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天空の文学史 太陽・月・星

天空の文学史 太陽・月・星 みんなのレビュー

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2015/03/31 08:57

投稿元:ブクログ

日本文学の中で詠われてきた日・月・星。時空を超えてその美しさが心に染み入ってくる。中でも七夕の2星伝説が万葉から新古今まで、歌い継がれ頻出していることに感慨。
源氏物語の栄華に背を向ける明石入道の巻、平家物語の旧都を偲ぶ美しい物語「月見」、また世阿弥の能は「月」が劇構成のパターンの鍵。一方星空は文学の中では七夕を除き少ない。星空讃美の女性歌人と讃えられる建礼門院右京太夫の「月をこそながめなれしか星の夜の深きあはれを今宵知りぬる」は彼女の平資盛との悲恋を考えると美しさが心にしみる作品だ。「奥のほそ道」の冒頭「月日は百代の過客」は文字通り天体を指すという解釈もあるとは目から鱗だった。近代の歌では与謝野晶子の歌はこの時期に最もふさわしい。「清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき」まもなく、今年4月4日は十数年ぶりの桜満月が見られるらしい。

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