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マル合の下僕

マル合の下僕 みんなのレビュー

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みんなのレビュー25件

みんなの評価3.8

評価内訳

25 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ワーキングプアの大学教員。

2016/04/24 08:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

教授になればすごいけれど、助手は貧乏って聞いたことないですか?
これは、さらに低収入の非常勤講師を中心に据えたお話です。

マル合というのは論文指導ができる教員のことで、文部科学省教員組織審査
において審査された教員のランクのことを指すそうです。
マル合の下が合。論文指導は補助しますが、合格判定は出せません。
その下が可。授業を持っている大学院の教員になれるかどうかということです。
D(博士)、M(修士)の二つのピラミッドで、それぞれランク分けされています。

これを能力区分とすると、職位は教授・准教授・助教・助手・専任講師・
非常勤講師。サラリーマンの人事考課の視点で見ると、理解できます。
さらに任期付きの雇用もあり、聞くだけで大変そうです。
しかも勉強には人一倍自負のある人たちの集まりなわけだから、出世して
いくのはサラリーマン以上に目端がきく必要があるのかもしれません。
そんなことが書いてありました。

有名大学を出ようが、研究に精を出そうが、認められなければおしまい。
ある意味、サラリーマンよりもえぐいかもしれません。
だって、人が人を評価する理不尽さとゆがみの存在は、働いていれば
分かりますよね。

ワーキングプア全開の貴宣の月収は十万そこそこ、主婦のパートとさして
変わらない低賃金の地位に甘んじています。
しかも、誰もが難関と思う大学の先生の一端にいるというのに。
貴宣が現状を打破しようといろいろと仕掛けますが、なかなか実らない
という焦らしが物語の推進力です。

この作者の作品を読むのは三冊目ですが、ひょっとしたら、お話が
上手すぎるのが珠に傷かもしれません。
もう少し、心の叫びとか、作者の思いや主張みたいなものが見えかくれ
したほうが、わたしの好みなのですが。
とはいえ、楽しく読めるのは事実なので、大学教員のお仕事に興味が
ある人にはいいエンターテインメントとなるでしょう。
星は三つにしておきます。

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2014/11/18 11:13

投稿元:ブクログ

大学ヒエラルキーの底辺で奮闘する、非常勤講師の物語。
面白いお仕事小説。
その難しい力関係や、奮闘ぶりが、テンポ良く描かれていて、楽しい。
できすぎる誉少年の健気さが、愛らしく、ぐっとくる。
高学歴の頭脳を駆使した、貴宣のやり方も面白い。
最後は爽やか。

2015/02/01 17:14

投稿元:ブクログ

+++
学歴最高、収入最低、おまけに小5養育中の、29歳私大非常勤講師(ワーキングプア)。俺には、大学で生き残るしか道はない! マル合――それは、論文指導ができる教員。関西最難関のK大で出世ルートを歩むはずだった俺は、学内派閥を読み間違え私大に就職。少ない月収を死守しながら、姉が育児放棄した甥っ子も養っている。そんなある日、大切な授業を奪いかねない強力なライバル出現との情報が……。象牙の塔に住まう非正規雇用男子の痛快お仕事小説。
+++

関西で最難関のK大で博士号を取り、順調に社会人生活を滑り出した瓶子貴宣(へいしたかのぶ)だったが、派閥争いを読み違えたのをきっかけに、月収12万のワーキングプアに成り果てる。それでもやりたい研究、書きたい論文は山のようにあり、意に染まなくてもマル合(論文指導ができる教授)の軍門に下り、正規職員の座を手に入れるべきかどうか煩悶する。そんな折、素行不良の姉の息子・誉がぼろアパートのドアの前に置き去りにされ、否応なく二人暮らしが始まる。学歴や研究に自信はあるものの、上手く歯車がかみ合わず自らを卑下する貴宣だが、できのいい甥の誉れを初めとして、結構周りには恵まれているように思える。そしてなにより、やられたら頭脳を駆使してやり返す逞しさが好ましい。これから先もおそらく順風満帆とはいかない気がするが、めげずにその道を進んで行ってほしいと、応援したくなる一冊である。

2015/07/30 14:27

投稿元:ブクログ

研究者はマル合の下僕じゃない。
ただ、いつだって悲しいほど、学問の下僕だ。

という、一文が沁みる。

高学歴で自信も実力もあるのに大学内の派閥的なあれやこれやで出世出来ずワーキングプアな非常勤講師の主人公
転がり込んできた小学生の甥っ子も抱えることになり、何とか収入を増やそうと画策するも結果的に厄介ごとばかり背負い込んでしまう。
決してお人好しでも性格が良いわけでもない主人公ですが、その正直さに魅力がありました。甥っ子は勉強も運動も出来て、家事も完璧、気遣いもあるというスーパー小学生。でもところどころに見せる弱い部分が切ない。
最初主人公が敵対視していた助手の川手。彼女の側の事情もなかなか上手く描けていたと思う。
説教臭くなりそうな一歩手前で心に残ったセリフが多々あった。
主人公のことを気に入り、色々手助けを申し出るもいつも邪険にされる薬膳がちょっと中途半端な存在だったかなぁ
続編、なさそうだけど 出るなら読みたいなぁ!

2015/01/07 16:23

投稿元:ブクログ

カバーを掛けて読んでいて「下僕」を「げぼく」だと思っていたら「しもべ」だった~30歳の瓶子貴宣は関西名門大を出て宗教風俗関係の史学部門の研究で博士号も持っているが,直属のボスが放逐されて,今は女子大で非常勤講師の職を得ているが月収は10万強,おまけに姉が放り出した子・誉がいるワーキングプアだ。中華料理店の二階のボロアパートに住んでいるが小5の誉が家事万端を熟し,優等生でもあるのが救いとなっている。年度替わりで持ち駒を減らされそうな勢いの所,大ボスの一人・大和教授の子飼いの講師がマル号の下僕に嫌気がさし相談してきたため,奈良の大学に移る手を教授したため,コマ数は一つ減っただけに留まった。彼が持っていたCGの講座をアメリカ帰りの川手千尋というこの学校のエコ科1期卒業に取られたのだ。大和教授の研究を手伝っていた50代の巡間教授がくも膜下で急死し,大和教授は常勤講師の道を仄めかしながらその研究を引き継ぐように貴宣に迫った。貴宣は,大家から遼寧省の成金が大阪圏にマンションを造って一族で移住する計画の手伝いを求められたが,それは後回しだ。その研究成果を浚う手伝いは,ライバルの川手が指名されたが,思っていたほどのワルではない。むしろ好感を持てる。研究は老人ホームの壁紙の色。忙しい中,誉の母・貴宣の姉・しずるが現れて,誉を引き取るという。沖縄出張中に,誉はアパートを出て,母の許に行ったのは,小学校での苛めも絡んでいるらしい。貴宣は体調を崩しながら,論文を完成させ,発表原稿も完成させたが,その原稿はバックアップも取らず,別のファイルをその名で上書きしてしまった。必死に復元するが,さらに体調は悪化し,インフルエンザから肺炎となり,学会での発表も川手に代役をしてもらって凌いだ。薬膳という次の准教授を狙うライバルが,問題の研究室に出入りする専任講師・堀内の動画を見せられ,復讐を誓う。さらに,誉を取り戻し,日本における中国富裕層向け住宅のパッケージングを大和教授に売り込む~大学の先生の社会は大変だぁ…小中も大変で,幼保も大変で,高校は楽だよなぁ…と云えるのは残り数年!…なんてことになったら大変だけど(意味不明?)。前半は停滞していたと思う

2014/12/09 15:59

投稿元:ブクログ

小5の甥っ子と同居中の私大非常勤講師29歳が正規雇用を目指しながら子育てに孤軍奮闘する物語。象牙の塔の内部はまったくわからないのでリアリティの程は判断できないのですが、その設定が「テンペスタ -天然がぶり寄り娘と正義の七日間-」とかぶりすぎてなんだかなぁ・・・

2014/12/01 10:19

投稿元:ブクログ

「マル合」ってなんだろ?
タイトルからひっかかる。
大学教授の中でも、論文指導ができる教員のこと、らしい。一概に教授助教授准教授・・といっても、中身はいろいろ、ということか。
主人公は、大学の非常勤講師。一流国立大学の大学院を出ているにも関わらず、一コマいくらの生活をしている上に、姉が生んでネグレクトした小学校五年生の男の子と同居中。
望めば最高の就職ができただろうに、なぜか生活保護をうけるひとと月収がぎりぎりのところにある。
この生活から抜け出すには!!!
・・・・と奮闘するものの、結果は・・・・・。

単なるハッピーエンドではない。バッドエンドでもない。明るい未来は、主人公の手で、必ずや成し遂げられるだろう、と感じさせる。主人公の我の強さと執念が感じられる性格が頼もしくも、プライドの高さがちょっと危うい。
そこを助けるのが甥っ子の誉であり、周囲の人々だ。
なんとなく放っておけない主人公の未来が、輝かしいものでありますように。
そんなことを願ってか、
よくよく見ると、表紙は、ベージュじゃなくって、金色なのだった。

2015/06/26 23:23

投稿元:ブクログ

大学の先生のお仕事小説。非常勤講師の貴宣は甥っ子の誉と二人暮らし。なのに月収は10万8千円。専任講師になるために必要なのは学歴ではなく金とコネ。どちらもない貴宣は、「積極的に長いものに巻かれに」いく。大学の先生たちが思いの外ドロドロしていることにびっくり。貴宣は仕返しにも頭を使う。「一瞬のスッキリより一生の得」なるほどー!ととても納得した。最後、牛肉に感動する誉のセリフには笑ってしまった。

2015/06/20 10:35

投稿元:ブクログ

一生懸命姑息に小狡く立ち回るが、根っこのところのお人好しが邪魔をして、間抜けた結果に終わるどこか憎めない非常勤講師。母親から置き去りにされ転がり込んできた甥っ子、タフでしっかりした誉くんの存在が出来過ぎで、ついつい瓶子先生を応援してしまう。

2015/05/10 23:37

投稿元:ブクログ

マル合とはざっくり言うと大学内で権力のある教授のこと。マル合に恩を売って気に入られることが出世への近道。
非常勤講師の主人公は2大派閥のどちらにも属しておらず、新しい講師にコマを奪われたり鬱になった同僚にそれとなく退職を勧めその分の授業を引き継いだりと忙しい。そこへ急逝した教授の研究を引き継いでくれないかとマル合の大和教授から打診される。
更に姉の息子の小学生が転がり込んできて、下宿の大家の中国人からも畑違いの依頼をされ…
甥っ子がスーパー小学生すぎて泣ける。
表紙が地味で作者のファン以外の目に止まらなそうなのが惜しい。
ドラマ化するなら
大和教授→吉田羊
川手→多部未華子か水原希子
薬膳→「医師たちの恋愛事情」のセレブ患者役の人
九鬼教授→山村紅葉
主人公が思い浮かばない笑

2015/01/24 20:18

投稿元:ブクログ

ポスドクの憐れな境遇はわかっていたが、そもそも、そういう生き方しかできない人たちだという解釈は新鮮ではあるが、少々、ステレオタイプ的な感があるが、多少はわかる世界なので、共感できる部分は多い。

2015/11/09 18:02

投稿元:ブクログ

K大学出身ながら私立女子大の非常勤講師である瓶子貴宣.破格の低家賃で中華料理店の二階に住む貴宣の所に、自堕落な姉・しずるの息子・誉が突然に入り込む.しずるのネグレクトが原因だが、小学生の誉は聡明で貴宣の生活を向上させる.しずるは一度だけ誉を引き取りに来たが、貴宣は追い返す.貴宣は専任講師への昇格を模索し、様々な活動をするが実を結ばない.ボス教授の誘いで突然死亡した教授の仕事を引き受けて奮闘するが、肺炎で倒れる.貴宣が取り戻すためにしずるを訪ねた場面(p303-316)のやり取りが素晴らしい.嫌味な専任講師の薬膳の存在が面白い.大学の先生の駆け引きの実態が描写されており楽しめる.

2014/12/08 23:15

投稿元:ブクログ

大学の世界を仕事としている人達のstory.
大学の世界は閉鎖的で、身分制度が確立していて息苦しい様な感じさえする。
抜け出したくても民間では生きていけず、その底なし沼の様な世界で競い合いながら下僕として生きていく。
そんな非常勤講師に同情しながら「這い上がれ!甥っ子のためにも!」と応援する気持ちになる。
将来は明るいのかどうなのか先が気になる。

2014/11/03 01:45

投稿元:ブクログ

大学の非常勤講師の職業生活と私生活の両面を描いたフィクション。職業生活については大学の非常勤講師ならではの苦労と悩み、人間関係、将来への不安が詳細に描かれており、助教や助手、講師、教授の立場関係や学閥、企業や官公庁の要求と学術的専門分野の調整など、職業としての大学生活が細かく描写され、非常にイメージしやすくなっている。この本を自分が大学生の時代に読んでいたら、もっと教授や講師に関心が出たかな…と思う。と同時に、現在大学に残ってその道を歩んでいる同窓の身を案ぜずにはいられない。
私生活の方の描写にも様々な展開があり、時に現れる示唆に富んだ会話が、ストーリーを複層的に魅力的なものにしていると感じた。

2014/11/26 11:33

投稿元:ブクログ

院生、講師、助手、助教…パッと見にはなかなかわからないもんな…。

お仕事小説の新しい一面に出会えたような気がする。

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