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みんなのレビュー7件

みんなの評価4.2

評価内訳

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7 件中 1 件~ 7 件を表示

山火事と謎解き

2016/01/12 17:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:saihikarunogo - この投稿者のレビュー一覧を見る

〔ネタバレ〕

迫りくる山火事に閉じ込められた、十二人の人々……。

そもそもなんでそんな人里離れた山のてっぺんに住んでいたのか、ゼイヴィア博士とその妻は!

ということが、結局、この事件のアルファであり、オメガであった。山荘は焼け落ち、ゼイヴィア家は、エドガー=アラン=ポーの『アッシャー家の崩壊』と同じ運命を辿る。

始めは、エラリー=クイーンとその父のリチャード=クイーン警視が、休暇で山中に迷い込み、山火事で進退窮して山荘に一夜の宿を請うたことから、連続殺人が始まったのだ、疫病神だ、こいつらは、と思った。山荘の人々は、クイーン父子に秘密を悟られてはならじと緊張するし……。

でも、それは、私の勘違いだった。クイーン父子は、まるで神に選ばれし者のように、事件の観察者、判定者として、そこにもたらされたのだ。

最初の殺人のあと、なおも秘密を隠し通そうとする人々と、憎悪と嫉妬から秘密を曝してやろうとする人との間で緊張感が最高に高まったとき、エラリーが、名探偵は行動も素早いのか、自力であっさりと明かしてしまう。そのあとの一齣は、明るく、和やかな、いい雰囲気になって、よかった。それにしても、クイーン警視、ひどいこと言っていたよね、カニとか、カニとか、カニとか……。まあ、その後は優しいおじさんぶりを発揮するようになったから、いいけど。

私は中学生の頃、確か、『シャム双生児の謎』という題で、この小説を読んだと思う。当時、既に、イギリスの女の子たちを主人公にした少女漫画で、シャム双生児について知っていた。初めは差別がひどいので人目を避けて暮らしていたが、やがて隠れて暮らすのをやめ、医師の診断を受け、テレビにも出て、国中の人々が、分離手術の成功を祈る、という話だったと思う。つまり、エラリー=クイーンがこの小説を発表した1930年代にはまだ、分離手術の成功例はなかったが、1970年代には、成功例があったのだ。

その後は、ベトナム戦争で撒かれた枯葉剤の影響で、多くのシャム双子の人々が生まれて問題となり、医学研究が進み、枯葉剤の影響でない同様の人々も含めて、分離手術を受けた人々もいれば、分離できない人々もいるし、また、あえて、分離しない生き方を選ぶ人々もおり、1930年代当時と比べれば、21世紀の今、シャム双子は、隠したり隠れたりしなければならないものでは、なくなっている。

この作品は、中学生のときでも、好きだったが、むずかしくてわからないところもあった。今、『シャム双子の秘密』という題で、新しい訳で読むと、とてもおもしろく、いわゆる国名ものシリーズのなかでも、最も気に入った作品である。『オランダ靴の謎』で触れられていた医学的な事実が、今回の謎解きの要素となって、エラリーらしい推理が見られるのもいいが、事件の進行と同時に、謎解きと同時に、徐々に徐々に極限状況へ追い込んでくる山火事の恐怖が、実に真に迫ってすばらしい。

ただ、訳語には、ときどき、気にくわないものがあった。「目線」という言葉が気になった。そこは「視線」でいいだろう、と思った。新訳には、ときどき、こういう、私が年を取ったせいか、新しい時代についていけない、と感じることがある。翻訳家も苦労しているのだろうし、必ずしも古いもののほうがいいわけではないが、古いものが読めなくなっていることが多いのは残念だ。図書館にも、なかなか、ない。出版社にも版権や経営のむずかしい問題があるのだろうが、新訳旧訳とも自由に読めたらいいのになあ、と思う。

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悪趣味と思われる向きもありましょうが・・・

2015/10/23 18:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る

山火事に巻き込まれ山頂の一軒家に身を寄せることになったクイーン親子。
迫りくる炎,しかし逃げ場はなく、そんなパニックの中で家の主の博士が銃殺される。
博士の手の中には、半分にちぎられたトランプカードが握られていた・・・。

個人的感想 ネタバレ要注意!
 題でお判りの通り、シャム双子が出てきます。特殊な障害のある方を出してくるのは悪趣味と思われる向きもありましょう。ただの双子でも十分だったのでは?と私も思いました。
 しかし全体としては,2転3転のどんでん返しと謎解きで,ヒジョーに面白かったです。迫り来る死の恐怖と,その締め方も良し。超おススメです。
  今回のダイイングメッセージに対してファンの間では議論があるようですが,私は別に違和感は感じなかったけどなあ??

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納得感のある読後でした

2016/07/24 16:32

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投稿者:ぽの - この投稿者のレビュー一覧を見る

山火事の緊迫感が徐々に高まってく中で推理を組み立てるという状況によって,これまでの同名シリーズとは異なる独特の雰囲気を出していて楽しめました。
本作は「読者への挑戦状」はありませんが,これまで同様,フェアで緻密な論理構成になっていて読後に納得感が得られました。
ダイイングメッセージを中心にこれだけ推理が展開・発展していくのも面白かったです。

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2016/03/08 20:35

投稿元:ブクログ

日本の児童文学系の題名つけるなら、「エラリー・クイーン危機一髪!!」とかかなぁ…などとくだらないことを考えながら読み終わりました。
国名シリーズ、ええと、何番目か忘れました。多分前の方。

パパ・クイーンがひどい目にあっています。何だかいつものことのような気がしなくもない気分。いつもはエラリーが一人ですったか進んでいく気がしているのですが、今回はどうしようもなくクローズドサークルなせいか、よく話し合っていた印象。

ところで適当に読みすぎたせいか、双子くんがどうくっついていたのか理解できないままに読み終わった。

2015/02/23 23:15

投稿元:ブクログ

レビューが間に合わない!

エラリー・クイーンとその父リチャードは、休暇の締めくくりに訪れたアロー山で山火事に巻き込まれる。
命辛辛逃げ込んだ屋敷には、奇妙な秘密を湛えた住人たち。
父子が感じた予感に狂いはなく、翌朝書斎で射殺死体が発見される。
山頂に位置した屋敷の周囲には燃え広がった炎が渦巻き、彼らを世界から断絶していた。
迫る生命のタイムリミットまでに、クイーン父子は事件を解決することができるのか。

最近のマイブームがエラリー・クイーンシリーズです。
このままいくとあっという間にあらかた読みつくしてしまいそう。
バーナビー・ロスが作者の『悲劇の四部作』のうち、2作に手を付けた上で読んだこの『シャム双子の秘密』ですが、一風変わった作風ながら非常に楽しく読めました。
解説の飯城さんも言っているとおり、探偵役のエラリーは、推理以外の場面では役立たずでなんとなく頼りない。
練りこまれた筋書きと緊迫した舞台、そして意外性のあるオチ。
ミステリー小説の読者が期待するものすべてがさらりと盛り込まれたすばらしい本でした。

2015/10/01 17:08

投稿元:ブクログ

ダイイング・メッセージを中心に置いた異色作。メッセージの示す人物は固定ですが、メッセージの真偽が二転三転するという、なかなかユニークな使い方をしていて面白いです。
しかし、エラリーの推理に物的証拠が殆どないので、最終的に出した推理も「まだ何処かに穴があるんじゃないか」と思ってしまいあまりスッキリしません。
また、クローズド・サークルものなのに緊迫感とか山火事の危機感があまり感じられないのも残念なところです。
読者が心理的に真犯人を候補から外してしまう巧妙なストーリー展開はとても良かったと思います。

2015/12/19 16:56

投稿元:ブクログ

国名シリーズでは珍しい、ダイイングメッセージ・クロサーものです。さらに、今回は事件に「乗り出していく」のではなく休暇中のクイーン親子が事件に「巻き込まれて」いきます。カナダからの休暇帰り、車中で言い争う二人を突如山火事が襲います。山頂まで逃げた二人はそこの屋敷に世話になることになりますが、翌朝殺人事件が、握りしめられたスペードの6。異端作だと言われる所以として、読者への挑戦がないことが挙げられますが、これは推理のタイミングが分かってしまうと大分つまらなくなりそうな。謎解きというより話そのものがgood

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