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近代日本政治思想史 荻生徂徠から網野善彦まで

近代日本政治思想史 荻生徂徠から網野善彦まで みんなのレビュー

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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.7

評価内訳

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2 件中 1 件~ 2 件を表示

2014/11/14 19:25

投稿元:ブクログ

@negadaikonさんの論文が載っていると聞き買った本。
その@negadaikonさんこと長尾さんの「高山樗牛と姉崎嘲風」の章だけ読んだ。
こういう風に近代思想史の研究とかって積んでいくんだなあ、というようなところがとても参考になる。

2015/10/29 00:47

投稿元:ブクログ

全体を通して、近代日本(開国~列強へのキャッチアップ~WWⅡ~戦後)の人々は常に「日本らしさ」について問い続けていたのかなと感じた。明治政府における国家としての正当性の根拠付けもそうであるし、欧米の思想が日本に受容する過程もそうであるし、中国伝来ではない日本固有の思想や文化の探求においてもそうであった(のかなと全体を読んでいて感じた)。
また、第14章は山本七平について無知であったこともあってとても面白かった。


「日本教とは、合理的な必要性に基づいて語られるロゴスの言葉(実体語)のみによって秩序が作られるのではなく、逆に合理性を欠くことが発話者にも認知されてはいるが、しかし心情心理としては噴出せざるをえないパトスの言葉(空体語)もまた口にされ、その両者の力関係の平衡を目指して社会は運営されるべきだという発想をいう。」第14章「歴史 山本七平と網野善彦」p.349

「日本教の社会では、実体語のみに依拠して空体語の世界を否定するのではなく、両者を天秤にかけて平衡を取る姿勢が求められるが、『この天秤の視点が実は『人間』という概念』である。この国で人間らしいと認められるためには、空体語にも耳を傾け、理解を示さないければならないという訳だ。しかしその天秤の釣りあいをとるには、実体語の存在感(たとえば敗戦の不可避性)が重くなればなるほど、空体語(本土決戦・玉砕思想)のほうもエスカレートさせざるを得ず、どこかで破局が訪れざるを得ない。」同上 p.350

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