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紙の本

チンギス・カンのモンゴル帝国がユーラシアを統一し、世界史を変えた!?

2001/02/09 21:15

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投稿者:佐々木力 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 世界史のヨーロッパ中心史観の歪みが指摘されるようになって久しい。矯正の方向も、世界の「西方」のみならず「東方」をも射程に収めるようにと定まっているのが普通である。しかし、実際にどのように矯正するかについての意見は多様であった。
 本書は、13世紀に世界史の表舞台に登場し、150年続いたのち、再び後景に退いた騎馬民族モンゴルの果たした役割を明らかにした著作である。統一した理念のもとに書かれた一冊というよりは、3つの論文の集成といったほうが適当かもしれない。
 第一章「アフロ・ユーラシア・サイズの歴史像」は、モンゴル帝国出現の前と後とでは、東西の地図がまったく異なることを立証していて面白い。ユーラシア大陸のみならず、アフリカまでもが繋がった地図ができたのは、モンゴル帝国登場以降ということである。第二章「モンゴル時代のふたつの帝都」は、チンギス・カンの孫クビライが、モンゴル帝国の首都を、内陸のカラ・コルムから、大都(現在の北京)に移した理由を歴史的に探っている。第三章「モンゴル時代史の研究—過去・現在・将来」は、モンゴル研究の東西の状況を紹介している。とくに日本人歴史家の貢献を知ることができ、有益である。
 著者によれば、地球を一体化させた「グローバル化」は別に西欧の「大航海時代」に始まったわけではないという。13世紀のモンゴル帝国こそが、東西を結合し、真に地球大の世界観を作るのに貢献したのだと主張する。興味深い観点である。本書からはモンゴル帝国が東西文明を繋ぐいかなる寄与をしたのかは十分にうかがい知ることはできないが、火器などの技術移転のことについて多くの謎を抱えている私などはこういった観点に、つい身を乗り出してみたい気にさせられてしまう。
 本書で一番興味をそそられたのは、モンゴル帝国史研究の歴史に割かれた第三章であった。モンゴル史にアプローチする大道は、漢語によるのとペルシャ語による2つが考えられるらしい。従来は漢語から入るのを専らとした。しかし、近年はペルシャ語からの本格的な研究が出始めたという。ともかく著者の思い入れの強い文体は、歴史へのロマンをかき立ててやまない。
 私はかねて、日本人研究者が貢献できるのは、東西文化を偏見ない眼で比較し、統一した像を作れる学問分野ではないかと考えてきた。日本の前近代文化は中国起源のものであったし、近代文化は西欧起源のもので、均しく東西について語れる強みを持っているからである。その点で、モンゴル帝国史は格好の研究対象と言えるかもしれない。日本人はそれにシルクロードのロマンに引かれる。今後は、シルクロードだけではなく、モンゴル帝国もが日本人の歴史的想像力の対象になるかもしれない。 (bk1ブックナビゲーター:佐々木力/東京大学教授 2001.02.13)

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