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紙の本

民俗学の物語性としてもおもしろい

2015/12/18 11:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アトレーユ - この投稿者のレビュー一覧を見る

表題作は、簡単に言うと、姥捨て山のお話。他にも、当時は人口の大多数であった地方の下層民たち、そこに口承で伝わる歌や躍りなどの民俗的なものも加えて、土着の日常を描いている作品群。予想外に端正な文章だった。こうゆうの、すごく好き。「一生懸命生きている」からって清廉潔白・聖人君子なわけはなく。嫉妬、盗っ人もいれば、親を思う子の気持ち、子を思う親の気持ち、いろんな思いが日常の中を渦巻いて流れていく。それを垣間見れる小説って滋味があっていいなぁと思う。

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2014/10/15 20:51

投稿元:ブクログ

表題作の二つは再読。この二つの他に、初期短編、「楢山節考」の戯曲バージョン、中央公論新人賞受賞時の深沢の短文や選考委員の講評などが収められている。
「楢山節考」をかなり久しぶりに再読しながら思ったのは、自己(主人公)が運命を、共同体の「掟」を、他者のまなざしを受け入れながら、静かに自-死するというテーマ。自死のテーマは深沢はその後あまり直接的には取り上げていないため、それが最も鮮烈なこの作品が、やはり代表作ということになるのだろう。
この、他者のまなざしのもとで慫慂と死を受け入れるというテーマは、そういえば、カフカのものである。深沢はカフカとは全くちがうコンテクストに乗せて、同等の自-死に至る境地に到達している。その心理的経過は民俗的な、個と集団とが分離しきらないいかにも日本的な世相に基づいており、深沢はそれを「庶民」の世界として敷衍的に書き続けた。「死」への視線は、「人類滅亡教」という少々ふざけたノリに紛らせて、戯作的な方向に進んだ。
私は彼のそうした戯作的方向が好きだ。カフカ的シビアさはときに見えにくくなるが、それでも、どこかで「死」の主題が見え隠れしているはずだ。
新人賞の選考委員として鼎談しているのは伊藤整、武田泰淳、三島由紀夫。この得体の知れない新人作家を、彼らはそれぞれのコンテクストに引き寄せて理解しようとしているが、成功していない。特に三島由紀夫は深沢の芸術的洗練の無さを嫌がっているようだが、三島の「インテリジェンス」は、深沢文学の不気味な輝きの前では哀れなくらいだ。若干似たところのある不気味さを有する泰淳も、ちょっと見当外れな発言をしている。
悪文で、近代的小説としての芸術的洗練とは全くかけ離れた深沢文学の衝撃的な魔力は、何冊読んでも、いまだにその全容を明らかにされていないように思える。

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