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とかげ 改版(新潮文庫)

とかげ 改版 みんなのレビュー

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みんなのレビュー213件

みんなの評価3.8

評価内訳

213 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

よしもとばななの“あふれる想い”

2003/04/25 17:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:山  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なにを今さら『とかげ』なの、といわれそうだが、つい読み返したら気づいたことがあって、それは“あふれる想い”ということで、よしもとばななの小説は「小説というコップから溢れた水=想い」でできていることを初めて知った。ストーリー(コップ)なんか、きっとどうでもいいのだ。モノローグで語られるその無尽蔵にあふれる「想い」は、たとえば「なんで人を殺してはいけないのですか」「どうして援助交際がいけないことなの」という手垢のついた疑問への回答にもなっているし、女性(男も似たようなものだが、やはり根本的に違うのじゃないか?)という生き物の「感情の構造」を解き明かしているようにも感じた。
 男はきっとコップの中でしか“想わない”し、想えないのだと思う。女性の想いはユングの集合的無意識のようにわけがわからず縦横無尽につながる根を這い、たとえばオフィスで働いていても突如、火星に現れたり、十年前の高校生に転化したり、死ぬこともできる。それに法則じみたものはなく、いや当事者には「感情の動き」の傾向はあるだろうが、直面する現実によって有為転変し、つねに「現実を生きているのではなく、“想い”を生きている」(ちなみにカッコ内が小説に書いてあるという意味ではないです)。
 不可解な言動で「彼女(他人)」のことが理解できなくなる、そんなときの「他人」は“想っている”のだと、この小説をよんで如実に判った。恋愛中は、とくに頻繁に“想うもの”らしいし、どうやら“あふれている”ときは、そのことに気づかない傾向にあるらしい。
 イタリア人に読まれているのも普遍的な“あふれ方”をした小説だからと思えば理解できるし、村上春樹派から発して“あふれ派”という唯一無比の道を切り開いたのだと、そんなことを勝手に“想い”ました。

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紙の本

世界のさみしさの中で。

2002/05/15 14:18

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投稿者:猫山まどか - この投稿者のレビュー一覧を見る

どんなひどいことでも起こり得る、世界のさみしさ。
幼い頃の事件でそんな世界に放り出され、世界の持つさみしさや闇の匂いを知ってしまった二人は惹かれあう。そしてそんな世界であっても、美味い物を食べたり、天気がいい日にいい気分にもなったりできる。二人はそうやって生きていこうと願う。
一点のかげりもなく『幸福』でなくても大丈夫。それは涙がにじむ様に出るほどに、ほっとさせられた。
そんな静かなやわらかさの中で、私は生きていきたい。

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紙の本

「癒し」と「ホラー」の境目に見えるもの

2002/02/17 13:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:楓   - この投稿者のレビュー一覧を見る

 6つの物語が収められている短編集です。どれも、ホラーの要素を持ちながら、著者いわく「時間」「癒し」「宿命」「運命」についてかかれたものです。
 中でも印象深かったのは表題作の「とかげ」でした。「私」は恋人「とかげ」にプロポーズをするのですが、その時「とかげ」が秘密を打ち明け始め、二人はお互いに傷を隠し持っていたことに気付きます。思い出を語るように二人は身らの過去を語るのです。最後にはちゃんと「癒し」が用意されているのですが、痛い話ではあります。
 傷を癒す、ということは痛みをともなうものですから、当然、そういった苦しみや暗さも作中にはきちんと書かれています。しかし、文章の雰囲気は決して暗くはなく、透明感というか、ある種の悟りのようなものすら感じる気がします。洗練度は☆5個であらわすと文句なしに★★★★★ですね。この頃の吉本氏の文章は、すでに安定してきており、安心して読めます。

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紙の本

2001/12/23 13:30

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投稿者:カノン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 とかげの秘密とわたし(主人公)の秘密。傷を抱えながら生きてきた二人。それでも愛することを忘れない二人は強いと思う。

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紙の本

自分の平凡さに感謝したくなる気持ちと、少し羨ましい気持ちとが交錯する

2002/07/19 22:00

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投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんだか辛い人生をおくってるなあ、みんな。
自分の平凡な人生に比べるとそう思う。
一番共感できるのは、中吊り小説にも収録されていた「新婚さん」。恋愛の続きである結婚の、しかも始まりの時期、新婚生活の幸せと不安を非現実を絡めて描いている。
しかし、強烈に惹かれるのは「とかげ」と「大川端奇譚」だった。
とかげは、強烈に惹かれあう理屈のない感覚と、類は友を呼ぶというのを考えさせられた。
大川端奇譚は、中の一言「だいたい失礼だけど、一度でも寝れば、どのくらい経験があるかわかるものだよ。」という台詞に撃たれた。
書評タイトルどおり、自分の平凡さに感謝したくなる気持ちと、少し羨ましい気持ちとが交錯する1冊だ。

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紙の本

「大川端奇譚」は面白かった

2002/04/03 10:20

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投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「新婚さん」は、川上弘美的なファンタジー。こういうのは川上の方がずっとうまいと思う。「とかげ」「らせん」「キムチの夢」「血と水」は内容をほとんど覚えていない。すいすい読めるのは確かだが。心に残っているのは「大川端奇譚」。大雑把に言えばかつて乱交してた女をフィアンセが許すって話だけど、こういう肉体的なもの・女の生理のようなものが出た小説が、吉本ばななの中では好き。
 ということで、「体は全部知っている」の方が僕は好きだし、完成度も高いと思う。

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紙の本

とかげ

2001/05/20 00:13

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投稿者:なお - この投稿者のレビュー一覧を見る

 私の衝撃的なプロポーズに対して、長い沈黙の後とかげはこう言った。「秘密があるの」——。幼い頃遭遇したある事件がもとで、長い間目の見えなかったことのあるとかげ。そのとかげにどうしようもなく惹かれてゆく私。心に刻まれた痛みを抱えながら生きてきたカップルの再生の物語「とかげ」。運命的な出会いと別れの中に、ゆるやかな癒しの時間が流れる6編のショート・ストーリー。

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2004/09/26 11:49

投稿元:ブクログ

人に許可されたいと思う人たちの話。
でも本当は許可なんて要らないんだよ。でも許可がないと自信が無いよね。許可してください。

2004/09/28 09:56

投稿元:ブクログ

 この本のテーマは「癒し」とあるが、確か「癒し」が流行語大賞となったのは、1999の事であり、しかし今でも十分癒されると思うぞ、俺は。
 1996に発刊された文庫版においては短編6編を収録している。確かにいつもの吉本ばなな節なのではあるが、今作はどちらかと言えばおとなしめの印象を受けた。だが、単純に大人しいわけではない。どことなく、吉本ばななが持つどことない奇妙さ(表現が曖昧ですまない)の底上げが成されているように思える。この表現では上手く伝わらないと思うが、タイトルにわざわざ『とかげ』(平仮名)を選んできたことを考えると伝わるかと思う。
 この6編の中では、やはり表題作である『とかげ』が一番面白かった。男である主人公が、女の子に対して「とかげ」という愛称を付ける、その女の子とのやりとりの物語だ。これが「とかげ」という言葉を上手く言い得た話で、引き込まれてしまった。
 加えて、今作で思ったのが、『TUGUMI』の時ほどではないが、人物がはっきりと浮き彫りになっている。特に『大川端奇譚』では、吉本ばなな作品にしては珍しく多くの人物が登場するが、その一人一人が主人公との関わり方を異にしていて、その辺りが面白かった。幾分、強引なところもあったが。
 結局のところ、俺は吉本ばななが好きであり、その変わった一面が今作に集められた気がする。後書きにテーマとして書かれている、「時間」と「癒し」、「宿命」と「運命」であるが、どうも安っぽくなりがちな昨今。それにしては、自然とこのテーマが、それでも深く扱われていて、つまりは主人公の思想史となるのだが、おかしな主人公に同調してしまうのだ。

2004/10/02 13:14

投稿元:ブクログ

「キムチの夢」が良い。ただそれだけのことだけど、そういう日々の中の自分の中の転換って感動するよなあ。

2004/10/03 21:17

投稿元:ブクログ

中3の時購入したもので、初めての吉本ばなな。
短編集。帰るべき駅で降りなかったサラリーマンの話が好き。

2004/10/25 09:44

投稿元:ブクログ

短編小説。題材のひとつひとつは決して綺麗ではないけど、切なさや美しさを感じた。読むたびに別の発見がある本。

2004/10/16 11:17

投稿元:ブクログ

吉本ばななさんの作品の中でも、特に好きな作品です。糸を一本一本紡ぐような繊細な表現の中に、ハメをはずす瞬間のタイミングが非常に上手いです。
私は特に「新婚さん」が好きですね。

2011/07/10 17:06

投稿元:ブクログ

私がどんなによしもとばななの文章の虜になっているかは、今まで読んだ本の感想で書き続けてきたけど、でも作者を見くびってたトコがあった。
こんなに清涼感があって共感出来る文章は、女性が主役でしか書けないだろうと勝手に決め付けてた。
でもこの短編集で初めて、よしもとばななが書く男性が主役の物語に出会った。全然魅力が薄れることはなかった。
表題作である「とかげ」を執筆し直した、「ひとかげ」を続けて読もうと思う。「とかげ」も男性が主役で、一番好きな物語だったから楽しみだ。

2006/02/19 18:22

投稿元:ブクログ

特に印象に残る本じゃなかった。というより最近、ばななや江國が読めなくなってる気がする・・・。短編集で「血と水」の家族のあり方がすき。

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