感動した。作者のこういった粋な描写には感動を隠せない。

1/13 読了
四季が移ろい、人と人との繋がりもまた移ろっていく。心やその存在が不安定な少年・少女が、水光舎の中で、沢山の友人や幾ばくかの大人たち、そして自らの能力やそれによって生み出される可能性の中で、確かな存在へとなっていく。読者である私もまだまだ若輩者ではあるが、この物語を通して少し成長するきっかけをもらえたような気がする。解説でも書かれているが、水光舎は理想郷であり、現実にはこんな世界は無いのかもしれない。だが、私たちは追い求めて止まない理想郷を、せめて小説の中にだけでもそれを求め、読者としてその中の空気や営みに触れ、心の滋養として蓄えていくことは素敵なことなのかもしれない。これを読んで私はそう感じた。

2016/09/18 13:52

投稿元:ブクログ

特殊な能力を持つ少年少女たちが集う寄宿舎水光舎でのお話。透明感のある文章で、どの季節のお話もよかったです。

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